町は歩くとおもしろい!ぶらりと散策しながら「レトロなもの」を探す旅【福島県本宮市】

町は歩くとおもしろい!」ということで、町を実際にぶらり散歩しながら、町の魅力を探すシリーズ。今回は、昔ながらの町並みが残る福島県本宮市で、レトロなものを探してみました。

一歩路地に入ると、どこか懐かしい風景や、過ぎ去った時代を感じさせる「レトロなもの」が顔をのぞかせます。それぞれの歴史に思いを馳せながら、地図にはない宝物を探しに行ってみませんか?


JR本宮駅からスタート

本宮駅

今回の旅は、福島県本宮市が舞台です。スタートはJR本宮駅

駅前ロータリーに設置された石碑には、「ようこそ福島のへそのまち もとみや」の文字が。へそのまちとは、本宮市が福島県のほぼ中央部に位置し、交通の要所である…つまり体の「へそ」にあたることが、由来するそうです。

駅舎横には、野口英世氏の像が…。本宮駅とゆかりがあるようで、偉人の業績を学べる機会になりました。

駅前ロータリーを、本宮市営九縄北駐車場前まで歩き、そのまま東に進み、「まゆみ通り」へと左折します。


まゆみ通り(北側)を散策

まゆみ通り

駅前を南北にのびる「まゆみ通り」を、北側に向かって歩いてみました。

住宅も多く並ぶところどころに、理容所・和食店・整体院などの店舗の姿も見えます。住宅や店舗などの建物に加えて、塀や蔵などの建造物一つひとつにも歴史を感じました。

まゆみ通り

さらに北側に進むと、写真館・BARの姿も見えてきました。「阿部写真館」さんのレトロな外装には、まるでタイムスリップをしたかのような新鮮さを感じます。

本宮市立歴史民俗資料館

さらに進むと、ビッグでレトロな建築物。「本宮市立歴史民俗資料館」の看板が見えます。こちらの建物は、大正13年に本宮電気株式会社の社屋として建造されたもの。市内の非木造建物としては、最も古い洋風建築物とのこと。

歴史民俗資料館は、残念ながら当面休館だそうですが、建物は地域のシンボルとなっているのでしょう。

菓子処いづみや

コンサートホール「サンライズもとみや」の前で、もとみや文化通りに行き当たります。道なりに西へと進むと「菓子処いづみや」さんの店舗が見えてきます。

店内に入ると、おいしそうな生菓子や焼き菓子がショーケースに並んでいました。どれを食べようか…と迷った結果、「あんぱん饅頭」と「ゆべし饅頭」をチョイス。

菓子処いづみや

ゆべしまんじゅうは、もっちりとした肉厚な生地が食べ応えバツグン!あんぱん饅頭は、ミニチュアあんぱんのような見た目のかわいらしさが特徴です。皮は表面がもちもち系で、小さなボディの中にあんこがたっぷり。ついつい牛乳が欲しくなる、どこか懐かしい味でした。

菓子処いづみや<Information>

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「本宮下町」エリアへ

本宮下町

もとみや文化通りを、今度は東へ向かって進みます。平和通りを通り過ぎると、県道28号線へ行き当たります。県道28号線沿いは、多くの商店や飲食店が立ち並びます。車でアクセスする際は、ところどころに設置された公営駐車場が便利です。

写真は「しもまちスマイルパーキング」。

本宮下町

しもまちエリア北側は、安達太良川から始まります。川のせせらぎ、山の雄大な姿を堪能したら、散策スタート。

本宮下町

タイルの敷きつめられた沿道には、薬局・茶屋・レコード店・本屋・飲食店など、親しみ感のある商店が並びます。「お休み処」や「レンタルスペース」などの看板もあり、交流の場を大切とする地域柄が見えました。

菓匠きねや

大きなショーウィンドウがひときわ目を引く、「菓匠きねや」さんへちょっと寄り道。お店の中は、西洋風の調度品が並ぶ素敵な内装。店内での飲食も可能なようです。和菓子に加えて、洋菓子のラインナップも豊富で、お店自慢のシュークリームも一度食べてみたいと思いました。

今回はおすすめの「ちーず六方焼き」を購入。

ちーず六方焼き

コロンとしたサイコロ型のフォルムで、見た目もかわいいお菓子です。もちもちの生地に、さっぱりとしたチーズを挟み込んだもの。チーズは臭みを感じず、とてもフレッシュです。口当たりもよく、あっという間に一つペロリと食べてしまいました。

日持ちも長めなので、お土産やお供え物にもおすすめです。

菓匠きねや<Information>

  • 名  称:菓匠きねや
  • 住  所:〒969-1132 福島県本宮市本宮下町45
  • 電話番号:0243342341
  • 公式URL:https://www.okashi-kineya.jp/

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「本宮中條」エリアへ

本宮中條

安達橋と行き当たる、本宮中條エリアはレトロモダンな建物が多く並びます。

衣料品店・文具店・パン屋・電機屋・精肉店など生活に密着した商店がある一方で、おしゃれなイタリアン料理店「Chef ishibashi」やカフェ「e’s cafe」も気になります。

秋田屋

今回はレトロな看板と建具に惹かれ、茶葉販売店の「秋田屋」さんへ立ち寄りました。

趣深い茶器や、おいしそうな茶葉が並ぶ中、小休憩ができるスペースもありました。店主さんのお人柄が温かく、地域の癒しスポットになっていることが伝わります。

秋田屋

今回は煎茶を購入。店主さんおすすめのお茶をお話しながら選ぶ時間も、レトロ旅のよい思い出となるでしょう。

秋田屋<Information>

  • 名  称:秋田屋
  • 住  所:〒969-1133 福島県本宮市本宮中條20
  • 電話番号:0243332163

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「本宮上町」エリアへ

さらに南下し、上町エリアへ。こちらにもレトロなお店がたくさん!食堂・パン屋・美容室など、昔ながらの商店街の姿が残っています。

糀和田屋

今回は、オシャレな外装が気になる「糀和田屋」さんに立ち寄りました。モダンな物販スペースの奥には、神棚のある和室スペースがあり、スムージーや糀ソフトクリーム、甘酒などがいただけます。

物販では、味噌や糀などのスタンダードな商品に加え、フルーツ甘酒などの目を引く商品も。

今回は「糀味噌くるみ」を購入しました。市内の菓子店「ぬか茂」とのコラボ商品で、さっくりと香ばしいくるみを、風味豊かな味噌がコーティングしています。味噌には甘みとしょっぱさがあり、華やかな風味が後を引きます。ナッツ好きの方には特におすすめです。

秋田屋<Information>

  • 名  称:糀和田屋
  • 住  所:〒969-1133 福島県本宮市本宮上町22
  • 電話番号:0243342140
  • 公式URL:https://www.koujiwadaya.co.jp/

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西へ向かって再びまゆみ通り(南側)へ

本宮映画劇場

本宮上町を離れ、西へ向かう途中で、気になる建物の前を通り過ぎました。「本宮映画劇場」です。築100年を超える木造建築は、まるで時が止まったよう。テレビなどの娯楽が普及する前に、多くの方が訪れた建物なのだろうと思いました。

本宮駅南側

さらに西に進むと、まゆみ通りに行き当たります。本宮駅南側のエリアは、北側エリアとはまた違った雰囲気。寿司屋・居酒屋などの姿があり、気になる「杉玉」が見えてきます。

日本酒メーカー「大天狗酒造株式会社」の杉玉です。立派な門構えは、歴史の証。鉄道駅とこんなにも近い酒造も珍しいように感じます。

店舗スペースには、季節限定や数量限定の貴重なお酒が並んでいました。

大天狗

今回は特別本醸造「大天狗」を購入。さっぱりとした飲み口で、食事を邪魔しないお酒です。お刺身などとの相性も良さそう。

大天狗酒造株式会社<Information>

  • 名  称:大天狗酒造株式会社
  • 住  所:〒969-1136 福島県本宮市本宮九縄18
  • 電話番号:0243332017
  • 公式URL:https://daitengusyuzo.com/

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駅前横丁

まゆみ通りをさらに北へと進むと、駅につく直前に現れる、レトロ感のある「駅前横丁」の看板。細い路地の先には、数店舗の飲食店が軒を連ねているようです。気になる…。


本宮市でレトロを探して町歩き!

今回はJR本宮駅をスタートに、「レトロなもの」を探してみました。

町をぶらりと歩いてみると、魅力的な商店や人情味あふれる出会いがたくさんありました。新しい魅力を知ると、町の見え方は変わってきます。ぜひ一度、気ままなぶらり旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。


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