【北東北】秋田県、岩手県で鉄印がもらえる第三セクター鉄道路線をご紹介!

「鉄印」とはローカル鉄道の社名や路線名が書かれた台紙で、神社やお寺の御朱印の鉄道版です。

第三セクター鉄道等協議会と旅行読売出版社が2020年6月に始めた企画で、寺社を巡る御朱印集めのように、集めるために鉄道に乗車して欲しいとの願いが込められています。

北東北のローカル線への応援を兼ねて、話題の「鉄印」集めの旅はいかがでしょうか?

なお、記事内の各料金は2022年10月20日現在の金額です。

鉄印をもらうのに必要な鉄印帳とは?

鉄印を記帳専用の帳面で、鉄印をもらうのに必要なアイテムです。

全5色が用意されていて、鉄道会社窓口にて1冊2,200円(税込)で購入できます。

これに企画参加全40社の鉄印を集めると「鉄印帳マイスターカード(有料)」がもらえ、その提示で特典が受けられる路線もあります。

鉄印のデザイン

御朱印のように、朱印の上に社名や路線名が書かれていて、鉄道会社ごと趣向をこらしたものが用意され、手書きのものもあります。

通常の鉄印のほか、限定版や記念版、コラボ版もあり、デザインが更新されることもあってバラエティー豊かです。

鉄印をもらう方法

どの鉄道会社も同じで、次の手順で購入できます

  1. まず鉄印帳を購入:駅の窓口や観光案内所など
  2. 次に鉄印がもらえる駅を探す:各社の公式ホームページに記載
  3. 当日日付の乗車券を購入して記帳料を収める:記帳料は300円から

鉄印帳と鉄印は同じ窓口で購入できる場合が多く、乗車券は最低運賃でもOKです(入場券は不可)。

 

北東北で鉄印帳に参加している鉄道会社

北東北では岩手県の三陸鉄道とIGRいわて銀河鉄道、秋田県の秋田内陸縦貫鉄道と由利高原鉄道の4社で鉄印をもらうことができます。

三陸鉄道(リアス線:盛駅~久慈駅)

三陸鉄道公式ホームページより(大沢橋梁)

岩手の三陸海岸を縦貫する日本最長の三セク鉄道で、略称は三鉄(さんてつ)です。

リアス線では山海の変化に富む沿線風景を楽しめます。

東日本大震災では大きな被害を受けましたが、5日後に一部で運行を再開させ被災者を元気づけ、津波で流された区間を3年で復旧させ、復興の象徴となりました。

NHK朝の連ドラ「あまちゃん」では「北鉄(きたてつ)」として紹介され、車両や路線の映像がタイトルやドラマのなかに登場しています。

三陸鉄道で鉄印帳と鉄印をもらえる駅

鉄印コレクションより

宮古駅の窓口で7:30~18:30の間、鉄印帳と鉄印を購入できます。

鉄印は、台紙に沿線一絶景の「大沢橋梁」を渡る車両が描かれた朱印が押され、駅員さんが直筆で力強く路線名と日付を書き入れてくれます。

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IGRいわて銀河鉄道(盛岡駅~目時駅)

IGRいわて銀河鉄道公式ホームページより

東北新幹線の盛岡駅~八戸駅間が開業した際に、JR東日本の東北本線が経営分離され生まれた三セク路線で、青森県の目時駅から八戸駅までは「青い森鉄道」として別会社です。

盛岡市とそのベッドタウン滝沢市との間の通勤路線あり、さらにJR貨物や東北本線の連絡路線としても利用されています。

IGRいわて銀河鉄道で鉄印帳と鉄印をもらえる駅

IGRいわて銀河鉄道公式Facebookより

IGR本社がある盛岡市内の青山駅青山南口の窓口で、7:00~19:00(11:00~12:00除く)の間ですが、7:00~8:30の通勤時間帯は改札が混むために待つことがあります。

鉄印は書道が得意な駅員さんが書いた文字が和紙の台紙に印字され、朱印はIGRのゆるキャラ「ぎんがくん」と「きらりちゃん」のかわいいイラストです。

鉄印と鉄印帳マイスターカード特典

青山駅のレストラン「びすとろ銀河」では、鉄印を見せるとセットドリンク1杯無料です。

また、マイスターカード提示で、ノベルティグッズ(IGR特製クリアファイルと特製ミニノート)をもらえます。

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秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線:鷹巣駅~角館駅)

秋田内陸縦貫鉄道公式Facebookより

秋田内陸の里山や山間をのんびり走るこのローカル線は、地域と観光客を笑顔で結ぶとの意味で「スマイルレール秋田内陸線」と呼ばれています。

沿線では米どころ秋田の田園風景が楽しめ、秋田発祥のマタギの資料館、温泉などもあります。

なお、2022年8月豪雨により、10月20日時点では鷹巣~阿仁合間はバス代行運転となっています。

お出かけの際には公式ホームページなどで運行状況を確認してください。

秋田内陸縦貫鉄道で鉄印帳と鉄印をもらえる駅

秋田内陸縦貫鉄道公式Facebookより

阿仁合(あにあい)駅の観光案内窓口で8:30~17:15に受け付けてもらえます。

鉄印の台紙には、2020年2月から運行の観光列車「笑EMI(えみれっしゃ)」がデザインされた朱印の上に、駅員さん手書きのコメントを書いてもらえます。

また、観光列車アテンダントさんの手書き鉄印も用意されていて、2枚購入するファンも多いです。

鉄印帳マイスターカード特典

阿仁合駅ではマイスターカードの提示で次の特典を受けられます。

  • 社長名感謝状と観光列車アテンダント「最高の笑顔」のプレゼント
  • オリジナルノベルティグッズ
  • 阿仁合駅のレストラン「こぐま亭」のソフトクリームが50円引き

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由利高原鉄道(鳥海山ろく線:羽後本荘駅~矢島駅)

由利高原鉄道公式Facebookより

秋田と山形県境に鎮座する鳥海山のふもと、由利本荘市内を走る「鳥海山ろく線」はJR矢島線が元になった三セク路線です。

1日14往復のうち、午前中1往復の「まごころ列車」に「秋田おばこ」姿のアテンダントが乗務していて、鳥海山と田園風景を楽しむローカル線気分を盛り上げてもらえます。

由利高原鉄道で鉄印帳と鉄印をもらえる駅

由利高原鉄道公式Facebookより

矢島駅内の観光案内所内で9:00~17:00まで、時間外は矢島駅切符売り場で購入できます。

鳥海山をデザインした朱印に駅員さん直筆の鉄印のほか、「売店のまつ子さん」直筆鉄印もあり、500円の記帳料に売店の200円割引券が付きます。

なお、10月16日から車両写真の鉄印、「nostalgic train ちょうかいVer.」が販売されています。

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まとめ

北東北で鉄印を発行する第三セクター鉄道4社をご紹介しました。

2022年は鉄道開業150周年、風光明媚な車窓のローカル線を巡って鉄印を集めてみてはいかがでしょうか。

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