【2023年】第67回二本松の菊人形の現地レポート。今年のテーマは「徳川家康」!
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福島県二本松市は会津若松市の会津若松城、白河市の白川小峰城(跡)と並んで福島を代表する城下町の一つ。国指定史跡である二本松城(跡)は前述の二城とともに「日本100名城」に選出されています。
日本最大級の菊人形展「二本松の菊人形」はそんな二本松城跡を会場に開催されています。
二本松の菊人形って?
二本松市はまだ二本松藩だった藩政時代からその城下に菊の愛好者が多く、町中に菊人形が飾られていたそうです。
そんな多くの愛好者が集まり1955年(昭和30年)に初めて「二本松の菊人形」として開催されたのが始まりで、その頃から会場も変わらず霞ヶ城公園(二本松城の別名)。
近年では毎年何かしらのテーマを設けて、「そのテーマに関わる名場面を菊人形で表現する」といった趣向です。ちなみに2022年のテーマは「竹取物語」、2023年のテーマは「徳川家康」となっています!
2023年のテーマは「徳川家康」
2023年の「二本松の菊人形」は令和5年10月10日~11月19日の期間で開催され、期間中は無休です。
会場の霞ヶ城公園(国指定史跡 二本松城跡)
お城の入り口には有名な二本松少年隊の像が。NHK大河ドラマ「八重の桜」にも出ていましたね。
過去には城主が度々入れ替わる時期もあった二本松城でしたが、織田信長の家臣として有名な丹羽長秀の孫にあたる丹羽光重が1643年に入場。以後二本松藩は1868年の戊辰戦争に至るまで約225年間に渡って丹羽氏の藩政の元で繁栄してきました。
なので二本松では丹羽氏が二本松のお殿様として現在でも定着しています。
お城の正門にあたる箕輪門。垂れ幕にあるXの紋は丹羽家の家紋で「違い棒」といわれるものだそうです。
二本松の菊人形の会場入り口付近。観光案内所や…
飲食店が軒を連ねています。飲食店はついつい買い食いしてしまいそうな、何ともいい雰囲気を漂わせていました!
会場に入ると早速大量の菊の花が目に入ります。
徳川家康をテーマとした菊人形の「場面1 三虎」。こちらでは家康の誕生を表現しています。
このような形で家康の誕生から繁栄に至る名場面が菊人形で表現されています。
- 場面1 三虎
- 場面2 信長と家康
- 場面3 奥州仕置
- 場面4 大奥
- 場面5 四天王
- 場面6 天下泰平
- 場面7 お鈴廊下
東北地方ということもあり、場面3の奥州仕置のシーンが一番力を入れられていた印象です。興味ある方は是非実際に会場を訪れてみてください。
今回来訪したのは10月12日と、まだ開催間もない時期だったので菊が咲きそろっていない展示物もいくつかありましたが、全部咲きそろっていたらかなりきれいでしょうね!
中にはこんな珍場面にも遭遇しました。…徳川家光がいません。
近づいてみると…
すぐ近くで徳川家光の着せ替え作業が行われていました。こんな場面に遭遇できるのもレアな体験なのかもしれません!
ミッ〇ーマウスを彷彿とさせるものも。触れていいのかはわかりませんがこれも菊が咲きそろったらきれいでしょうね!3つありましたが菊の色が違ったりするんでしょうか?
菊人形を見た後は天守や歴史観光施設にも行ってみよう!
菊人形の会場は二本松城の麓部分ですが頑張って天守まで登ると二本松市はもちろん磐梯山方面も360度の絶景を楽しめます。
徒歩だと会場から20~30分ほど山を登ることになり結構きつめですが、天守付近まで車で登ることも可能です。
二本松市歴史観光施設には和紙の菊人形も!
二本松城跡の向かいにある観光施設「二本松市歴史観光施設」には上川崎和紙で作られた菊人形も展示されています。人形の隣には二本松提灯まつりの山車も展示されており一見の価値あり。
二階の売店では二本松の伝統工芸品から食品等々、お土産を購入することも可能です。
まとめ
菊人形の写真は一通り撮影したのですが、実際に現地で見てみてほしいと思い掲載少なめにしてみました。
二本松城を見たのは初めてだったのですが、石垣の迫力も天守からの眺めも素晴らしいものです。
城巡りに興味がある方も、せっかくならイベントが開催されているこの時期に合わせていくと楽しみが増えていいと思います!
安達ケ原の鬼婆、二本松城に菊人形と、見どころ一杯の二本松市。おすすめです!
二本松の菊人形<Information>
- 名 称:第67回二本松の菊人形
- 場 所:霞ヶ城公園(国指定史跡 二本松城跡)
- 開催期間:令和5年10月10日(火)~11月19日(日)
- 開催時間:午前9時~午後4時まで(期間中無休)
- 入場料
- 一般大人 800円(団体割引20名以上 700円)
- 障がい者 600円(団体割引20名以上 500円)
- 中学生以下 無料
- URL:二本松市観光連盟