宮崎駿監督も食べた『武蔵野うどん』と、『千と千尋の神隠し』の舞台散策
目次
ご存じですか? 宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」で、千尋が迷い込んだ世界が、東京都小金井市にある「江戸東京たてもの園」にあるって。モデルとなった5つのスポットと、宮崎監督もたべた「武蔵野うどん」をご紹介します。
千尋がいた5つのスポットを散策しよう
1.千尋の両親が豚になったのは? ~鍵屋(居酒屋) 東ゾーンE3~
最初は、物語の冒頭で、両親が大皿料理を食べて豚になってしまうシーンのモデルとなったお店です。「鍵屋」という、もともとは江戸時代の終わりの頃から、東京都台東区下谷の言問通りで営業していた居酒屋です。
千尋の両親は、こちらのカウンターに並んだ大皿料理を、勝手に食べたことで、豚に変えられてしまいました。千尋の物語の始まりの場所です。
2.千尋が、千という名前で働いていたのは?~子宝湯 東ゾーンE4~
千尋は、ハクが湯婆婆に頼みこんでくれたことから、元々の千尋という名前を失い、新たに千という名前で「油屋」で働くこととなります。その「油屋」のモデルの1つが、「子宝湯」です。
八百万の神々が集う「油屋」のシーンは、「子宝湯」の湯船と洗い場がモデルです。スタジオジブリの公式HPでも「インスピレーションを与えられた」と記載されています。
3.釜爺の仕事場は?~武居三省堂(文具店) 東ゾーンE6~
クモのように長い手を動かして、薬草を取り出している「油屋」の釜爺のシーンは、こちらの棚がモデルなのです。東京都千代田区神田で、明治初期に創業した文具店「武居三省堂」の店内です。棚には、書道用品がストックされていました。
4.ハクが傷ついて飛び込んできたのは?~高橋是清邸 センターゾーンE3~
ハクが、ボロボロに傷ついて千尋のいる窓へ飛び込んでくるシーンのは「高橋是清邸」の2階の窓がモデルです。窓枠の、独特のデザインで、すぐわかります。こちらの建物は、昭和11年(1936年)に旧日本陸軍の若手将校が起こしたクーデター「2.26事件」によって、高橋是清が命を落とした場所でもあります。
5.カオナシと乗った電車は?~都電7500形 東ゾーン28~
銭婆に会うために千尋が乗った、海原鉄道の電車のモデルです。1962年(昭和37)に製造され、渋谷駅前から新橋や神田方面を実際に走っていた路面電車で、かつて東京都が運営していた「都電」の車輛です。カオナシと千尋が座っているシーンは、ここから生まれました。
宮崎監督も食べた「武蔵野うどん」
ランチは、「江戸東京たてもの園」の“東ゾーン”にある「たべもの処 蔵」がおすすめです。宮崎駿監督も、こちらで「武蔵野うどん」をいただいたそうです。
店内には、宮崎監督のイラストとサインも額に飾られています。
「武蔵野うどん」は、打ち粉に蕎麦粉を使っています。うどん、そば、両方の風味を味わえるのが「武蔵野うどん」の魅力です。トッピングとして別皿に分けてある、湯通ししてある短冊切りの大根、わかめにネギを、うどんに乗せていただきます。スープは、全部飲んでしまいたくなるほど、美味しいです。
「江戸東京たてもの園」を訪れたら、「千と千尋の神隠し」のアニメの世界を体験できます。ぜひ、宮崎監督も味わった「武蔵野うどん」もご賞味くださいませ。
INFORMATION
名称 | 江戸東京たてもの園 |
所在地 | 〒184-0005 東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内) |
電話番号 | 042-388-3300(代表) |
営業時間 | 4月~9月 9時30分~17時30分 10月~3月 9時30分~16時30分 |
休園日 | 毎週月曜日 |
入園料 | 一般400円 |
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