岩手県西磐井郡平泉町にある中尊寺は天台宗東北大本山の寺院です。

奥州藤原氏三代の寺院

寺院の始まりは9世紀中頃ですが、奥州藤原氏三代の寺院として有名であり、金色堂や平安時代の美術品、工芸品など多くの文化財を有しています。奥州藤原氏は12世紀、東北地方に大きな勢力を築き、西暦1105年、藤原清衡が平泉で中尊寺の中興に着手しました。その目的は「みちのく」と言われ辺境の地とされた東北地方に仏国土を建設することでした。そのため実質的な創建はこの時代になります。 金色堂については1124年に上棟されました。この堂は清衡が自身の廟として建立したもので、藤原三代の遺体と四代基衡の首級が安置されています。

中尊寺
Photo by x768 – Chūsonji, Hiraizumi (2015) / Size-adapted.

浄土宗建築の代表例として国宝に指定される金色堂

平泉ではおよそ100年にわたり王朝風の華やかな文化が栄えました。2011年には中尊寺を含む平泉の文化が世界文化遺産に登録されました。 中尊寺を訪れる観光客に人気で、高い知名度を誇るのは金色堂です。堂の内外に金箔が押された阿弥陀堂である金色堂は平等院鳳凰堂と共に平安時代の浄土宗建築の代表例であり、国宝に指定されています。堂内には遺体と首級の他にも副葬品や計31体に及ぶ仏像群が安置され、いずれも国宝や重要文化財に指定されています。平安時代の芸術や文化的背景を知る資料としても貴重な存在です。

また、金色堂以外にも中尊寺に至るまでの参詣道である月見坂では山の空気が荘厳な景色を作っています。建物も本堂や1977年に建立された祈祷堂である不動堂、3000点余りの文化財を収蔵する讃衡蔵など多くの見どころがあります。本堂は現在でも多くの儀式や法要が行われ、拝観は朝8時半から午後5時まで(11月~2月は4時30分)可能です。

平泉へは東北新幹線を利用するのが便利で、東京から2時間20分で一ノ関駅に到着します。東北本線に乗り換え、10分ほどで最寄り駅である平泉駅に着きます。月見坂までは1.6キロほどあり、場合によってはタクシーを利用するのも良いでしょう。

INFORMATION

名称 中尊寺
所在地 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
電話番号 0191-46-2211
公式URL http://chusonji.or.jp
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