現地レポー東北初進出!斬新なコンセプトで快適な「コンテナホテル」に泊まってみた!【福島県矢吹町】

2025年4月24日、福島県の矢吹町に「HOTEL R9 The Yard 矢吹」がグランドオープンしました。

千葉県市川市を拠点に関東地方から沖縄県まで展開しているR9 HOTELS GROUP」というホテルチェーンによるニュータイプのビジネスホテルです。

これまでのホテルとは一線を画し、移動可能なコンテナが快適な部屋にカスタマイズされて、敷地にズラリと並べられています。

この新しいコンセプトに基づいた「コンテナホテル」が、今回初めて東北に進出したということを知り、早速宿泊してきました。


コンテナホテルとは?その特長について

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国道に面した入り口からみたコンテナ群と広い駐車場

「R9 HOTELS GROUP」のオリジナルデザインによる建築用コンテナを独立した個室として、敷地に間隔を開けて並べたいわば「平屋の長屋」です。

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黒いコンテナに赤い柱が映える

外観は落ち着いた黒系で統一されていて、ワンポイントとして使われている赤がおしゃれな雰囲気を醸し出しています。

1台(1棟)ごとに完全に独立しているうえに、間に空間があることで隣のコンテナの音が聞こえて来ないため、プライバシーが保たれます。

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コンテナの間は人が通れるほどの間隔が開けられている

またコンテナはモビリティ機能に優れていて、災害時などの有事に簡単に被災地に移設されて、仮説住宅として利用する事も期待されているとのことです。

そして、コンテナの特性として機密性が高く、エアコンの冷暖房の効きが良いとされています。

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これ1台で室内の温度管理はバッチリ

実際、チェックインした日は30℃越えの真夏日で、コンテナ内に足を踏み入れた時はサウナのようでしたが、エアコン全開で15分ほどで快適温度になりました。


「HOTEL R9 The Yard 矢吹」のコンテナの部屋は3種類

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ほど良い硬さで快眠を提供してくれるシモンズ製のベッド

どの部屋も1名から宿泊できて、ベッドは全て快適性で知られているシモンズ製です。

ドアはオートロックですが、ドア横のタブレットにチェックイン時に知らされる暗唱番号を入力するキーレスエントリーなので、うっかり締め出されても大丈夫です。

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宿泊したツインルームの3号室、玄関の灯りの下にキーレスエントリー用のタッチパネルがある

今回はツインルーム(13㎡・定員2名)に宿泊しました。

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3号室の室内は機能的な家具配置、コンパクトだが天井が高いので開放感がある

セミダブルサイズベッド(幅100~120cm)が2台、L字型になるように配置されています。

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奥のベッドサイドの2つのコンセントと冷凍冷蔵庫の脇の2つのコンセント

ベッドサイドに2つずつと冷凍冷蔵庫の脇に2つコンセントがあり、スマートフォンやPCの充電に重宝しました(全室に無料Wi-Fiサービスがあります)。

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コンパクトなコンテナからは想像できない、広くきれいなユニットバス

コンテナハウスでありながらシャワーの水圧は高く快適です。

ユニットバスには温水洗浄便座付きトイレがあり、シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ハンドソープが備えられています。

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清潔なバスタオルとフェイスタオル

タオル類は、バスタオルとフェイスタオルが人数分用意されています。

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テレビはベッドから見やすい位置にかけられている

テレビは壁掛け式でVODを観ることができ(有料)、その下に置かれているのは部屋の空気を快適にする加湿機能付き空気清浄機です。

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大きな冷蔵庫は容量たっぷりで長期滞在にも対応

ホテルとしては最大級の冷凍冷蔵庫とその上にある電子レンジは、無料サービスの冷凍食品や持ち込んだ飲食物の保存と温めに利用できます。

また、キャスターが付いたミニテーブルの棚には電子ポット・ドライヤー・折りたたみ鏡がありました。

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あると嬉しい消臭除菌スプレー

そのほか消臭除菌スプレー・ハンガー・スリッパ・洋服ブラシ・ティッシュ・ゴミ箱など、必要と思われるものはほとんど完備されています。

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部屋に備え付けられているシャンプー類は高級感が漂う「Bon perle(ボン・ペルレ)」

また、歯ブラシセット・ヘアブラシ・T字カミソリ・綿棒・ボディタオル・ナイトウェア(フリーサイズ)は、フロント棟に無料で用意されています。

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フロントに用意されているアメニティ類

このほかダブルルーム(13㎡・定員2名)はダブルサイズベッド(幅131~151cm)が1台で、備え付けのデスクがありイスとなるマッサージチェアが使い放題です。

デラックスツインルーム(24㎡・定員4名)はダブルベッド2台に、ミニキッチンとダイニングテーブル完備で、独立洗面台があってバス・トイレは別になっています。


好きな場所に駐車できる広い駐車場

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広い駐車場、空いていれば部屋のすぐ前に駐車することもできる

広い無料駐車場は自由に駐車できて、部屋の近くに駐車すれば荷物の出し入れが楽になります。

ただ、コンテナの入り口に段差があるので、キャスター付きスーツケースの出し入れには少しばかり苦労するかもしれません。


セルフサービスのフリードリンク

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フロント横にあるドリンクコーナー、左に見えるのはオートチェックイン用のタブレット

フロント棟にドトールのドリップパック・コーヒーと紅茶2種類(アールグレイ、カモミール&ペパーミント)が置かれ、セルフで飲み放題です。

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美味しいコーヒーと紅茶が飲み放題

カップやミルク、砂糖と一緒に部屋に持ち帰り、お湯を沸かしてゆっくり楽しみましょう。


無料が嬉しい軽食コーナー

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軽食用の冷凍庫、はしやスプーン、部屋まで持って行くためのビニール袋が完備されている

フロント棟に冷凍庫があり、カレー、チャーハン、パスタなど数種類用意されている冷凍食品の中から、1泊につき1食分を無料サービスしてもらえます。

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おそらく施設毎に異なる軽食メニュー、この日の我が家は欧風カレー弁当と麻婆ナス弁当をセレクトしたが美味しかった

時期や施設によって品揃えが違うらしく、以前に栃木県内で宿泊した時はチャーハンとパスタ類でしたが、今回は麻婆ナス弁当や焼うどんなどでした。

これらはチェックイン時に渡された引換券をチェックアウトまでに引き換えておけば、部屋の電子レンジで温めて、いつでも食べることができます。


そのほか敷地内に用意されている共有設備

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4台のコインランドリーは乾燥もOK

ソフトドリンク自動販売機やコインランドリー4台(有料:8:00~24:00)、ズボンプレッサー(6台)がフロント棟のすぐ裏にある共用棟に用意されています。

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屋外にある喫煙所、雨を防ぐ屋根はあるものの真冬は寒いかも

また、全室禁煙なので敷地内に喫煙所が設置されています。


手軽で便利なオートチェックイン

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フロント棟でチェックイン!

チェックインは15:00~23:00で、チェックアウトは10:00です。

スマートフォンをかざせばOKの自動チェックインシステムが便利で、予約時に事前登録をしておけば利用できます。

その手順は次の通りです。

  • 公式サイトや予約サイトで予約後、ホテルから「マイページ案内メール」が届く
  • 宿泊日までに宿泊者情報を指定のURLから入力する
  • 宿泊前日20時にチェックインQRコードとチェックインコードが届く
  • 当日はフロントのタブレットにQRコードかざすか、チェックインコードを入力する
  • 「マイページ案内メール」が届いたメールアドレスに部屋番号と鍵番号が届く
  • 部屋のドアにある小さなタッチパネルに鍵番号を入力して開錠する
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フロント(係りの方のお顔は隠しました)

これらの手順がわからない場合、23時までなら滞在しているスタッフがチェックイン手続きをしてくれますが、到着予定時刻が23時を過ぎる場合はホテルまで連絡することをお忘れなく。

なお、料金の支払いはオンラインでの事前決済か現地決済ですが、現地決済では現金かクレジットカードでの支払いのみで、電子マネーは使えません。

HOTEL R9 The Yard 矢吹 <Information>

GOOGLE MAP


まとめ

昨年4月に日本一周旅行をした際、このチェーンの栃木県にあるコンテナホテルに宿泊してその快適さに感動し、東北への進出を待ち望んでおりました。

コンパクトで必要な設備とアメニティが揃い、快適に宿泊できる「HOTEL R9 The Yard」が、これからの新しい宿泊スタイルとして、さらに東北六県に広く展開される事を希望します。


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