国会議事堂は、小学校や中学校の社会科見学と修学旅行で訪れた思い出のある方も多いと思います。あの時、何を見たか覚えていますか?まだ、見たことのない人も、昔、見学に来た人も、国会議事堂の見学は、大人になってからの方が楽しめます。さぁ、大人の社会科見学に出発しましょう。

国会議事堂見学の手続きって?

国会議事堂には衆議員と参議院があります。

どちらの見学にも10名以上の場合は、事前に参観申し込み書と参観者名簿を、衆議員・参議院それぞれのHPから書式をダウンロードして記入して、FAXで見学申し込みをします。9名以下の場合は、平日であれば、直接、衆議員と参議院の参観通用門の窓口に行って手続きをします。

土・日・祝日は参議院は一般見学は受付していません。衆議員では、土・日・祝日は衆議院面会受付所の窓口で受付してもらえます。休日に国会議事堂を見学する場合は衆議員見学となります。ここからは休日の大人の社会科見学として、衆議員見学に絞ってご案内していきます。

お薦めは、土日・祝祭日の衆議院見学!


衆議院の見学は、国会議事堂内を警備している衛視さんの先導で行われます。受付を済ませると、見学用のパンフレットが配布され、それが見学許可証となりますので、手に持ったまま、まずは手荷物検査を受けます。平日は、国会が開催されていると、見学内容に制限がありますので、土日・祝祭日の見学をお薦めします。ここからは、休日の衆議院見学のコースのご紹介となります。見学にかかる時間は約50分です。

手荷物検査の後、天気の良い日は、国会議事堂の裏側の広場に見学者は整列して、そこから衆議院本会議場へ向かいます。休日は国会はお休みですので、本会議場の傍聴席に座って、衛視さんの説明と、ナレーターによる音声ガイドで国会議事堂の建設から、さまざまな歴史を学びます。

本会議場はテレビの国会中継や、ニュースで観る国会そのものですが、なによりも天井の巨大なイギリス製のステンドグラスは圧巻です。国会議事堂は、ほとんどが国産の技術で作られていますが、当時、日本の技術では作れなかったものが3つあり、その1つがステンドグラスです。本会議場以外にもイギリス製のステンドグラスはあります。2つ目はアメリカ製のエアシューターです。議事堂の中には、各フロアごとに郵便ポストがあります。ポストに郵便物を入れると郵便物はすべて地下の集配所に送られます。そして、銀座郵便局が集配に来るのです。もう1つはすべての部屋を開けられるマスターキーのシステムです。こちらも当時の日本にない技術でした。それ以外はすべて国産品で国会議事堂は作られています。

見学は、本会議場の後は、国会議事堂の中央部にある天皇陛下専用の部屋「御休所」などを見学します。水晶のシャンデリアなど、贅を尽くした装飾品は大人になった今の方が、見応えがあります。それから各政党の部屋の前、予算委員会の前などを歩きながら、主だった場所を歩きながら見学しますが、国会議事堂内は写真・動画撮影禁止です。議事堂内から外に出て、最後に国会議事堂の正門まで来て、ここで写真撮影がOKとなります。国会議事堂をバックに記念撮影をして、こちらで見学終了となります。

ちなみに国会議事堂は明治23年(1890年)に竣工して、完成は昭和11年(1936年)。当時のお金で2573万5977円かかりましたが、今の貨幣価値に換算すると500億円とも言われています。

INFORMATION

名称 衆議院
所在地 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1 衆議院事務局警務部参観係
電話番号 平日
03-3581-5111 内線 33771・33772
土日、祝日
03-3581-0069
見学受付 平日:参観通用門 8時 ~ 17時(16時受付終了)
土日・祝日: 衆議院面会受付所
9時30分、10時30分、11時30分、13時、14時、15時 (計6回受付)
URL http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/tetuzuki/sankan.htm
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「相棒」のロケ地も散策してみませんか?


国会議事堂の正門を出たところから、道路を挟んで左側にある国会前庭洋風庭園は、「相棒」のロケ地として、シリーズ初期から有名なスポットです。

小野田官房長と杉下右京が2人で会うシーンは、この時計台の下でした。時計台の裏側に並んで見える建物は、警視庁と警察庁です。両方の建物が背景として映りこんでくるこの場所は、警視庁と警察庁の対立など、警察内部の問題がドラマのテーマだった時、メッセージ性のある最高のロケーションだったのです。

ちなみに、ここは、幕末に桜田門外の変に斃れた、幕府大老の井伊直弼の屋敷があった場所でもあります。桜田門は、ここから目と鼻の先の場所です。

時計塔のすぐ近くにある噴水です。長方形に囲まれた場所は夏の間は噴水がきれいな場所です。この噴水も「相棒」シリーズではおなじみのスポットです。テレビシリーズのファーストシーズンから、「相棒15」まで全作を通じて登場しています。

憲政記念館で国会議員体験!

「相棒」のロケ地の国会前庭洋風庭園の敷地にあるのが、衆議員事務局憲政記念館です。衆議員の本会議場の議員席や、演壇の複製も展示されていて、実際に座ることもできます。大きさは国会の本会議場のものと同じサイズです。しかも、こちらでは自由に写真撮影もできます。国会議員気分を体験してみましょう。

日本史が好きな方には、明治維新から現代にかけての、貴重な文書も展示されていますから、知的好奇心をおおいに刺激します。もちろん、こちらも入場無料です。

INFORMATION

名称 衆議院事務局憲政記念館
所在地 〒100-0014 東京都千代田区永田町1丁目1−1
電話番号 TEL 03-3581-1651  FAX 03-3581-7962
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎月の末日及び12月28日から翌年1月4日。
URL http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kensei/kensei.htm
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国会図書館で懐かしいマンガを読もう!


国立国会図書館の新館では、雑誌と新聞が閲覧できます。その雑誌には、週刊少年ジャンプ、月刊りぼん、月刊アニメージュ、週刊テレビガイドなど、日本国内で出版されて、国会図書館に納められたありとあらゆるジャンルの雑誌を無料で閲覧できるのです。つまり、国会図書館に来れば、無料で、自分が昔好きだったマンガ雑誌が読めるというわけです。

まずは、国会図書館の受付で登録利用者カードを作ります。カードの有効期限は発行日から3年間です。このカードで、入館と退館手続きをしますし、閲覧や資料コピーなど、すべての手続きが行われます。

懐かしいマンガ雑誌の閲覧は、端末で調べてから閲覧申請書を窓口に出して、だいたい30分ぐらいで書庫からピックアップされて閲覧ができます。懐かしすぎて、手元に残したくなったらコピーの申請もできます。あくまでも著作権法に抵触しない範囲で、国会図書館のスタッフがコピーしてくれます。有料です。

国会図書館は、出版物のタイムカプセルなのです。もう一度、あれが読みたいという気持ちをかなえてくれる場所なのです。もう、二度と読めないと思っていたマンガも、ここでは無料で読めます。それから、国会図書館の食堂は、リーズナブルなお値段で、さらに、眺めも抜群です。ただし、日曜日と祝祭日は閉館していますので、お気をつけください。

INFORMATION

名称 国立国会図書館
所在地 〒100-8924 千代田区永田町1-10-1
電話番号 03-3581-2331(代表)
休館日 日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、第3水曜日(資料整理休館日)
URL http://www.ndl.go.jp/
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国会議事堂の衆議員見学から、国会前庭洋風庭園で「相棒」のロケ地を眺めて、憲政記念館を見学してから、国会図書館の食堂でランチをいただいて、懐かしいマンガ雑誌を閲覧するというツアーはいかがですか?ランチ代以外は、すべて無料です。ただし、日曜・祝祭日は国会図書館は閉館していますので、すべてを巡るのでしたら土曜日をお薦めいたします。