
東北ろっけん・おすすめの絶景ドライブコース!美しい渓谷と温泉、地球の息吹きを感じる大噴湯!国道398号(小安街道)【秋田県・宮城県】
国道398号は、宮城県石巻市から女川町や南三陸町を経由して秋田県由利本庄市を結ぶ、東北中部を横断する総延長約282kmの長い国道です。
そのうち秋田県湯沢市内から宮城県栗原市築館(つきだて)までの、小安街道(おやすかいどう)をご紹介します。
仙台藩から秋田藩にホヤを運んだ小安街道

小安街道は江戸時代、太平洋のホヤを秋田内陸に届けるルートでもあったことから「ホヤ街道」とも呼ばれ、小安峡(おやすきょう)などの自然に恵まれた、晩秋の紅葉が美しいドライブコースです。
今回はこの小安街道を湯沢市から栗原市まで、ホヤとは逆の道のりをドライブして、沿道の風景やグルメをご紹介します。
なお、記事中に記載した価格(税込)は、2026年8月18日時点のものです。
湯沢市表町四丁目交差点~湯沢市野村交差点

国道13号(旧道)と交差する表町四丁目交差点からスタートして、漆器で有名な川連町(かわつらちょう)までは田畑が多い丘陵地帯を走る快適な道で、約510mの山谷トンネルを抜けた先の野村交差点で小安街道(秋田県道108号)に合流します。
ちょっと寄り道その1・「うまい酒 両関」両関酒造(湯沢市前森)

野村交差点の近くに、「両関(りょうぜき)」、「花邑(はなむら)」、「翠玉(すいぎょく)」などの銘柄で知られる両関酒造があります。

秋田県内の酒造好適米のうち約8割を生産している湯沢市内で創業150年超を誇り、独自開発の低温長期醸造法で美酒を醸す酒蔵です。

創業当時から建っている母屋と4つの内蔵(うちぐら)は、国の登録有形文化財に秋田県で初めて指定されましたが、今でも売店をはじめとする現役施設として使われています。
文化財の内蔵で「蔵元でしか買えないお酒」を買ってみた!

ひんやりした空気の内蔵の中には売店だけでなく酒蔵の歴史を語る貴重な資料が展示されていて、それらを見学した後にここでしか買えない隠し酒「蔵元でしか買えないお酒」(720ml:1,936円)を購入しました。

秋田県産の酒蔵好適米「秋田酒こまち」を、大吟醸と同じ50%まで磨いて醸された純米吟醸酒で、アルコール度数は16度とやや高めです。

やや甘口でわずかに発泡感があり、フレッシュでフルーティーな香りと無濾過による芳醇な旨みが味わえる美味しいお酒でした。
両関酒造 <Information>
- 名 称:両関酒造株式会社
- 住 所:秋田県湯沢市前森4丁目3-18
- 電話番号:0183-73-3143
- 営業時間:売店 9:00~11:30、13:30~16:00
- 定休日:土曜・日曜・祝日、お盆、年末年始
- 公式URL:両関酒造 公式サイト
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湯沢市野村交差点 ~ 湯沢市稲庭町

小安街道を皆瀬川(みなせがわ)に沿って南下すると、10分ほどで「稲庭うどん」のふる里稲庭町に到着です。

稲庭うどん発祥のこの町の街道沿いには、本場の稲庭うどんを提供する飲食店が数軒あって、毎日多くの観光客が訪れています。

また、町の南側に位置する山の中腹には稲庭城跡があり、現在は資料館を兼ねた模擬天守が建てられています。最上階の展望室からは、町並みや栗駒連峰を一望できます。

駐車場から模擬天守まで登るスロープカーがあり、430円(模擬天守の入場料含む)で乗れますが、筆者が訪れた日は休館日のため残念ながら登ることができませんでした。
稲庭城 <Information>
- 名 称:稲庭城
- 住 所:秋田県湯沢市稲庭町古舘前平50
- 開館時間:9:30~16:30
- 休館日:火曜
- 公式URL:湯沢市 公式サイト(公式観光サイト 湯沢のたび)
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ちょっと寄り道その2・稲庭うどんの「佐藤養助 総本店」

本場の稲庭うどんをどうしても食べたくなり、その製法を166年間守り続けている「佐藤養助(さとうようすけ)」総本店に立ち寄りました。

秋田県内のみならず、関東地方や海外にも支店がある佐藤養助の総本店には工場が併設されていて、稲庭うどんが作られる様子を見学できます。

二味せいろ(1,000円)と鶏天ぷら(950円)

醤油つゆとクルミ入りの胡麻味噌つゆが付く「二味せいろ」は、稲庭うどんのつるりとしたのど越しと、強いコシの歯ざわりを2種のつゆで味わえます。

さらに天ぷらも美味しいと評判で、とくに秋田名物比内地鶏を揚げた鶏天ぷらは、噛めば噛むほど比内地鶏の旨味が口の中にあふれる美味しさです。数量限定なので早い時間帯に訪れることをおすすめします。
佐藤養助 総本店 <Information>
- 名 称:佐藤養助 総本店
- 住 所:秋田県湯沢市稲庭町稲庭80
- 電話番号:0183-43-2911
- 営業時間:
- 食事 11:00~17:00
- 販売 9:00~17:00
- 工場見学 9:00 ~16:00
- 定休日:年末年始(工場見学はそのほかに土曜・日曜・祝日)
- 公式URL:佐藤養助商店 公式サイト
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湯沢市稲庭町 ~ 小安峡湖(皆瀬ダム)

ロックフィルダム方式の皆瀬ダムの上は車(大型車は不可)で通行することができ、ダム上から小安峡湖の景観が楽しめます。

お盆明けごろの小安峡湖は水量が減っていただけでなく、前日の雨のために水が濁っていて景観としてはやや残念でした。
小安峡湖 ~ 小安峡

この辺りから街道の両側には山が迫り、道路の勾配がきつくなってきます。

産直や足湯がある温泉施設「あぐり館みなせ」に到着すると、道路の向かい側に「小安峡大噴湯(だいふんとう)」に通じる遊歩道の出入口があります。

なお遊歩道は、「あぐり館みなせ」の上流にある「兼子商店(かねこしょうてん)」駐車場にも出入口があり、これら駐車場はいずれも無料です。

ちょっと寄り道その3・地球の息吹き「小安峡大噴湯」

「あぐり館」前の出入口から、406段の階段で60mほど降りた先が遊歩道になり、5分ほど上流に向かって歩くと大噴湯があります。

98℃という高温の熱湯や蒸気が、地熱貯留層が露出している地層から、轟音とともに絶え間なく噴出している様子を観察できます。

遊歩道の近くに噴出口があるので熱気を肌で感じることができ、このドライブコースで一番おすすめの体験スポットです。

駐車場から小一時間もあれば見学できますが、できればゆっくり時間をかけて地球の息吹きを感じていただきたいと思います。

小安峡大噴湯 <Information>
- 名 称:小安峡大噴湯(おやすきょうだいふんとう)
- 住 所:秋田県湯沢市皆瀬新処
- 電話番号:0183-55ー8180
- 公式URL:湯沢市 公式サイト(公式観光サイト 湯沢たび)
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小安峡 ~ 花山峠

大噴湯の先にある小安峡温泉は渓谷沿いに8軒の温泉宿があり、江戸時代に開湯された歴史ある温泉です。

小安峡温泉を通り過ぎ、さらに山奥の奥小安峡大湯温泉を過ぎた先はヘアピンカーブの連続となり、県境となる花山峠を越えて宮城県に入ります。
ちょっと寄り道その4・冷たく美味しい名水「栗駒神水」

道路に面している湧き水で、ミネラル分豊富な冷たい水が2本の筒から湧き出し飲用水として飲むことができ、筆者もペットボトルに汲んでドライブ中ののどの渇きを癒しました。

なお、駐車スペースは道路を挟んだ向かい側にあり、交通量は少ないものの通行する車のスピードが速いので、横断する際は十分ご注意ください。
栗駒神水 <Information>
- 名 称:栗駒神水(くりこましんすい)
- 住 所:秋田県湯沢市皆瀬小安奥山 国有林内
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花山峠~築館

花山峠は県境の峠としては平坦で「峠越え」の実感はなく、むしろこの先にある湯浜峠の方が、栗駒山の眺望を楽しめて峠らしい雰囲気でした。

花山峠から花山湖までは「白糸の滝」や「削沢(さくざ)の滝」など滝が数多くあり、駐車場付きの遊歩道などを利用しての散策がおすすめです。

つづら折りのヘアピンカーブが続く小安街道を一迫川(いちはさまがわ)に沿って進むうちに、次第に高度が下がり平地が広がってきます。

栗原市花山で街道は花山湖に架かる座主橋(ざすばし)を渡り、ここからは左側に花山湖を眺めながらのドライブです。
景観と釣りを楽しむ花山湖

花山湖は一迫川を花山ダムでせき止めてできた周囲11km・水深40mのダム湖で、春の湖岸の桜並木や秋の紅葉が美しいことで知られ、冬はワカサギ釣りが盛んなほかにヘラブナ釣りなど1年中釣りを楽しめます。
ちょっと寄り道その5・道の駅 路田里はなやま 自然薯の館

座主橋を渡る手前にあって、花山が「自然薯」の名産地であることから、「自然薯の館(じねんじょのやかた)」との愛称が付けられました。

産直コーナーでは天然の自然薯・山菜・キノコなどのほか、近隣農家が栽培した自然薯や野菜が販売されていて、レストランでは自然薯のとろろ汁にイワナの塩焼きなどが付く「自然薯定食」のほか、平日限定メニューの「そば食べ放題」が人気です。
道の駅 路田里はなやま <Information>
- 名 称:道の駅 路田里はなやま 自然薯の館
- 住 所:宮城県栗原市花山本沢北ノ前112-1
- 電話番号:0228-56-2265
- 営業時間:平日 9:00~16:00、土曜・日曜・祝日 9:00~17:00
- 営業時間:レストラン 10:30~16:00(L.O.16:00)
- 定休日:なし
- 公式URL:道の駅 路田里はなやま 公式サイト
寄り道のおまけ・剣豪 千葉周作ゆかりの家 孤雲屋敷

江戸時代の剣豪で、北辰一刀流創始者である千葉周作の才能を、若いころに見出したとされる佐藤重太郎の住処であった孤雲屋敷(こうんやしき)が移設され展示されています。

230年以上前の古民家として旧花山村有形文化財の指定を受けており、屋敷の中を有料(一般210円、高校以下小学生まで110円)で観覧できますが、残念ながらこの日は休館日でした。
千葉周作ゆかりの家 孤雲屋敷 <Information>
- 名 称:剣豪千葉周作ゆかりの家 孤雲屋敷(こうんやしき)
- 住 所:宮城県栗原市花山草木沢原井田40-7
- 電話番号:0228-56-2656
- 開館時間:9:00~16:00
- 休館日:月曜・火曜・水曜(祝日の時は翌日)、12月1日~3月31日
- 公式URL:剣豪千葉周作ゆかりの家 孤雲屋敷 公式サイト
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ドライブコースルート <Google Map>
- 総走行距離:約78.1km
- 所 要 時 間:約1時間40分(運転時間のみ)
※Googleマップで算出した目安です。観光・食事・休憩の時間は含みません。交通状況などにより変動します。
- 湯沢市表町四丁目交差点
- 両関酒造
- 稲庭城
- 佐藤養助 総本店
- 小安峡湖
- 小安峡大噴湯
- 栗駒神水
- 道の駅 路田里はなやま「自然薯の館」
- 花山湖
- 千葉周作ゆかりの家
まとめ
国道398号の小安街道周辺はこれから紅葉を迎え、街道沿いに点在する温泉での入浴と紅葉狩りを楽しめます。
なお、宮城県栗原市花山温湯から秋田県湯沢市皆瀬大湯までの区間は、11月下旬から翌年4月下旬まで冬季閉鎖されるため、道路情報にご注意ください。
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