秋田県出身の人にお茶請けと言えば何かをたずねてみると、漬物という答えが返ってくることが多いのではないでしょうか。

そんな「しょっぺもの好き」の秋田県民が珍しく好んで食べる、甘いお茶請けの豆腐カステラについてご紹介します。

豆腐カステラとは?

豆腐カステラとは秋田県南部でよくお茶請けとして食べられている郷土菓子の1つで、農林水産省の全国の伝統豆腐料理のページでは、「元祖豆腐スイーツ」として紹介されているのです。

水気を絞った豆腐に砂糖、卵、塩などを加えて混ぜ、焼いて作ることから冷蔵保存すれば豆腐よりは日持ちします。

また秋田県民には昔から甘いものはごちそうであるという意識があることから、冠婚葬祭やお盆やお正月など、人が集まる場所での振る舞い菓子としても用いられているのです。

平成以降はくるみ、黒豆、チョコレート、チーズ、かぼちゃなどを練りこんだ製品も増え、同じ豆腐カステラでもバリエーション豊かな味わいを楽しめるようになりました。

また豆腐に甘い味付けをしてお菓子として食べるということ自体が珍しいため、個性の強い郷土菓子であると言えるでしょう。

秋田県内のスーパーなどでは比較的手に入りやすいですが、ネット通販の場合「秋田県・東京アンテナショップあきた美彩館」では取り扱いがなく、「秋田県物産振興会楽天市場店」では2021年12月現在売り切れとなっているため、製造元である株式会社藤倉食品のホームページ有限会社佐藤食品のホームページから購入することをおすすめします。

豆腐カステラの歴史

豆腐カステラは江戸時代末期にはすでに存在していたとされています。

豆腐カステラが生まれた背景には、カステラの主な原料である卵や砂糖は当時手に入りやすいものではなかったことと、秋田県南部では大豆の生産が盛んだったことがあるのではないかと言われているのです。

戦後に冠婚葬祭時用に朝市などで職人が作っていた豆腐カステラを、見よう見まねで真似して作る人が出てきてからは少しずつ一般化してきたとの説もあります。

豆腐カステラに合うお茶について

豆腐カステラはお茶請けとしてよく食べられるお菓子ですが、どのようなお茶を準備すると美味しく食べられるのでしょうか。

豆腐カステラは甘味の強いお菓子であるため、深煎りしたコーヒーや高温抽出した緑茶によく合います。

まず深煎りしたコーヒーについてですが、コーヒーは焙煎時間によって浅煎り・中煎り・深煎りの3種類に分けることができるのです。

この中で深煎りは焙煎時間が最も長く、濃い茶褐色をしていてローストしたコーヒー豆の香りが強く、焙煎による苦味が特徴的だと言えます。

お店でコーヒー豆を購入する際には豆の色を確認したり、店員さんに深煎りのコーヒー豆はどれかを教えてもらったりするとよいでしょう。

深煎りコーヒーはしっかりとした味わいになるため、豆腐カステラの甘味を抑えながら飲み物の味も楽しみたい人におすすめです。

また高温抽出した緑茶ですが、緑茶は80度以上の高温で抽出するとカテキンとカフェインの浸出量が増加しカテキンの渋味とカフェインの苦味をより強く感じられます。

緑茶は渋味や苦味があっても後口は爽やかなため、豆腐カステラの甘味を和らげてさっぱりと食べたい人におすすめです。

まとめ

豆腐カステラとは秋田県南部でよくお茶請けとして食べられている郷土菓子の1つで、豆腐に砂糖、卵、塩などを加えてカステラ状に加工したお菓子です。

甘味の強いお菓子であるため甘党の人にはもちろんですが、郷土の素朴な伝統菓子を口にしてみたい人にもおすすめなので、ぜひ一度食べてみてください。