【秋田県大仙市】大曲の花火は「日本三大花火大会」の1つ!花火師の威信をかけた作品を堪能しよう
夏ならではのイベントとして欠かせないのが「花火大会」です。日本全国で愛される夏の風物詩ですね。
そんな花火大会につきものの掛け声といえば「た~まや~」や「か~ぎや~」です。漢字で書くと「玉屋」と「鍵屋」になるのですが、これらは昔、江戸で人気だった花火師の屋号で、この二大花火師の屋号を叫ぶ行為が現代まで脈々と受け継がれているというわけです。
つまり、花火大会というものは昔から腕を競い合う花火師たちの作品を評価する場でもあったことがうかがえます。
このように花火大会のなかには作品を競い合うことをメインの目的にしたものがあります。その一つが全国花火競技大会(大曲の花火)なのです。
日本三大花火大会とは?
日本〇大と呼ばれるものには諸説ある…というのはよくある話ですが、一般的に「日本三大花火大会」と呼ばれているのは、秋田県大仙市の「全国花火競技大会(大曲の花火)」、茨城県土浦市の「土浦全国花火競技大会」、新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」の3つであるといわれています。
また、花火大会とは別に、全国の花火師たちがその腕を競う「日本三大競技花火大会」というものも存在し、こちらは「全国花火競技大会(大曲の花火)」と茨城県土浦市の「土浦全国花火競技大会」、三重県伊勢市の「伊勢神宮奉納全国花火大会」とするのが通説のようです。
「日本三大花火大会」と「日本三大競技花火大会」のどちらにも大曲の花火の名前が挙げられているのはすごいことですね!
大曲の花火は花火師の作品が競演する場
「大曲の花火」は、1910年(明治43年)に諏訪神社の祭典の余興として開催された「奥羽六県煙火共進会」をルーツとして現在に至る、110年以上の歴史を持つ花火大会です。
全国花火競技大会(大曲の花火)では優秀な作品には賞が贈られますが、2000年(平成12年)には、内閣総理大臣賞が夜花火の部の最優秀賞として加わり、今現在では、経済産業大臣賞・中小企業庁官賞・文部科学大臣賞・観光庁長官賞と錚々たる賞が授与される全国有数の花火競技大会へと成長しました。
約18,000発の打ち上げ花火で競われる大曲の花火は観光客も例年60万人以上の人出を記録し、花火大会としても日本最高峰の催しとなっています。
大曲花火大会の日程
全国花火競技大会(大曲の花火)は、毎年8月の最終土曜日に開催されます。雨天決行なので、相当に雨が降っていても開催されます。
さすがに台風と重なるような場合には延期になりますが、延期日は未定となっています。
大曲の花火は雨にならないことを祈るばかりです……!花火師が気合を入れて作る打ち上げ花火の数々はできれば絶好のシチュエーションで鑑賞したいですからね。
観覧時はとんでもない渋滞に遭遇する覚悟も必要
大曲の花火といえばその花火の素晴らしさとともに、とんでもない渋滞に遭遇するという話もセットでよく聞きます。
大曲地域は平時の人口が約4万人で、街にはその需要を満たす道路しかありません。そんな街に瞬間的に約60万人以上の人が集中するわけですから当然なのですが…例年、花火大会当日~終了後の明け方にかけて大仙市内の各所で渋滞が発生するそうです。
観覧を計画する際はその辺の対処法も含めてしっかりと計画を立てて訪れるようにしましょう!
大曲の花火<Information>
- 名 称:全国花火競技大会(大曲の花火)
- 打上場所:〒014-0057 秋田県大仙市大曲船場町
- アクセス:JR大曲駅から徒歩30分、秋田道大曲ICから車で10分
- 電話番号:0187-88-8073(「大曲の花火」実行委員会)
- 公式URL:https://www.oomagari-hanabi.com/