
山形蔵王で日帰り温泉三昧!筆者おススメのモデルコースもご紹介します。
目次
山形県山形市、蔵王連峰の麓にある山形蔵王温泉。歴史ある名湯として親しまれてきた人気温泉地は「美人の湯」として名高く、良質なお湯を求めて今でも全国から旅行客が訪れています。そんな蔵王温泉の歴史、温泉の効能、日帰りでの楽しみ方をご紹介します。
1,900年以上の歴史ある名湯「山形蔵王温泉」

蔵王温泉が開湯したのはなんと西暦110年。一説では日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征した際に従軍した吉備多賀由(キビノタガユ)によって発見されたという説があります。傷を負った吉備多賀由が蔵王温泉で湯浴みをしたところ、数日で傷が治ったという伝説が残っている日本を代表する古湯です。
昭和の高度経済成長期にはスキーリゾート地として開発が進み、蔵王温泉周辺に大型ホテルの建設が増えました。近年は海外からの旅行客も増加し、温泉もアクティビティも自然も楽しめる総合山岳リゾートとしてにぎわいを見せています。
超強酸性のお湯!蔵王温泉の効能

蔵王温泉には5つの源泉群があり、さらに源泉群から枝分かれした47の源泉があります。泉質は強酸性の硫黄泉で、白濁したとろみのあるお湯が特徴。硫黄泉特有の血行促進や皮膚の殺菌作用、美肌効果などが期待できる「美人の湯」です。
さらに血行促進により動脈硬化症、便秘、糖尿病など幅広い効果が期待でき、身体をじんわりと癒してくれます。
日帰りで気軽に山形蔵王温泉を楽しもう!

山形蔵王温泉は旅館やホテルに宿泊をしてゆっくりと楽しめるのはもちろんですが、日帰りでも楽しめるポイントが多数あります。
温泉街の三つの共同浴場
山形蔵王温泉の温泉街には三つの共同浴場があり、1回200円で入浴ができます。木の温もりがある、こぢんまりとした共同浴場は温泉街だからこそ味わえる素朴な雰囲気。蔵王温泉の歴史に想いを馳せながらゆったりと疲れを癒す特別なひとときをお楽しみいただけます。
<上湯共同浴場>営業時間/6:00~22:00
上湯(かみゆ)温泉は蔵王温泉街の中心、蔵王温泉バスターミナルからすぐの場所にあり、一番アクセスしやすい浴場とされています。浴場は木造の風情ある建物で、比較的広めの浴槽。湯の温度はやや熱めです。
泉質は白濁した強酸性の硫黄泉。入った瞬間にピリリとした感触がありますが、慣れるとクセになります。

<下湯共同浴場>営業時間/6:00~22:00
下湯(しもゆ)温泉は上湯の少し下手にあり、静かな住宅街のようなエリアにたたずむ浴場です。小じんまりした構造で地元住民の利用も多く、落ち着いた雰囲気が特徴です。
泉質はほかの湯よりやや透明度があり、酸性度もマイルドで比較的入りやすいとされています。

<川原湯共同浴場>営業時間/6:00~22:00
川原湯(かわらゆ)温泉は川沿いの低地に位置する浴場で、周囲には湯気が立ち込め、もっとも野趣があり、趣味の湯めぐりファンに根強い人気がります。
泉質は蔵王温泉の中でも特に酸性が強く、強烈な硫黄臭と熱めの湯が特徴です。

三つの共同浴場は下湯 → 上湯 → 川原湯 の順に入ると、だんだんと強い泉質に慣れ、身体への負担が少ないとされています。湯めぐりパスなどは現時点で発行されていませんが、三つすべて回れば“蔵王の湯を制覇”したと言っても過言ではありません。
ただし、どの共同浴場もシャンプー・ボディソープ等の備品はなく、タオルももちろんありません。必要な方は持参をお忘れなく。
Google Map (蔵王温泉共同浴場)
足湯・手湯

蔵王温泉街には複数の足湯や手湯が楽しめるスポットがあり、散策の休憩におすすめです。温泉街の景色を眺めながら、硫黄の匂いやなめらかなお湯を手軽にお楽しみください。
野趣と開放感を満喫!絶景の蔵王温泉大露天風呂

山形蔵王温泉街の中心部からやや外れた渓流沿い、標高約900mの高地に県内最大級の露天風呂「蔵王温泉大露天風呂」があります。
ここの特徴は何と言っても自然に囲まれたロケーションで、森林浴と温泉浴を同時に楽しめるところ。山形蔵王温泉街中心地から登り坂にはなりますが徒歩15分ほどで最高のロケーションと本格的な源泉かけ流しを楽しめます。
そして、営業期間中には開催日限定で夜間営業も実施されます。満天の星空と幻想的な灯りに包まれ更なる温泉の効能が期待できます。詳しくは下記リンクからご確認ください。
尚、冬季は閉鎖となる為、今の時期しか楽しめない!というのも魅力の一つです。
蔵王温泉大露天風呂
- 営業期間:4月中旬〜11月中旬(冬季は閉鎖)
- 営業時間:
- 平日 9:30~17:00(最終受付16:30)
- 土日祝 9:30~18:00(最終受付17:30)
- 入浴料:大人:700〜800円/子ども:400円(1歳〜小学生)
- 駐車場:無料・60台分あり
- 公式URL:蔵王温泉観光株式会社ー蔵王温泉大露天風呂
Google Map
入浴後は地元のお酒で一息!「山形酒のミュージアム」

温泉でいい汗を流した後は山形のおいしいお酒で喉を潤すのもおススメです。温泉街中心部から徒歩約5分の場所にある「山形酒のミュージアム」は山形県にある49の蔵元の日本酒が揃っており、気軽に飲み比べを楽しめます。
店内には日本酒にまつわる展示もあり、日本酒を片手にゆっくりと過ごせる落ち着いた空間が広がっています。
山形酒のミュージアム
- 営業時間:11:00〜17:00
- 営業日:不定休
- 電話番号:023-694-9052
- 公式URL:山形酒のミュージアム
Google Map
温泉と言えば「こけし」!お土産にもピッタリの「蔵王高湯こけし」をご紹介

山形蔵王温泉には様々なお土産がありますが、「蔵王高湯こけし」は山形蔵王温泉を訪れた際に是非おススメしたいお土産のひとつです。
その理由は、東北伝統のこけし文化を今に伝える希少な工芸品であるという点。蔵王高湯系こけしは、土湯系や遠刈田系の流れを汲みながら独自に発展したもので、現在では山形県内でも限られた工人しか製作していない貴重なお土産品です。
また、その造形の美しさと素朴な温かみも魅力で、丸みのある頭部と太く安定した胴体、放射状の手絡(てがら)模様や花の絵付けなどは、見た目にも華やかでインテリアとしても映えるため、単なる土産物にとどまらず、長く手元に置いて楽しめる芸術品とも言えるでしょう。
木材には地元産のカエデやイタヤなどの良質な木が使われており、手に取るとその心地よい重みと滑らかさに感動を覚えます。
詳しくは過去のNEFT内でもご紹介してるので下リンクよりどうぞ。
まとめ – おススメの日帰りモデルコース
山形蔵王温泉の日帰りで楽しめる場所をご紹介しましたがどうでしたか?今回ご紹介した場所はほんの一部だと思います。山形蔵王温泉に訪れれば100人100通りの楽しみ方があるはずです。
最後に、今回ご紹介した場所を中心に日帰りモデルコースをご紹介しようと思いますので皆様ご参考までにどうぞ!
時間 | 内容 |
---|---|
10:00 | 山形駅から蔵王温泉行バスで出発(約40分、片道1,000円前後) |
11:00 | 共同浴場で”はしご湯”体験(①下湯②上湯③川原湯の順がおススメ、各浴場200円) |
12:30 | 山形酒のミュージアムにて昼食&山形の地酒体験(2,000円程度) |
13:30 | 蔵王高湯こけしをお土産に購入(3,500円程度、物により差額アリ) |
14:30 | 蔵王温泉大露天風呂で森林浴+源泉掛け流し体験(大人800円) |
15:30 | 温泉街をぶらり散策(玉こんにゃく・おやつ・地酒試飲) |
16:30 | 帰路、蔵王温泉出発 → 山形駅へ(約40分、片道1,000円前後) |
ざっと計算してお土産の購入が無かったとしても、7時間で大よそ6,000円くらいでしょうか?1万円以内で贅沢に温泉三昧で地酒に、お土産!良いコースではないでしょうか?