Cold soba noodles on a wooden mat in a lacquered tray, with green onion toppings and a side dish in bowls; glass of water nearby.

十割そばの名店!地元で愛され続ける「はらぺこ」【岩手県紫波郡紫波町】

創業40年余の紫波町にある「はらぺこ」は、つなぎを使わない十割そばと、そば冷麺が人気の行列ができる「そば店」です。

盛岡から通う常連客も多く、曜日の区別なく混み合うこの超人気そば店を現地レポートでご紹介します。

なお、記事中の画像に表示されている価格は2026年6月3日時点のものです。


人目を引く「はらぺこ」の外観とコメントだらけの店内

はらぺこ
大きな赤鬼の看板に立札している林立

紫波町内の国道4号を走っていると大きな赤鬼の看板が目を引き、近づくと「これでもか!」とばかりに宣伝の立札が林立しています。

はらぺこ
店内に貼られた色紙の一部

店内にはそばに関する説明と宣伝、さらにお店を訪れた芸能人などの色紙がビッシリ貼られていて壮観な眺めです。

はらぺこ
メニューはそばのみ

テーブルの上にはメニューが置かれていないので、店内に貼られたメニューを見ながら注文します。

はらぺこ
店内の奥にもそばの説明とメニュー表

なお、「はらぺこ」という店名の由来は、創業者の先代ご主人の 「美味しくて安心な十割そばを、はらぺこの人にお腹一杯食べてほしい」という願いを込めて付けられたということです。

独自開発の製法で打つ至高の「十割そば」

はらぺこ
5種類のそばの値段の幅はかなりある

地元紫波町産のそばを独自開発の「万能製麺機」を使って打ったそばを「挽き立て・打ち立て・茹で立て」で提供しています。

「はらぺこ」で味わうことができるのは次の5種類のそばです。

  • 更科(さらしな):そばの実の中心部が多い一番粉で打ち、白く上品な香りと味わい
  • 南部(なんぶ):しっかりしたコシがあり、そばのもつ香ばしさと素朴な味わい
  • 石臼(いしうす):店舗の石臼で挽いたそば粉が使われ、挽き立てのそばの風味が強い
  • 御膳(ごぜん):そばの実の中芯部分だけを挽き、更科よりも上品な香りの最高級そば
  • 韃靼(ダッタン):特有の苦味が調整されて食べやすく、ルチン含有量が普通のそばの50~100倍

なお、「はらぺこ」では健康的なダッタンそばを、すべてのメニューに色と味が変わらない程度に混ぜ込んでいるとのことです。

はらぺこ
ダッタンそばには特に力を入れている

また「変わりそば」として「ゴマそば」・「抹茶そば」・「ケシの実そば」の3種があり、それぞれ練り込まれた食材の風味を味わえます。

2種類のそばを食べ比べる「2色もりそば」がおすすめ!

はらぺこ
「ダッタン」と「更科」の2色もりそば

「はらぺこ」の十割そばは一本が長く太めで、もり・ざるはほかのそば店と比べるとかなりの大盛りです。

はらぺこ
こちらは「南部」と「石臼」

「2色もりそば」では、さらに大盛りとなってほぼ2人前に近い量なので、お腹を空かして来店することをおすすめします。

はらぺこ
「ダッタン」を注文すると付いてくる、うずらの卵付きの薬味セット

薬味には、たっぷりの小口切りのネギと紅葉おろしにワサビのほか、ダッタンそばにはうずらの卵が付きます。

ただ、ワサビはスーパーの鮮魚売り場にあるようなパック入りのもので、そばが美味しいだけにそこはちょっと残念なところです。

しかしながら香り高い生わさびを毎日擦りおろすのは人手がかかり、高価な食材なので仕方ないのかもしれません。

はらぺこ
大根汁と漬物

サービスとして無料の大根汁があり、そばをつゆに漬ける前にこれにサッとくぐらせると大根おろし風味が加わり味変を楽しめます。

そばつゆの徳利とそば湯

そばつゆは甘過ぎず辛過ぎずまろやかな味わいで、大きな徳利で運ばれてくるので、たっぷり付けて食べても足りるでしょう。

そば湯は濃いめで美味しい

締めのそば湯は、ダッタンそばの色が出ているのか黄緑色をしていて、飲み口はサラサラしています。

なお、2026年6月1日時点での「2色もりそば」の組み合わせは、次の12種で普通盛と大盛があります。

12の組み合わせがある2色もりそばは毎回注文に迷う
  • A:更科+南部
  • B:更科+石臼
  • C:更科+御膳
  • D:御膳+石臼
  • E:ダッタン+更科
  • F:ダッタン+ゴマ
  • G:ダッタン+南部
  • H:更科+ゴマ
  • I:石臼+ゴマ
  • J:石臼+ダッタン
  • K:石臼+南部
  • L:御膳+ダッタン

実は一番人気?漫画から誕生したとされる「そば冷麺」

はらぺこ
大きな器に盛られたそば冷麺

大きな器にたっぷり盛られた麺は、もり・ざるよりもかなりコシが強いそばで、「冷麺」のような食感を楽しめます。

このように盛岡冷麺に近いコシを出すには、茹で加減を調節しているとのことです。

スープは、そば用の鰹出汁のつゆに酸味を加えたような甘酢系の味わいで、コシの強い麺との相性が抜群です。

はらぺこ
付け合わせのキムチはちょうど良い辛さ

盛岡冷麺の「別辛」と同じようにキムチ(大根と白菜)がトッピングとして付けられていて、少しずつ加えながら味変を楽しむことができます。

麺の上の具は、たっぷりのノリとねぎに、ゆで卵・かまぼこ・薄切りきゅうり・鶏モモ肉のチャーシュー3枚と、夏の果物のスイカです。

甘辛味の鶏チャーシューはお店の秘伝のタレで煮込まれていて、さっぱりした味わいの「そば冷麺」に良く合っています。

麺はやはり太めでかなりコシが強い

スイカは季節によってリンゴになったりと変わりますが、果物が必ず入るのもまた盛岡冷麺と同じ盛り付けです。

なお、お店のPOPではベスト5の4位ですがこれはやや古く、筆者の見る限りお客さんの半数は「そば冷麺」を注文していました。

漫画「美味しんぼ」から生まれたとされる「そば冷麺」

はらぺこ
「美味しんぼ」で取り上げられたことと、原作者の来訪を伝える掲示物

店内には、1987年10月27日に漫画「美味しんぼ」原作者の雁屋哲氏がお店を訪れ、その際に「そば冷麺」を創作したと掲示されています。

ただ、そば冷麺は韓国料理にもあり盛岡市内で提供している焼肉店があるので、雁屋氏のオリジナル・レシピなのかどうかは不明です。


はらぺこ

  • 店舗名称:はらぺこ
  • 所在地:岩手県紫波郡紫波町日詰西1丁目2-8
  • 電話番号:019-676-6085
  • 営業時間:11:40~14:00
  • 定休日:木曜・土曜
  • URL:はらぺこ 公式サイト

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まとめ

十割そばの香りはとても強く、そば好きにはたまらない逸品です。

そのため平日でも開店前から長い行列ができ、注文から30分以上かかることもあるので、出かける際は時間に余裕をみておくと良いでしょう。

なお、今お店では独自の十割そば製法を広めようと「十割そば研修生」を募集しており、そのうちに支店が誕生するかもしれません。


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