これさえあれば飯がウマい!会津天保の「おかずみそ」シリーズを実食【福島県】

東北各県にはご飯に合う食品、いわゆる「飯の供」が多数存在します。その中から今回は、会津天保「おかずみそ」シリーズを紹介します。

こってりとした味噌に、具材をたっぷりと加えた「おかずみそシリーズ」。今回は魅力を紹介すると共に、実際に食べた感想もお伝えします!


会津天保醸造株式会社とは?

味噌田楽

会津天保醸造株式会社とは、会津若松市に本社を構える老舗醸造メーカーです。創業は1871年、つまり明治4年にまでさかのぼり、初代・満田善内氏が味噌の製造小売を始めたのがルーツです。

会津天保醸造株式会社の主力商品の1つが、会津味噌と、その加工品。会津味噌とは、300年ほどの歴史をもつ味噌で、赤色・辛口・原料は米糀の歩合が高い特徴があります。盆地であり、雪国としても知られる会津地方は、自然環境の厳しいエリア。四季の寒暖差と豊かな水は、うまい米を育てます。米どころ・会津地方のうまい米を元につくられる会津味噌は、まろやかで深みのある味わいです。

昔は当然、家で使う味噌は家でつくるものであり、売買されるものではありませんでした。しかし「会津味噌」の製造が産業へと発展したきっかけは、江戸時代初期の会津藩主・保科正之が味噌づくりを奨励したことです。城下には味噌屋が増え、「会津味噌」の製造販売は盛んになり、藩の財政を支える重要なものとなっていったのです。

現在、会津天保醸造株式会社では味噌の他にも、味噌をベースにした加工品、麹、甘酒などを製造販売しています。長年培った発酵の技術を生かし、健やかな生活づくりをおいしくサポートしてくれる商品が日々開発されています。

会津天保醸造株式会社 <Information>


おかず味噌とは?

おかず味噌

会津天保醸造株式会社の主力商品の1つが、おかず味噌シリーズです。

おかず味噌シリーズは、長期熟成型の赤色辛口米味噌、減塩味噌、甘こうじ味噌、会津味噌に具材を加えた商品です。この商品のルーツは、元々家庭で親しまれていた常備菜。野菜や肉を味噌と炒め合わせる「〇〇味噌」は、古くからご飯のお供として家庭で作り続けられてきた味でした。

しかし、各家庭がつくる「〇〇味噌」とは一線を画すのが、おかず味噌シリーズです。味噌の選び方も活かし方も知り尽くす会津天保醸造株式会社だからこそ、味噌×具材の絶妙なチョイスが際立ちます

ラインナップの一例をあげます。

  • 大葉みそ
  • ゆずみそ
  • 極ゆずみそ
  • 翌日ニオイが気にならないにんにくみそ
  • たっぷり肉みそ
  • ねぎみそ
  • いージャンいージャンうま辛ジャン
  • 鯛みそ
  • ふきのとうみそ
  • 極ふきのとうみそ

とてもバリエーションが豊かです。冷蔵庫に常備しておけば、それだけでご飯をおいしく食べられる。忙しい現代の家庭の救世主、と言えそうです。

近年ではご飯だけでなく、パスタやパンを「味噌で楽しむ」アレンジレシピも多数生まれています。会津天保醸造株式会社の公式オンラインショップ内でもユニークなアレンジレシピを多数紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

また、季節限定販売の「ふきのとうみそ」「極ふきのとうみそ」は、売り切れ次第販売終了となる人気商品です。冬季から販売を開始し、毎年ゴールデンウイーク頃には売り切れてしまうそう。食べてみたい!と思った方は、その年の販売状況を早めにチェックすることをおすすめします。


おかず味噌を実食レビュー

会津天保醸造株式会社

今回はおかず味噌シリーズの中から、以下の3種をピックアップして実食しました。

  • たっぷり肉みそ
  • 翌日ニオイが気にならないにんにくみそ
  • 鯛みそ

それぞれを食べた感想をレビューします。

「たっぷり肉みそ」を実食してみた

たっぷり肉みそ

まずはお肉入りの「たっぷり肉みそ」をご紹介します。オレンジ色のラベルと、ゆるいイラストがかわいらしいですね。

ひとさじすくえば、お肉の「たっぷり感」が実感できます。どこをすくっても、お肉がしっかりと入っている贅沢感。商品名の期待を裏切らないのが、うれしいところです。

たっぷり肉みそ

ほかほかの白いご飯の上に乗せると、熱と湯気でトロリとゆるんだ味噌が、ご飯にゆっくりと染み出します。ご飯と一緒に頬張れば、甘い濃厚な味噌の風味がまずは舌先へ。甘みと塩味がまろやかに調和した味噌味が口の中に広がり、同時に肉のガツンとした旨みが追ってきます。

味噌のうまさに加えて、特筆すべきは「お肉」の贅沢感。お肉がたっぷりと入っていますので、噛むほどにお肉の風味をより強く感じます。お肉と味噌のコラボが生んだ、口の中の「幸せな余韻」が消えないうちに、また白飯をかっこみたくなる。まさにご飯が無限に食べられてしまう、おかず味噌です。子どもはもちろん、大人だって大好きになる味に違いありません。

「翌日ニオイが気にならないにんにくみそ」を実食してみた

にんにくみそ

続いては、にんにくみそです。

翌日ニオイが気にならない」のフレーズが目に留まった方も多いのではないでしょうか。こちらの商品は、食後消臭化にんにくを使用しています。翌日まで残る悪臭の原因となる成分を包み込んでしまう消臭技術を活用しているため、個人差はあれど食後3~4時間程度で食後の嫌なにんにく臭が消えるそうです。

瓶のフタを開けると、スパイシーな香りがぶわっと噴き出します。にんにくのおいしさを瞬時に思い出す、食欲をそそる香りです。にんにく好きさんは、香りの時点で「早く食べたい!」と感じるでしょうね。

にんにくみそ

食欲に駆り立てられるように、炊きたてご飯に乗せて頬張ると、期待通りのパンチある香味。塩味をベースに辛みを加えた爽やかな味噌の味が、にんにくと奏でるハーモニーは奥深いです。加えて、粗く刻まれたにんにくはシャキシャキの食感。歯ごたえを楽しみながら食べ進められるうちに、あっという間にご飯は空っぽ…なんてこともあり得るでしょう。

ちなみに筆者の場合ですが、食ベた時は「かなりニンニクの匂いがするなぁ」と思ったものの、翌日のニオイは全く気になりませんでした。ご飯に乗せて食べてもおいしかったのですが、メーカーの説明によると、炒め物の味付けなどにも活用できるそうです。筆者は次回購入した際、餃子の肉だねに混ぜ込んでみたいと思いました。

「鯛みそ」を実食してみた

鯛みそ

最後は「鯛みそ」です。こちらは調味された味噌の中に、鯛のほぐし身を加えた、何とも贅沢な商品。

瓶は、他2製品よりも少し大きめでした。フタをあけてすくってみると、重みを感じるテクスチャー。具だくさん、かつ味噌の濃厚さが食べる前から伝わりました。

鯛みそ

真っ白なご飯に乗せると、味噌のつややかさが際立ちます。口に含めると、甘味噌の濃厚さが広がります。しかし、ただ甘いだけではありません。熟成により深みを重ねた芳醇なコクがじんわりと感じられ、奥深い味わいです。その味噌をたっぷりと吸い込んだ鯛のほぐし身は、魚臭さがなく、とても上品。まるで料亭で鯛の煮付けを食べているかのような気分になります。

こちらの鯛みそは、メーカーの説明によると、お粥に乗せて食べるのもおすすめとのこと。とろとろのお粥に鯛みそを乗せるだけで、朝餉の格がぐっと上がるでしょう。


おかず味噌シリーズで、食卓を便利&楽しく!

今回は会津天保醸造株式会社のおかず味噌シリーズについてピックアップしてご紹介しました。

会津天保醸造株式会社は、長い歴史の中で培った醸造技術をいかんなく発揮し、健やかな食生活を支える美味しい商品を数多く製造している老舗メーカーです。人気のおかず味噌シリーズは、福島県の中でも知名度の高いロングセラー商品。どれも冷蔵庫にあって損なしの逸品ですので、気になった方はぜひお試しください。


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