琥珀のイメージ

岩手県北部の久慈市は沿岸部にあります。ここは、海女の土地として有名です。

しかし、この地が舞台となったNHKのヒットドラマ「あまちゃん」では、海女だけではなくて、久慈の琥珀も取り上げられました。そこから、久慈の琥珀についても注目が集まるようになっています。

久慈は海女の他に、国内最大級の琥珀の産地という顔を持っています。久慈琥珀博物館はそのシンボルで、琥珀を専門にした博物館は、日本でここにしかありません。

太古から息づく琥珀の展示を見られるのはもちろんのこと、琥珀を採掘していた坑道に入っていくこともできます。高級ブランド化が進められている琥珀のアクセサリー作成の体験も可能です。

今回は、久慈市が全国に誇る琥珀博物館を紹介していきます。歴史ある森に抱かれて、年季の入った建物が広がっています。

1. そもそも久慈の琥珀とは?

琥珀とは、はるか昔に木々から流れ落ちた樹液が固まって形成されたものです。久慈市は、沿岸部から森林部にいたるまで、色々なところで琥珀が採れます。

国内で唯一、販売可能な量を産出できる地域です。琥珀に閉じ込められた昆虫の化石が見つかることが多く、研究者からも関心を集めています。

特に久慈の琥珀は古いもので、中生代白亜紀後期に属します。白亜紀といえば、恐竜が闊歩していた時代です。

その時代に流れた樹液そのものと考えると、歴史の長さこそ琥珀の魅力だと感じられます。アクセサリーに使われる琥珀としては、白亜紀後期のものが最古です。

2. 久慈琥珀博物館は新館と本館がある
博物館は新館と本館に分かれています。

2-1. 体験型の展示が多い新館

新館では、数々の琥珀が展示されていて、琥珀を使った実験をすることもできます。普通の博物館だと、展示品に触れることができないのが原則です。

新館には、触れていい琥珀が多く置かれています。普通の石と並べられていて、琥珀と石の違いを、実際に持って感じられます。

アンバーラボでは、琥珀で静電気を発生させたり、琥珀を塩水に浮かべてみたりといった実験を行えます。そういった実験を自分でやってみることで、琥珀の特徴を身を持って知ることができます。

(1)新館で人気の展示は「琥珀サナトリウム」と「太陽の石」
なかでも人気なのは、琥珀サナトリウムと太陽の石です。

■琥珀サナトリウム

サナトリウムは、床や壁にまんべんなく琥珀が敷き詰められています。その空間に実際に入って琥珀の上を歩けます。

琥珀の匂いや踏むときの感触、壁の質感など、まさに唯一無二の体験だといえます。

■太陽の石

太陽の石は、大きなカプセル型の空間です。壁から天井までドーム型で、琥珀に覆われています。数人入ることができるほど広さがあります。

琥珀の優しい輝きに包まれて、荘厳な雰囲気です。まるで太陽の内側にいるような感覚を味わえます。写真撮影をする人が多いです。

(2)2階はアートな空間

新館の2階は、美術館のような展示が続いています。それこそ、琥珀を使ったモザイク画や、教会や帆船、人間を象った芸術品が並んでいます。

とても精緻な作りで、琥珀のアート性に気づけます。琥珀は一つひとつ色合いが違います。それを上手く使って表現をしているのが見事です。

「あまちゃん」の喫茶リアスに掛かっていた琥珀の壁掛け時計もあります。それこそ芸術性が高く、丁寧に作られているのが分かります。ドラマが好きだった人は、特に一見の価値ありです。

2-2. 琥珀の長い歴史が息づく本館
本館では、主に琥珀の歴史について触れられます。琥珀は自然のタイムカプセルと呼ばれていて、太古の記録を閉じ込めるものです。

(1)目玉は大昔の昆虫が入った琥珀

その代表的なものが、昆虫など生き物を中に宿した琥珀です。近年では、古生物学、遺伝子工学の研究者から、久慈で採掘された昆虫入りの琥珀に注目が集まっています。

歴史的大ヒット映画「ジュラシックパーク」では、琥珀に閉じ込められた蚊から、それが吸った恐竜の血を取り出し、DNA情報を得て恐竜たちを蘇らせるというストーリーでした。

こういったことが、今では実際に行われるようになっています。昆虫からDNAを抽出したり、バクテリアを復活させたり、現実に成功しています。

映画のように恐竜とまではいきませんが、歴史を閉じ込めた琥珀は、現在にも影響を与えうる無限の可能性を秘めています。このような琥珀のポテンシャルを感じられるのが、本館の展示「太古からのメッセージ」です。

■イトトンボが入った大きな琥珀
そこでは、実際に昆虫が入った琥珀を鑑賞できます。なかでも注目なのは、約4500万年前のイトトンボが閉じ込められた化石です。

大きな昆虫が入った琥珀は、世界的に見ても非常にレアです。羽の一つひとつの繊維までつぶさに観察できます。

3. 体験こそ久慈琥珀博物館の醍醐味
久慈琥珀博物館では、3種の琥珀体験が用意されています。

3-1. 琥珀採掘体験

琥珀採掘体験では、実際に外に出て、白亜紀の地層をアイスピックなどを使って採掘していきます。難しそうですが、スタッフの指導があるので、子どもでも行えます。

実際に採れた琥珀は持ち帰ることが可能です。

・料金
高校生以上…1,500円
小中学生…1,000円
小学生未満…100円

3-2. 琥珀玉づくり体験

琥珀で勾玉を作ります。作った勾玉は、ペンダントにもできます。

・料金
1000円~

3-3. 琥珀アクセサリー手づくり体験

予算や時間に合わせて、ネックレスや携帯ストライプなど、様々なアクセサリーを作れます。

・料金
作るアクセサリーによっても変わってきます。たとえば、琥珀のペンダントの場合、

使用琥珀…2000円
ペンダント用金具…2000円

ぐらいが予算となります。

4. 久慈琥珀博物館についてまとめ

琥珀は、恐竜時代に遡る歴史を封じ込めた化石です。天然のタイムカプセルとして、不思議なパワーを感じさせます。

本館の横には、琥珀グッズの販売所があります。世界中の琥珀が集められています。ここで買った琥珀をお守りとして持ち歩く人も多いです。

ただ見るだけではなくて、採掘や琥珀アクセサリー作り、かつての採掘現場である坑道跡に入っていけるなど、実際に体験して琥珀の魅力を実感できるのが、久慈琥珀博物館の最大の魅力です。

INFORMATION

名称 久慈琥珀博物館
所在地 〒028-0071 岩手県久慈市小久慈町第19地割156−133
電話番号 0194-59-3831
公式URL http://www.kuji.co.jp/museum
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