飲んだあとの〆はコレ!東北6県定番の〆グルメを一挙紹介【東北6県】

東北といえば、地酒が豊富な“酒どころ”です。そして、酒をたしなむ文化が根づく地域だからこそ、飲み終わりの”シメ”にも強いこだわりがあります。しかも、その“シメ文化”は県ごとに異なり、土地柄や県民性がみられるのも面白い。

そこで今回の記事では、東北6県で実際に食べられている“リアルな締めグルメ”をご紹介します。


【青森県】煮干しラーメン一強!飲んだ後は出汁で整える!

煮干しラーメン

青森県では、煮干しラーメンが圧倒的な存在感を放っています。深夜に営業するラーメン店が多く、弘前や青森市の繁華街では飲みのあとに“煮干し中華”を食べて帰るのが定番。

煮干しの風味が効いたスープは、あっさりしていながら深いコクがあります。こってり系が苦手な人でも、安心して食べられる優しさが魅力です。飲み屋街付近には深夜営業するラーメン屋が多く、飲んだ後にふらっと入れるお手軽さも人気の秘訣。もともと煮干しラーメンはシメに限らず青森県全域で大人から子供まで大人気の故郷の味なんです。煮干しラーメンはまさに青森の夜を締めくくる一杯といえるでしょう。


【秋田県】稲庭うどん&“千秋麺”が支持される秋田の締め事情

稲庭うどんは冷たくても熱くても“飲みのあとにちょうどいい”

冷たい稲庭うどんと天ぷら

秋田の締めグルメとして人気が高いのが、稲庭うどんです。細くてなめらかな麺が特徴で、出汁の効いたつゆと合わせて食べると、酔いがすっと引いていくような心地よさがあります。

冷たくしても、温かくしてもおいしく、夏場には冷たい稲庭うどんを選ぶ人も多く見られます。

紀文の“千秋麺”はラーメン通の定番シメ

秋田市のそば店「紀文」が提供する“千秋麺”も、締めとして根強い人気を誇る一杯です。甘めの醤油に魚介の出汁がしっかりと効いており、そば屋ならではの優しいラーメンとして親しまれています。

地元の常連客が「飲んだ後にはこれ」と口をそろえるのも納得の味わいです。

Information

  • 名称:そば処 紀文
  • 所在地:〒010-0921 秋田県秋田市大町6丁目2−4
  • 営業時間:【昼の部】11:00~14:00【夜の部】18:00~1:00
  • 休業日:日曜日
  • 電話番号:018-823-8766

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【岩手県】岩手二大麺”じゃじゃ麺”と”冷麺”がシメの定番

飲みの締めにガッツリいけるじゃじゃ麺

じゃじゃ麺

盛岡名物のじゃじゃ麺は、岩手県民にとって外せないシメグルメ(ソウルフード)です。平打ち麺に肉味噌を絡め、にんにくや酢、ラー油などを好みで加えながら食べるスタイルが特徴です。

そして、食べ終わったあとのお楽しみが“チータンタン”。卵を割り入れてスープで伸ばし、スープとして飲み干す…これがたまらなくおいしいんですよね。じゃじゃ麺でお腹を満たし、チータンタンで整える。飲んだ後にもってこいのシメグルメですね!

さっぱりした冷麺でリセットする人も多数

盛岡冷麺

焼肉屋では定番の盛岡冷麺もまた、飲みの締めとして人気を集めています。牛骨スープに噛み応え抜群の麺が合わさり、噛むたびに酔いがさめてすっきりする。お酢やキムチで味変しながら食べすすめられるのもうれしいですよね。

焼肉屋での定番というイメージがありますが、ラーメン専門店や冷麺専門店で一杯だけ食べて帰るという人も少なくありません。


【宮城県】そばか甘味か?“そばの神田”と“シメパフェ”が人気を二分

駅近&スピード提供の“そばの神田”が手軽で人気

そばの神田 東一屋 サンモール店

仙台の繁華街でよく目にするのが「そばの神田」です。深夜まで営業しており、注文から提供までが非常にスピーディー。飲んだ帰りにふらっと立ち寄れる手軽さが、長く愛されている理由です。
選べるトッピングも豊富で、ボリュームも程よく、まさに“ちょうどいい”締めと言えるでしょう。

意外にも“シメパフェ文化”が広がっている

〆パフェ

実は仙台では、締めにパフェを楽しむ“シメパフェ文化”も存在します。北海道由来のこの文化が、バーやダイニングを中心に少しずつ定着してきました。

甘さ控えめの上品なパフェが多く、飲み終わったあとでも無理なく楽しめます。女性客はもちろん、甘党の男性にも密かな人気があるようです。


【山形県】冷たい麺文化が強い!肉そばとラーメンが“冬でも冷たい”

河北町発祥の当地グルメ”肉そば”もシメで人気

冷たい肉そば

山形県の“肉そば”は、地元では根強い人気を誇ります。全国的に親しまれている肉そばはカツオや昆布で出汁をとったスープに牛肉や豚肉を乗せたものですが、山形の”肉そば”は全く違います。親鳥のコクが効いた甘辛いつゆと、コシのあるそば、そして鶏肉が乗っているのが特徴。

肉そばを提供するお店では温かい肉そばも冷たい肉そばも通年で提供していますが、人気があるのは意外にも冷たい肉そばだそう。特に肉そば発祥の河北町では、飲み会後に冷たい肉そばを食べて帰るのが日常風景のようです。

“冷たいラーメン”は季節問わず注文多数

冷たいラーメン

冷たいラーメンもまた、山形の締め文化を語るうえで欠かせません。特に面白いのは、冬場でも冷やしラーメンを食べる熱心なファンが存在することです。

また、蕎麦屋であえてラーメンを頼む人もいるんだとか。そばどころである山形では蕎麦屋が提供するラーメンのレベルが高いため、飲んだ後のシメに蕎麦屋に行って、そばではなくラーメンを頼む人も多いそう。そば文化が根づく山形ならではのシメ文化と言えますね。


【福島県】ラーメン文化が県全体に広がる“選択肢豊富なシメ県”

喜多方ラーメン

福島県では、地域ごとに特色あるラーメン文化が根づいています。喜多方のあっさり系、白河の鶏ガラ、会津の塩ラーメンなど、それぞれが個性豊かで、飲みのあとに食べるにはぴったり!

深夜営業の店舗は少なめですが、早めに飲みを切り上げて、ラーメンで締めるスタイルが広く浸透しています。

優しい味わいのラーメンが多いため、県外の人にも好まれやすい印象です。


【番外編】“シメ”の味方!東北で人気の深夜ラーメンチェーン

あぁ博多人情ラーメン酒場として一軒目からシメまで対応

あぁ博多人情」は、ラーメンもお酒も楽しめる“飲めるラーメン屋”です。

青森県と秋田県に1店舗ずつ、岩手県に2店舗展開しており、軽く飲んで締めにラーメンという使い方がぴったり!博多風のとんこつスープに、どこか東北らしい落ち着きのある雰囲気。深夜まで営業していることに加え、飲み屋街付近にあるので使い勝手の良さから多くの方に利用されています。

Information


末廣ラーメン本舗|ネギ盛り放題&京都風醤油で圧倒的人気

末廣ラーメン

秋田・盛岡を中心に展開する「末廣ラーメン本舗」も、深夜のシメ定番スポットとして知られています。京都風の濃口醤油スープに浮かぶ背脂、飲んだ後に嬉しいヤキメシ。ちょっとだけつまめるおつまみメニューもあるので、軽く飲みたい人にもおすすめです。

Information


まとめ

東北の夜には、それぞれの土地の食文化が息づいています。その中でも飲んだ後のシメには地域の特色が色濃くあらわれるため、単なる胃のリセットではなく、その土地の味をしみじみと感じる時間でもあります。

旅先で、その地域ならではの“締め”を味わえば、きっと東北の夜がもっと好きになるはずです。


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