五感を意識するイメージ

「感覚ミュージアム」は、宮城県の大崎市にあります。視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚といった五感をメインテーマにしたミュージアムです。

様々な業界のアーティストの、五感を主軸にした展示がなされています。芸術鑑賞が本来そうであるように、考えるより感じることができるミュージアムになっています。

難しく考えるものではなく、直感的にインパクトを得られる展示が多いので、子どもから大人まで、幅広い人に評価されています。

今回は、この感覚ミュージアムについて、その魅力を紹介していきます。

 

 感覚ミュージアムは3つのエリアから成っている

館内は、3つのエリアから構成されています。「ダイアローグゾーン」(身体感覚空間)」と「モノローグゾーン(瞑想空間)」、そしてそれら2つのエリアを結ぶ「トラバースゾーン」です。

ダイアローグゾーン

ダイアローグゾーンでは、実際に作品に手を触れて、感覚としてその製作者の意図やインスピレーションを得られます。見所は3つあって、1つは創作楽器のコーナーです。

(1)創作楽器

ここでは、パイプや木、竹を使った創作の楽器が展示されています。実際に手で叩いたり、指で弾くことによって、音色を奏でることができます。鳥の鳴き声や水の流れる音など、癒し系の音が出る作品もあります。

創作楽器はいくつかあって、なかには3mを超える巨大なものも。楽器を奏でていると、他の創作楽器を使っている人の音色があいまって、偶然のハーモニーができあがったりします。即興の創作曲が生まれるのも、このコーナーの魅力です。

(2)サークル・ン・サークル

創作楽器のすぐ側には、「サークル・ン・サークル」という大きな車輪の形をした作品があります。これも面白いコンセプトで制作されています。

その車輪の真ん中に仰向けになって乗ることができます。そして手でハンドルを握り、足をペダルにかけます。手と足を回して、作品の横の壁にチョークで落書きをしていきます。

ハンドルやペダルを回すと、作品につけられたチョークが上手い具合に動いて、壁に線を描けます。上手に落書きできるように頑張りましょう。

(3)スペースアンドサウンド
ダイアローグゾーンの3つ目の見所となるのは、「スペースアンドサウンド」です。真っ暗な室内に入って、音によって、その空間を感じます。いわば3次元のヴァーチャル空間です。

目で見て空間を認識するのではなくて、音によって空間の形を感じられるのが、とても不思議で面白いです。

手の位置に合わせて音が鳴ります。手を動かすと、音も移動して、空間が立体的に変化します。言葉で説明するのは難しいです。それこそ、考えるより感じろ、ということで、一度体験してみるのがおすすめです。

1-2. モノローグゾーン

モノローグゾーンは音や光、香りによって瞑想の世界に誘う展示がなされています。

(1)ウォールスルー
「ウォールスルー」という展示では、壁にある鏡では自分の進むほうに黒い壁があるはずなのに、透明人間になったかのように壁を素通りできる、という不思議な体験ができます。

(2)アースガーデン
「アースガーデン」は床や階段に白い砂利が敷かれています。階段に座って床を眺めると、影を上手に使って街が浮かび上がり、映し出された日の傾きとともに街の姿が移ろいでいきます。

(3)ウォーターガーデン
「ウォーターガーデン」は、床にある水の揺れや波紋が壁や天井に映されて、まるで水中にいるかのような感覚に襲われます。蓮の花をイメージした香りが心地良く、癒される空間です。

(4)香りの森

モノローグゾーンのなかでも人気なのが、「香りの森」という展示です。天井から30万に及ぶ紙縒り(こより)が垂れ下がっています。

幹に見立てた7本の白い柱が設置されています。柱には、穴が空いていて、そこに顔を入れると、地元の岩出山の匂いを嗅ぐことができます。

トラバースゾーン

トラバースゾーンは、ダイアローグゾーンとモノローグゾーンをつなぐ空間です。

(1)闇の森
「闇の森」はほんのごく僅かな光しかない真っ暗といっていい空間が広がっています。

暗闇の中を、手すりを伝って進んでいく展示です。手すりはまっすぐではなくて、曲がりくねっています。時折、手すりを持っていると穴があるのが分かります。

穴の中にはオブジェがあって、やはり見るのではなくて触ることによって楽しみます。

(2)エアートラバース
闇の森を抜けると、ぱっとまばゆい光が目に飛び込んできます。そこは鏡とガラスで四方が覆われた空間「エアートラバース」です。複雑に入り組んでいて、ガラスから自然光が降り注ぎます。

まるで万華鏡の中にいるような感覚を味わえます。幾何学的に入り組んだ鏡に自分や周りにいる人の姿が映り込み、進むほど回転するように景色が変わります。

感覚ミュージアムについてまとめ

「感覚ミュージアム」は、普通の博物館や美術館とはまた違った芸術体験をすることが可能です。普段あまり意識していない五感を、静謐な空間のなかで認識させられます。

直感的に面白い展示が多いので、子どもも楽しめます。ただ、ゆったりとした現実とはかけ離れた時間を味わえるので、不思議な音や香りのなかで長居をする大人が多いです。

日々の生活に慣れや退屈を感じている方は、ぜひ感覚ミュージアムで五感を刺激して、新たな体験をしてみましょう。いつもの生活に戻っても、今までと同じ景色がまた違って見えるようになるかもしれません。

INFORMATION

名称 感覚ミュージアム
所在地 〒989-6471 宮城県大崎市岩出山下川原町100
電話番号 0229-72-5588
公式URL http://www.kankaku.org/
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