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六義園は「古今和歌集」の美を描いた、究極の大名庭園

六義園正門

六義園正門

駒込にある六義園は、徳川幕府第5代将軍・徳川綱吉の側用人として権勢を極めた柳沢吉保の下屋敷があった場所です。今も残る庭園は、紀貫之の「古今和歌集」にある紀州の和歌浦を中心とした美しい風景をイメージして、柳沢吉保が造園を指揮した大名庭園は、美へのこだわりあふれていて必見です。

四季それぞれの美がある六義園へGO!

六義園の庭園入口

六義園の入口で入園料を払った後、少し歩いたところに庭園への門があります。この門の向こうに、柳沢吉保こだわりの大名庭園が広がっているのです。

六義園名物の枝垂れ桜

門を抜けた正面にあるのが、見事な枝垂桜です。六義園の名物でもあり、都内でも屈指の美しさを誇る枝垂桜です。幅約17m、高さ約13mあります。3月中旬~4月上旬にかけての桜の季節には「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」も行われますので、要チェックです。

池泉回遊式庭園の六義園 広大な池

正面の池が、大泉水です。右手に中の島、左手には蓬莱島、対岸に吹上浜あります。岸辺には出汐の湊、玉藻の磯、吹上浜があります。

今は美しい大名庭園の姿を取り戻していますが、柳沢吉保の死後、庭園は荒れ果ててしまったのです。それを整備したのが、三菱グループの創始者・岩崎弥太郎です。明治初年に岩崎家の別邸として、かつての美を取り戻し、昭和13年(1938)に岩崎は現在の東京都にこちらの土地すべてを寄贈して、今の六義園となりました。
総面積は約8万7800平方メートルあります。正面の大池泉に中島をおいて、巨石で蓬莱石組や、岩島をつくった後は、自然に任せて美を作り出しています。

和歌を愛した柳沢吉保は、歌に詠まれた自然の景観を、人の手で作るのではなく、自然の力で再現させることにこだわっていました。

さらに、この庭園の美しさを強調するイベントがあります。11月中頃~12月初めにかけての「紅葉と大名庭園のライトアップ」です。

庭園に整備された人工の滝

見所は大泉水だけではありません。大泉水の周囲には、さまざまな美があります。

こちらは滝見茶屋です。画面中央の奥に、あずま屋があり、そこにいると渓流の水音と滝の流れの音を楽しめます。耳から水を感じて、夏の暑い時期に涼しさを感じるスポットなのです。

池には、鯉がたくさん元気に泳いでます

大泉水と滝見茶屋の間にある、千鳥橋の上から大泉水の水面を眺めた様子です。水面には、たくさんの鯉がいます。ここから、大泉水の対岸にある吹上茶屋へと向かいます。

吹上茶屋で大名庭園の美を堪能しよう。

池からの景観を楽しめる茶屋

六義園は大泉水を中心とした大名庭園です。その景観をたっぷりたのしめるのが吹上茶屋です。池からの眺めを楽しみながら、抹茶と季節の花をイメージした上生菓子のセットを味わってみませんか? おすめです。

吹上茶屋からは六義園の四季の変化を楽しめます。ちなみに吹上とは、柳沢吉保が六義園を作る時に、紀州のにある吹上という場所がモデルとなっています。

吹上茶屋でおすすめりお土産の一品

吹上茶屋では、お土産品も販売しています。人気は画像の「杏ようかん」です。

他に、六義園を作った柳沢吉保の家紋をデザインした手ぬぐいが限定販売されています。色は、桃色と紺柄です。売店と休憩所はここからぐるりと大泉水を回った先にある出汐湊の近くにもあります。
茶屋からの池の眺め

吹上茶屋から滝見茶屋に向かった景観です。滝見茶屋から吹上茶屋への眺めに対して、なんとも野趣あふれる眺めとなっています。

都心のビルをも借景に取りこむ、究極の江戸の名園!

六義園の築山

吹上茶屋を出て、大泉水に沿って散策を続けると、築山があります。標高35メートルの富士見山で、そこに至るまでの坂道は藤代峠と名づけられています。藤代峠とは、今の和歌山県の紀州にある峠のイメージで作られました。

築山からの眺め

富士見山のトップから六義園を見下ろした眺めです。庭園を散策している間は、まるで江戸時代にいるような雰囲気ですが、ここに立ってみると、今という時間にいることがはっきりとわかります。江戸の名園は、今、周囲の高層ビルを借景として、現代と江戸を対比させて、そこから独特の美を生み出しています。

大名庭園時代の石灯籠

実物を見ると大きさに圧倒される石灯籠です。今は立ち入り禁止ですが、この石灯籠の向こうにあるのが、田鶴橋で、柳沢吉保はこの橋を渡って大泉水にある島へと渡りました。

出口に向かう途中の池泉の景観

大泉水を一周して、出汐湊からの景観です。画面の裏側には休憩所兼売店があります。いかかですか、大泉水の周りを散策するだけで、さまざまな景色が体験できるのが、六義園の素晴らしさなのです。

まとめ

いかがでしたか? 山手線の駒込駅という都心に残る大名庭園・六義園は春夏秋冬の四季を楽しめる庭園です。季節ごとに美を堪能できること間違いありません。一度は散策してみることをおすすめいたします。

INFORMATION

名称六義園
所在地東京都文京区本駒込6丁目
電話番号03-3941-2222
公式URLhttps://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html
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南原順

投稿者の記事一覧

作家・脚本家・アニメーションプロデューサー。池田理代子監修「ベルサイユのばら」ドラマCDの脚本・監督、「陰陽師『安倍晴明』」(二見書房)など、多数の著書あり。週末はツアーコンダクターとして活動するトラベルライターとしても、注目を集めている。趣味はアニメ・ドラマ・映画の聖地巡礼。

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