【宮城県】鬼首温泉の地獄谷遊歩道!沸き立つ湯気に間欠泉はまさに地獄の光景!?

「鬼首温泉!?」「地獄谷!?」

名前だけを聞くと恐ろしい場所を想像しますが宮城県大崎市にある鬼首温泉(おにこうべおんせん)は自然豊で県内でも地球の息吹、呼吸、躍動を感じる数少ないスポットの一つです。


大崎市鳴子温泉字鬼首

大崎市鳴子温泉字鬼首は宮城県の北西部、大崎市の北にある温泉群の地で、荒雄岳中腹から外輪山にかけての高原に位置する温泉地にあります。

鬼首温泉は鳴子温泉郷(鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉、鬼首温泉)の内の一つでもありますが周辺にある、吹上温泉、轟温泉、宮沢温泉、神滝温泉など複数の一軒宿温泉を含めて、鬼首温泉郷と呼ばれることもあります。

この地は応神6年頃(270年代)には既に発見されていたといわれていますが、延喜年間の延喜式神名帳には、鬼首温泉に温泉神社の記載があり、鬼首の地名の由来は坂上田村麻呂が801年(延暦8年)の蝦夷征伐の折に討伐した大武丸を斬首した時に、大武丸の首が飛んできた地であるとする伝説があります。

尚、大武丸の体が埋められた地は鬼死骸と呼ばれており、現在の岩手県一関市の南町、千代田町、台町及び真柴の一部の地域のことを言います。


NEFT内過去記事

【岩手県】明治の岩手に実在した「鬼死骸村」とは?鬼の伝説と正体に迫る


大武丸の伝説は鬼首のほかにも遠田郡涌谷など、宮城県内各地でその伝承が伝えられています。


川沿いに沸き立つ湯気や天然の間欠泉、まさに地獄のような風景を見られる「地獄谷遊歩道」

鳴子温泉郷にある地獄谷遊歩道は温泉郷から北に13kmほど、吹上高原キャンプ場より徒歩5分のところにあります。

地獄谷遊歩道の駐車場は車20台分ほどのスペースがあり、駐車場内、「地獄谷遊歩道案内図」の看板横の階段を下ると、

「吹上鬼橋」があります。この橋を渡ると湯気が漂う地獄谷遊歩道へと直ぐにつながります。

↓写真は案内図①の「雷の湯」です。遊歩道すぐ脇を縦に雷が落ちたような裂け目が岩にあり、間から湯気が立ち上ります。

地獄谷遊歩道は吹上沢に沿って温泉が両岸10数箇所にわたって自噴し、遊歩道のすぐ脇にもあちらこちらで高温の温泉が噴出しています。

尚、吹上沢は荒雄岳の南西麓、荒雄川に注ぐ沢のことを言います。そしてこの荒雄川は宮城県、県北の方たちには馴染み深い「江合川」の別称でもあります。

地獄遊歩道は全長で1キロメートル、徒歩で約30分ほどですが足場は綺麗に舗装されており、気兼ねなく散策することができます。

↓は案内図②の「紫地獄」、地獄谷遊歩道一番の見どころと言っても過言ではありません。

「紫地獄」は常に高温の温泉が噴出しており、その様は仏教界の極楽にたなびく紫雲になぞらえ、ここを地獄谷の極楽に例えて「紫地獄」と名付けられました。

以前まではここのすぐ脇で温泉卵を作ることができましたが2023年現在は利用することができませんでした。

紫地獄を過ぎると視界が開け、ちょっとした休憩スペースがあります。

清流を目の前に少しの間休憩するのも良いですね、ただし、ここは書いて字のごとく「地獄谷」、長時間の滞在は有毒ガスで体調を崩すこともありますので程ほどに、。

休憩所を後にし、先に進もう!と思いましたが案内図⑦の「とちの木湯」手前で立入禁止の看板あり、ここで終着点となります。(2023年現在)

ここからあとは来た道を帰るのみとなります。

往復で時間にして30分程度、小さな子を連れやご年配の方でもそれほど辛くはないと思います。

鳴子温泉に観光で来られた際には立ち寄ることお勧めします。

Information


  • 所在地 : 〒989-6941 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上16
  • 営業時期 : 5月上旬~11月下旬 ※冬季は立入禁止となります。
  • 営業時間 : 24時間
  • 駐車場 : 20台程度

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Tiktok動画

@neft_tohoku 宮城県大崎市鳴子温泉の鬼首(オニコウベ)にある「地獄谷遊歩道」。 大自然の中で自噴する温泉や間欠泉を見ることができます! #宮城県 #鳴子温泉 #鬼首 #地獄谷遊歩道 ♬ オリジナル楽曲 – 東北ろっけん雑学メディア | NEFT(ネフト)

他にもいろいろな見どころがある「地獄谷遊歩道」の周辺観光スポット

地獄谷遊歩道のある宮城県大崎市鳴子温泉本宮原には自然を活用した様々な施設が点在しています。

吹上高原キャンプ場

地獄谷遊歩道より徒歩5分、宮城県内でも有数の全面芝生のフリーサイトのキャンプ場です。電源付サイト(要予約)や、ペットエリアもありますが何といっても芝生への車両の乗り入れがOKなのが嬉しいところ、キャンプ・アウトドア初心者にもおススメの場所です。

キャンプインしながら地獄谷遊歩道の散策は定番と言っても良いくらいです。

Information


  • 所在地 : 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字本宮原23-89
  • 営業時間 : 2023年4月22日~2023年11月23日
  • 利用時間 : 〔チェックイン〕9:00~17:00 〔チェックアウト〕13:00まで
    〔日帰りご利用〕9:00~17:00
  • お問合せ : 0229-86-2493

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鬼首かんけつ泉

こちらも地獄谷遊歩道のすぐ近くにあり、約10分間隔で15m程噴出する間欠泉「弁天」と、10~20分間隔で2~3m噴出する間欠泉「雲竜」の2つの間欠泉があります。

地獄遊歩道の高温の湯気立つ神秘的な場所とは違い、こちらは大迫力のかんけつ泉を見ることができます。

尚、こちらの施設は売店、足湯、温泉卵作り体験ができるので家族連れやカップルにもおススメです。

Information


  • 所在地 : 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字吹上12
  • 営業時間 : 開園時間 10:00〜15:00
  • 休園日 : 火曜・水曜・木曜
  • 入園料 : 大人 500円 小中学生 200円(税込)未就学児 無料
  • 園内設備 : 手湯・足湯・温泉卵作り体験・売店・食堂(笹巻きおこわ)
  • お問合せ : 0229-86-2233

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吹上温泉 峯雲閣

ここは自然そのままの滝の温泉が有名で、施設内の滝つぼへ入浴することができます。

秘湯と呼ぶにふさわしい宿は1日8組しか宿泊できませんが日帰り入浴も可能です。

尚、内湯は男女別となりますが露天風呂の滝つぼは混浴となりますのでご注意ください。

Information


  • 所在地 : 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上16
  • 営業時間(日帰り) : 10:00~13:00
  • 休業日(日帰り) : 不定休
  • 営業期間(日帰り) : 通年
  • 入浴料 : 大人500円、小人(3歳~小学生)300円 
  • お問合せ : 0229-86-2243

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