
横手やきそば四天王とは?最後の四天王となった4店の横手やきそばを食べてみた!【秋田県横手市】
B1グランプリ優勝で脚光を浴びた秋田県横手市のB級グルメ「横手やきそば」は、戦後の食糧難を救った「お好み焼き」に代わる新しい料理として誕生しました。
横手では「安くてお腹を満たす新しい料理」として数多くの店が登場して、今日もやきそばの味を競い合っています。
「横手やきそば」とは?ほかの焼きそばとここが違う

一般的な焼きそばとの違いについて、横手やきそばをPRしている「横手やきそば暖簾会」が、公式サイトでその特徴を次のように定義しています。
- 太く真っ直ぐでゆでられた角麺を使用する
- 具はキャベツと豚ひき肉、麺の上には半熟の目玉焼きを乗せ、皿に福神漬けを添える
- ウスターソースを使い、各店オリジナルの出汁入りソースなどを加える
麺は横手市内にある製麺会社4社(暖簾会加盟)の麺が使用され、ゆでられた太い角麺はモチモチの食感で、各店オリジナルのウスターソースはあっさりした味わいながら、さまざまな出汁が使われていて味の個性となっています。

ゆで麺とウスターソースでしっとりつゆだくのやきそばとなり、目玉焼きの黄身を崩して甘いソースと一緒に太麺に絡めることで、得も言われぬ美味しさが醸し出されます。
「横手やきそば四天王」とは?

暖簾会加盟のやきそば店の資質向上を目的に「横手やきそばグランプリ決定戦」が開催され、翌年から「横手やきそば四天王決定戦」となり、2022年まで毎年「四天王」となる人気上位4店を選んでいました。
公式URL
毎年夏に2か月間の予選会があり、覆面審査員が全店を食べ歩いて麺の焼き加減、ソースとのバランス、価格、客対応などを調べ上位10店を選出します。
秋の本選は秋田ふるさと村で開催され、上位10店の横手やきそばを食べ比べた一般客が割り箸を「投票」し、その重さと数の上位4店が四天王に選ばれるというルールです。

なお2020年と2021年は新型コロナ禍で中止となり、2022年に再開されましたがそれが最後となり、2023 年からは「横手やきそばフェスティバル」へと進化しています。
2026年のフェスティバルは9月26、27日に開催され、「推し麺総選挙」など、来場者が投票するスタイルの食べ比べイベントが催される予定です。

最後の「四天王」となった4つのお店の横手やきそばを食べてみた!

ここからは、2022年の四天王決定戦で最後の四天王に選ばれた、横手市内の4店のやきそばを食べ歩いた実食レポートをお届けします。
(なお、記載している価格は2026年8月18日時点のものです。)
藤春食堂(ふじはるしょくどう)

2009年から12年連続で四天王に輝いた名店で、平日の11時半の開店時間に到着しましたが、奥に座敷もある店内はすでにほぼ満席でした。

入口の外で入ろうか思案していたら、「座れますよ」と店員さんが声をかけてくださり、連れと2人滑り込みセーフで座れてその後は行列ができました。

お店の駐車場はありませんが、向かいにある栄地区交流センター「さかえ館」の駐車場に駐車できます。

お母さんがそばを焼き、息子さんと思われる店員さんが接客を担当するアットホームな雰囲気で、平日のためか観光客よりも地元の常連客と思われる方々が多数でした。

テーブルに置かれている青のりと追いソースはかけ放題で、味変を楽しめます。
並み焼きそば(450円)・特性焼きそば(800円)

一番手ごろな「並焼きそば」の具はキャベツのみで、豚ひき肉や目玉焼きがありませんが福神漬けが添えられ、つゆだくなのは一般的な横手やきそばと同じです。

シンプルに太麺のモチモチ感とウスターソースの味わいを楽しめましたが、横手やきそばには半熟の目玉焼きが欠かせないことを痛感しました。ただ、子供のおやつとしては値段が手頃で良いと思いました。

このお店で最も価格が高い「特性焼きそば」は、麺2玉にキャベツと豚ひき肉、麺の上に目玉焼きと大きな豚ロース肉が1枚乗せられています。
お客さんの注文は、この「特性焼きそば」と「肉玉ダブル焼きそば」がほとんどで、皆さん麺2玉をペロリと召し上がっていました。
藤春食堂 <Information>
- 名 称:藤春食堂(ふじはるしょくどう)
- 住 所:秋田県横手市大屋新町堂ノ前22-3
- 電話番号:0182-33-5687
- 営業時間:11:30~14:00
- 定休日:不定休
皆喜多亭(みなきたてい)

洗車場にポツンと建つお店の屋根には「カレー」「ラーメンハウス」と書かれ、看板にもカレーハウスとあり「カレーやきそば」が評判の四天王店です。

洗車場のお店側に車を駐車して開店を待ち、入店して食べ終わるまでに3組の地元客が来店しました。
ワンオペのため注文を取りには来てもらえません。注文が決まったら厨房に聞こえるように伝える必要があり、水もセルフです。
肉玉やきそば(650円)、肉玉カレーやきそば(750円)

このお店はやきそばを熱い鉄板に乗せて提供しているので、しばらく熱々のままで食べることができ、鉄板に焦げてこびりついた麺のパリパリ食感も楽しめます。

目玉焼きには青のりがかけられていて、追いソースを自由にかけて味変を楽しめます。

「肉玉カレーやきそば」は横手やきそばとしての味わいと、賽の目切りの豚肉入りカレーを絡めた味わいの両方を楽しめて、追いソースをかけることなく美味しくいただきました。
皆喜多亭 <Information>
- 名 称:皆喜多亭(みなきたてい)
- 住 所:秋田県横手市松原町2-35
- 電話番号:0182-32-4857
- 営業時間:11:00~14:30
- 定休日:日曜
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食い道楽(くいどうらく)本店

秋田の地酒が揃う居酒屋が本業で横手駅前に支店があり、2007年の最初のグランプリと、藤春食堂と並ぶ12年連続四天王を獲得した名店です。

ランチタイムは横手やきそばがメインになりますが、筆者が訪れたディナータイムでは、地元の皆さんが飲んだあとの締めにやきそばを注文していました。
横手やきそば(600円)

食い道楽の「横手やきそば」は、甘めでフルーティーなウスターソースの味付けが特徴で、目玉焼きに初めから青のりがかけられています。

テーブルにあった追いソースは濃いとんかつソースのようなもので、追いソースというよりは、居酒屋メニューの揚げ物用のソースなのかもしれません。

今回訪問した4店の中では豚ひき肉多めに感じられたほか、後から出てきた漬け物(サービス?)がさっぱりと美味しく、良い口直しになりました。

隣りのテーブルで飲んでいた常連客とおぼしき3人連れが、締めに注文した「牛バラやきそば(980円)」が美味しそうで、次回はこちらを食べてみたいと思います。
食い道楽 本店 <Information>
- 名 称:食い道楽 本店(くいどうらく ほんてん)
- 住 所:秋田県横手市前郷一番町7-13 食い道楽ビル
- 電話番号:0182-33-2925
- 営業時間:11:00~14:00、16:30~23:00(料理・ドリンク L.O. 22:30)
- 定休日:第2・第4日曜(祝日や年末年始は変更の場合あり)
- 公式URL:食い道楽 公式サイト
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旨味処 出端屋(いではや)秋田ふるさと村店

横手駅前に本店がありますが、取材日が定休日だったため、「秋田ふるさと村」にある支店を訪れて実食しました。

本店は居酒屋ですが、秋田ふるさと村店はフードコートの気軽さで、かき氷やソフトクリームなども提供しつつ、「横手やきそば」とご当地ラーメンの「十文字中華(700円)」がメインのお店です。
ちょっとぜいたくな「黒毛和牛やきそば(1,000円)」を横目に、シンプルな「横手やきそば」を注文しました。
横手やきそば(700円)

やや濃いめのウスターソースが使われていると思われ、他店よりも甘味が強めのスパイシーな味わいで、筆者好みです。

青のりは最初からかけられ、店のカウンターから離れたところに追いソースがありましたが、味付けがスパイシーなので使うことなく美味しくいただけました。
旨味処 出端屋 <Information>
- 名 称:旨味処 出端屋 秋田ふるさと村店(うまみどころ いではや あきたふるさとむらてん)
- 住 所:秋田県横手市赤坂富ケ沢62-46 秋田ふるさと村
- 電話番号:0182-33-2248(本店電話番号)
- 営業時間:9:30~17:00
- 定休日:秋田ふるさと村の休館日(1月中旬に施設メンテナンスのための休業あり)
- 公式URL:旨味処 出端屋 公式サイト
Google Map <秋田ふるさと村店>
- 名 称:旨味処 出端屋 本店(うまみどころ いではや ほんてん)
- 住 所:秋田県横手市駅前町3-11
- 電話番号:0182-33-2248
- 営業時間:17:30~22:00(L.O. 21:30)
- 定休日:日曜・月曜
- 公式URL:旨味処 出端屋 公式サイト
Google Map <旨味処 出端屋 本店>
【悲報】横手焼きそば発祥の店「元祖神谷焼きそば屋」が閉店
「横手やきそば」発祥の店として知られる、1955年(昭和30年)創業の「元祖神谷やきそば屋(がんそかみややきそばや)」が、今年7月31日に閉店していたことを今回の取材で知りました。
10年以上前に筆者が初めて横手やきそばを味わったお店で、その美味しさに感動したことを覚えています。
オーナーご夫妻が80歳を超えるご高齢となり、後継者がいないとことによるご決断とのことですが、とても残念です。
まとめ
「横手やきそば」は「やきそば」と平仮名表記が決まりですが、これは「横手」の漢字を目立たせようと横手やきそば暖簾会が推奨し、各方面に協力を依頼したことによります。
横手では現在25店が暖簾会に加盟してやきそばの味を競っていますが、食べ歩いて比較するとその個性がよくわかります。
筆者は1日で4軒食べ歩きましたがスルスルとお腹に収まりました。横手を訪問したならぜひ、色々なお店を食べ比べてみてください。













