川俣シャモ串焼き

旨い地鶏と巷で評判の川俣シャモを味わい尽くしてみた!

今や全国各地にある地鶏ですが、その中でも味の良さで多くの料理人に注目されているのが福島の地鶏・川俣シャモ。
今回は福島県ブランド認証産品でもある川俣シャモの魅力に迫ってみました。

川俣シャモってどういう鶏なわけ?

福島県伊達郡川俣町の特産である川俣シャモは、その元締ともいえる川俣町農業振興公社によると、「田舎ならではの最高の食材で心と身体を養っていただきたい」というおもてなしの心から生まれた品種なのだそう。

よりおいしい鶏を求めて研究を重ねた結果、純系シャモのメスとレッドコーニッシュ(鶏)のオスの交配から生まれたオスにロードアイランドレッド(鶏)のメスを交配することで現在の川俣シャモが誕生しました。
美しい茶色でたくましさを感じさせるこの鶏は、澄んだ空気ときれいな水に恵まれた川俣町のシャモ生産農家で平飼いされ、通常のブロイラーの2倍以上もの時間をかけてのびのび育てられています。

え、これ、アレ?な稀少部位まで食べてみた!

そんな川俣シャモをプロの技で堪能したいと訪れたのが福島市にある「陽風水」(ひふみ)。
「川俣シャモと真剣に向き合った県内随一の専門店」というキャッチフレーズを見れば、これは行くしかないでしょう!

メニューを見ると、串焼きのほか、鍋や単品料理などいろいろな形で川俣シャモが味わえるようで、コースもあります。
でも川俣シャモの真髄を知るためにはやはりシンプルな串焼きが良いだろうと判断。
ということで、「川俣シャモ、全種類焼いてください!」

最高級の備長炭で焼きあげること、塩は2億年も前のテキサス岩塩層から取り出したものを使っていること、なんていう説明を読みながら焼き上がりを待っていると、突き出しとしてやってきたのが「シャモレバーのパテ」。
見るからに美味オーラがでてますが、実際おいしい。ここで既にワインをグラス半分以上飲んでしまいましたよ。

ここから串焼きスタートです。
○正肉 ぎゅんっとした歯ごたえと力強いうま味。これが川俣シャモか!
○皮 脂をしっかり落としながら焼き上げてあって、さくさく香ばしい。
○手羽先 皮の下の身がぷりっぷり。骨までしゃぶるのは当然。
○砂肝 「相当カタいので…」といわれた通りカタイけど、うまいっす。 ○レバー トロみと香ばしさの両方が味わえる焼き加減が絶妙~。
○ボン尻 脂じゅわじゅわ。でもその脂がしつこくないのに驚かされる。
○月見つくね しっかり味がついていても肉の味がそれに負けてない。
○ナンコツ 飼育日数が長いので軟骨も大きめ。1本で5羽分とぜいたく。

川俣シャモ串焼き

川俣シャモ串焼き

ここからは希少部位の数量限定串。予約がおすすめです。
○そり 足のつけ根の筋肉だそうで、独特の弾力があってうま味も濃い。
○肩肉 肩甲骨あたりの肉。モモとムネのいいとこ取りみたいな肉質。
○砂肝えんがわ この部分って食べられるんだ!しかもこんなに旨いとは。
○ハラミ 横隔膜。しなやかな食感でかみしめるとほのかに甘いよぉ。
○ネック 程よい歯ごたえの中から濃いうま味がしみだしてくる。
○ハツ 心臓3つで1串。「ハツ専用」というタレがさすがに相性良し。
○はつもと ハツとレバーのつなぎ目の部分でくにゅプリ食感。これで5羽分。
○ささみさび焼き 外は香ばしく中はレア。焼き加減の勝利。
○白子 これはアレですよ。シャモの精巣。ふんわりしててコクがあって…10羽分ぐらい食べたい!

川俣シャモ串焼き

的確にさばいた鮮度抜群の川俣シャモを、最適な焼き加減で味わう-まさに至福です。
店主の佐藤弘規さんは川俣シャモのことを熟知していることはもちろん、お話していると言葉のはしばしから川俣シャモへの深い思いが伝わってきます。

その佐藤さんの「川俣シャモは、煮る、焼く、揚げる、どんな調理法でもおいしさが発揮できる鶏だと思うんです」という言葉もあって、串焼きのほかに、唐揚げやシャモメンチ、日本橋人形町「玉ひで」直伝の技で作るという川俣シャモの親子丼なんかもすっごく食べたかったのですが、さすがにお腹いっぱい。

串焼きを焼く姿

でも結構食べたのにもたれないんですよ。これも川俣シャモの魅力かも。
食後1時間もしないうちに、「次回は串焼数本を前菜にして、鍋メイン。親子丼でしめるか?」と新たな構想が湧いてきました。

INFORMATION

名称シャモとワインの店 陽風水(ひふみ)/td>
所在地福島市大町2-18 石屋小路ビル1F
電話番号024-522-1455
公式URLhttp://www.hifumi-syamo.com//a>
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川俣シャモを買うなら川俣へ! 売れ筋品はお取り寄せも可能

道の駅川俣

シャモ加工品

川俣シャモの精肉や加工品は「道の駅川俣」で全種類買うことができます。
また、品数は減りますが川俣町農業振興公社のネットショップ「地鶏屋本舗」で取り寄せすることも可能です。

「道の駅川俣」の川俣シャモコーナーには、生肉各種のほか、ささみやレバーから丸ごと1羽ものまである風味豊かな燻製、鍋セット、ローストチキン、ジャーキーなどがずらり。川俣シャモだけでこんなに商品があるのかとちょっとびっくりしてしまいます。揚げたてのシャモメンチも食べられますよ。

これは「道の駅川俣」で購入した川俣シャモの「皮ホルモン」と「レバー丼の具」。どちらも新しい商品らしいけど、なかなかおいしかったです。

ほかにも燻製や砂肝のアヒージョは酒のアテにぴったりだし、胸肉でチキンカツを作ってみたらもも肉を使った時のようなしっかりした味わいに仕上がって大満足。

実は、売り場で川俣シャモの生肉を見ながら、「普通の鶏と違って皮下脂肪も少なめで肉の色も濃い感じですねぇ」なんて話していたら、「一羽丸ごとならいろんな料理に使えて食べ応え十分で、スープもとれるしお得ですよ」といわれ、野望が。
待ってろ川俣シャモ! 次は丸ごと料理してやるぜぃ。

INFORMATION

名称道の駅川俣
所在地福島県伊達郡川俣町大字鶴沢字東13-1
電話番号024-566-5253
公式URLhttp://f-road.info/eki-menu/eki/kawamata/
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INFORMATION

名称地鶏屋本舗 (株式会社川俣町農業振興公社のネットショップ)
公式URLhttp://kawamata-shamo.com/

ぜひ体験してほしい川俣シャモのおいしさ

脂がしつこくなく、心地良い歯ごたえだけど硬くはない、そして噛みしめるほどに深いコクが広がる川俣シャモ。ぜひ一度味わってみてください!

そして、毎年8月には、世界一長い川俣シャモの丸焼きイベントもある「川俣シャモまつりin川俣」も開催されるので、これも覚えておいてくださいね~。

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