【山形県天童市】空前の将棋ブーム『3月のライオン』の聖地!将棋資料館や人間将棋を満喫しよう

最近は将棋界が非常に熱いですよね。加藤一二三先生や藤井四段など、人気者も出てきて、まさに将棋フィーバーです。将棋を題材にした『3月のライオン』という漫画も実写化されるなど大ヒットしました。

そんな将棋の街として知られるのが、山形県の天童市です。天童市は、将棋の駒の生産量が日本一です。先ほどの3月のライオンの聖地としても有名です。

将棋の魅力が詰まった「天童市将棋資料館」

天童市将棋資料館は、駅に併設されています。将棋駒の形をした青い看板が目印です。館内では、将棋の歴史や駒の製造過程、色々な駒などの展示を観ることができます。

将棋の原型「チャトランガ」

将棋の原形である「チャトランガ」も展示されています。チャトランガは、紀元前300年ごろの古代インドで盛んだった盤上遊戯です。チャトランガはサイコロを振って行います。4人制の将棋になっています。

ただ、4人でサイコロを振って遊ぶものだと、実力より偶然によって勝ちが決することが多かったです。そこで、段々と今の1対1で勝負する形へと変わっていきました。

小さなものから大きなものまで

平安時代の小将棋も観られます。ほとんど今の将棋と変わらないことが分かります。よく見てみると、飛車と角行がないことに気づきます。

鎌倉時代の中将棋は、今より駒が多いことに驚きます。鳳凰や麒麟、歩兵の前に仲人という駒が置かれているなど、興味深いです。

室町時代の大将棋となると、さらに駒数が多くなります。その数は実に130。猫又や悪狼などの駒が見られます。一体、どんなトリッキーな動きをするのか気になります。

最も大きくて駒数が多いのが、「泰将棋」です。25×25マスで、駒数は354枚に及びます。駒の種類は93種類です。もはや隙間がないくらいびっしりと駒が並んでいます。自在王や夜叉など、面白い名前の駒もたくさんあります。

ウルトラマン将棋やゲゲゲの鬼太郎将棋、スターウォーズ将棋など、子どもが喜びものも置いてあります。

天童桜まつりの名物・人間将棋

将棋資料館には、人間将棋の模型も展示されています。人間将棋は、天童市を代表する春の祭事「天童桜まつり」におけるイベントです。毎年4月、約2000本の桜が咲き誇る舞鶴山(まいづるやま)の山頂広場で開催されています。

甲冑や着物に身を包んだ武者や腰元たちが、将棋の駒となります。プロ棋士の差し手に従って盤上を闊歩します。実際に人間が対峙して討ち取ったり取られたりするのは、まさにリアルで迫力があります。

平成29年の人間将棋には、特別ゲストとして3月のライオンの実写化で主演を務めた神木隆之介さんと、監督の大友啓史が訪れています。

将棋の街・天童市についてまとめ

今や空前の将棋ブームが世の中を席巻しています。これを機に将棋に興味を持った人は多いです。特に天童桜まつりのシーズンは、町を挙げて将棋ムードに包まれますから、ぜひ一度、その独特の空気を味わってみてください。

王将もなかや王将せんべい(山形県内の菓子店 http://www.yamagata-kasi.com/kashi/data/0049.html)など、地産のグルメも多く揃っています。

INFORMATION

名称天童市将棋資料館
所在地山形県天童市本町1丁目1−2 天童駅 1F
電話番号023-653-1690
公式URLhttp://bussan-tendo.gr.jp/db/?d=2528
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