【宮城県・山形県】蔵王に登ろう! 蔵王連峰 最高峰の「熊野岳」と宮城側の最高峰「刈田岳」をプチ縦走

宮城県と山形県にまたがる蔵王はシンボル「お釜」やウインタースポーツや樹氷など、全国的に名を知られた名山です。

意外と知られていませんが、蔵王という単独の山は存在せず、熊野岳や刈田岳など複数の山の総称として蔵王連峰と呼ばれています。

今回は蔵王観光の起点、刈田岳レストハウスから、宮城側の最高峰刈田岳と蔵王連山の最高峰熊野岳のプチ縦走ルートをご紹介します。

縦走といっても、初心者でも簡単に登れるルートですので、お釜に行った際には是非、足を伸ばして見てください。


縦走ルート参考リンク


YAMAP:蔵王山-刈田岳 周回コース https://yamap.com/model-courses/25423


蔵王山頂レストハウス

お釜観光の起点となる蔵王山頂レストハウスは、蔵王ハイライン(有料道路)の終点に位置し、駐車場から徒歩約5分の場所にあります。

1階にトイレや土産屋、無料休憩所などがあり、2階にはレストランがあり、蔵王連山の頂上部に位置するこのレストハウスからは、壮大な山々のパノラマビューを楽しむことができます。


お釜

蔵王連山の象徴とも言える「お釜」は、その独特な形状と神秘的な雰囲気で多くの登山者や観光客を引きつける名所です。

「お釜」は、火口に水が溜まった火口湖で、深さ約27メートル、周囲約1キロメートルの円形をしており、その水面は美しいエメラルドグリーンをしています。水質は酸性で、火山ガスが湧き出す様子を観察することができます。


刈田岳山頂と刈田嶽東照宮

お釜を正面に見て右側へ進むと、約10分程度で刈田岳山頂に到着します。刈田岳への登山道には石畳が敷かれており、歩きやすい造りなのでスニーカーでもOKです。標高1,758mの山頂からは蔵王連峰のパノラマビューを眺めることができ、お釜も間近に見ることが可能です。

山頂に鎮座する刈田嶽神社は、かつて蔵王信仰の中心であった蔵王大権現社が存在していました。

江戸時代後期に流行した蔵王参詣では、この蔵王大権現への参拝が目的とされていました。しかし、明治初頭の神仏分離令を受けて、嶽之坊と合一し、「水分神社」(みくまりじんじゃ)と改称されました。その後、更に蔵王刈田嶽神社奥宮と改められ、現在に至っています。


熊野岳山頂

熊野岳山頂へのルートは、一度蔵王山頂レストハウスまで戻る形となります。ここで一度休憩を挟んでから次のルートに進むのがおすすめです。

レストハウスから再出発し、お釜を正面に見て左手へ進みます。「刈田岳西分岐」までは整備された石畳の道が続きます。「刈田岳西分岐」と「熊野岳分岐」の区間は木道が敷かれていますが、ここから先は通常の山道になり、急な登りが現れますが、頑張って坂を超えれば間も無く熊野岳山頂へ到着します。

熊野岳は蔵王連峰の主峰で、標高は1,841mで日本百名山のひとつにも選ばれています。

山頂からは蔵王の高原帯や東北の名峰が見渡せる360度の絶景を楽しむことができます。ただし、天候が変わりやすいため、ガスや強風には十分な注意が必要です。

山頂に鎮座する蔵王山神社は、祭神を須佐之男命とし、古くは熊野神社と呼ばれていました。この神社は、役小角が金峯山の金剛蔵王大権現を勧請したと伝えられています。山頂にある鳥居は過去に落雷により倒壊したことがありますが、現在は無事再建されています。

神社の境内には熊野岳避難小屋があり、休憩することができます。水やトイレはありませんが、火を起こすことができ、暖をとることも可能です。

蔵王山神社では7月の第2日曜日に山頂本殿で行われる例大祭が行われます。この日は、山形市蔵王温泉の「瀧山」や蔵王温泉内の「酢川神社」とともに三社一宮の祭りが行われ、商売繁盛や旅の安全を願う人々が参拝します。


服装と注意事項

刈田岳山頂への道程は登山道が良く整備されており、距離もそれほど長くないため、カジュアルな服装でも十分に楽しむことができます。しかし、熊野岳山頂へのルートは往復で1時間半程度かかり、天候も変わりやすいため、登山に適した服装が必要です。特に標高が高いため、真夏でもかなり冷え込む場合があるため、防寒対策は必須です。

また、自然環境を守るためにも、野生の動植物の採取やゴミの放置などは厳禁です。登山者としてのマナーを守りながら、素晴らしい自然を満喫してください。


INFORMATION


蔵王山頂レストハウス

  • アクセス:
    • 蔵王ハイライン(有料道路)終点から徒歩すぐ
    • 刈田岳リフト山頂駅から徒歩5分
  • 駐車場: あり。
  • トイレ: 1階あり。
  • 土産屋: 1階にあり。
  • 無料休憩所: 1階に休憩スペースあり。
  • レストラン: 2階にレストランあり。食事やドリンクが楽しめます。
  • 営業期間: ゴールデンウィークから11月上旬(天候や積雪状況で変更の場合あり)
  • 営業時間:9:00~17:00

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