【秋田県三種町】じゅんさいとは?地元の美味しい食べ方からイベントまで詳しくご紹介

旅行に行った際、その土地でしか採れない貴重な野菜をお土産として購入するのを楽しみにしている人はいませんか?

この記事ではそのような人にぴったりな秋田県三種町の名産品、じゅんさいについて詳しく解説します。


じゅんさいとは?

じゅんさいとは多年生の水草であるスイレン科の植物で、沼や池の水底から伸びる根茎から伸びた茎や浮葉が夏にはハスの葉のように水面を覆うのが特徴的です。

ぬめりのある若芽や葉柄を摘み取って食べますが、生じゅんさいとして食べられるのは6月~8月上旬までです。

2010年に農林水産省が行った「平成22年産地域特産野菜生産状況調査」の結果ではじゅんさいの収穫量は次の通りでした。

生産地

収穫量(t)

秋田県

103

青森県

75

山形県

12

北海道

1

茨城県

1

旬の時期が短い上、全国でも収穫量は192tととても少ないことから、じゅんさいは高級な野菜として取り扱われているのです。

また食品成分データベースでじゅんさい100gあたりに含まれる栄養成分を調べてみると、骨からのカルシウム流出を防ぐビタミンKが16㎍、血糖値の急激な上昇を防ぐ食物繊維が1g、むくみを予防するカリウムが2g含まれていてカロリーは4kcalなので、ヘルシーな野菜としても注目を集めています。

参考:じゅんさいJAPAN「じゅんさいとは」

参考:農林水産省「平成22年産地域特産野菜生産状況調査」

参考:文部科学省「食品成分データベース じゅんさい」


じゅんさいはどこで購入できる?

このように貴重なじゅんさいですが、どこで買えるのか気になる方も多いでしょう。

生じゅんさいは旬の時期しか販売されませんが、瓶詰めなどに加工したじゅんさいであれば通年で手に入ります。

贈答品用の商品はある程度ネットで検索すると出てきますが、普段のおかず用の小パックなどは購入しやすい価格のためか完売してしまっている場合もあるため、手に入れたい場合は早めに購入するのが望ましいでしょう。


じゅんさい食べ方

生じゅんさいの食べ方をご紹介します。


材料(1人分)

  • 生じゅんさい(1パック)
  • 氷水(適量)

作り方

  1. じゅんさいを水の入ったボウルにあけ軽く洗う
  2. じゅんさいのぬめりが取れないよう気を付けながらざるで水を切る
  3. お湯を鍋に沸かし、沸騰したらじゅんさいを入れる
  4. じゅんさいの色が緑色に変わったら氷水に入れて締める
  5. 冷えたらザルに上げる

この後暑い時期であれば冷やし出汁茶漬けの具として梅干しと組み合わせると食欲がわきますし、寒い時期であれば三つ葉やとろろ昆布などと組み合わせてお味噌汁に入れても美味しく食べられるでしょう。


じゅんさいに関連するイベントについて

じゅんさいの名産地である秋田県三種町では、じゅんさいに関する楽しいイベントも行われているため2つご紹介します。


じゅんさい摘み取り体験

秋田県三種町ではじゅんさい沼で実際に収穫ができるじゅんさい摘み取り体験を行っています。

水深50cm~60cmほどの沼で専用の小舟に乗って棒で舵を取りながらの収穫体験をし、摘み取ったじゅんさいはお土産として持ち帰ることができるのです。

興味のある人は、観光情報センターに問い合わせをしてみましょう。

INFORMATION


じゅんさい摘み取り体験



世界じゅんさい摘み取り選手権大会

秋田県三種町では世界じゅんさい摘み取り選手権大会を開催しています。

制限時間である1時間の収穫量を競う大会で、外国からも参加希望者が来るため申し込み受付開始から数時間で枠が埋まってしまう人気の大会なのです。

ソロの部とペアの部がありますが、ソロの部では1,500gほど、ペアの部では1,600gほどが優勝ラインとなっています。

コロナ禍で2020年、2021年と中止になっていますが、参加を希望する場合観光情報センターまで問い合わせをしてみましょう。

公式URL:三種町観光協会 – お知らせ・イベント情報


最後に

じゅんさいは収穫量がとても少なく、全国でも珍しい野菜の1つですが、地元の方々に大切にされ、秋田県三種町の町おこしにも一役買っているとわかりました。

ぜひ美味しいじゅんさいを季節の食卓に取り入れてみてください。


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