
弘前市内で地酒の試飲や角打ちを楽しむ!弘前の日本酒文化を守る酒蔵と酒店をご紹介【青森県弘前市】
2026年9月末時点で弘前市内には5つの日本酒の酒蔵があり、それらの中には直売所で自銘柄の試飲ができる酒蔵もあります。
また市内の酒屋の中には、きれいでオシャレな雰囲気の良い角打ちスペースを設けているお店があって、女性1人でも角打ちを楽しめます
この記事は、弘前市内の酒蔵での試飲と、酒屋での角打ち体験を報告する現地レポートです。
なお記事中の価格は2026年9月時点の税込価格です。
六花酒造 直売所(弘前市宮地字川添)


1719年(享保4年)「高嶋屋酒造」の創業から始まり、1972年(昭和47年)に市内の「白梅酒造」「川村酒造店」との合併によって「六花酒造(ろっかしゅぞう)」が誕生しました。

直売所で聞いた話では、2022年(令和4年)まで市内の別の場所で酒造りをしていたが、施設の老朽化と周囲に工場が増えて日本酒を造る環境ではなくなっためこの地に移転したということでした。

また、移転前は広い敷地で本醸造酒を中心に造っていましたが、現在は石高(生産量)を減らして純米酒中心に方針を変えたとのことです。

今の主流銘柄はフルーティで芳醇な「杜來(とらい)」で、ほかに高嶋屋酒造時代の人気銘柄だった辛口の「じょっぱり」が復活されています。
試飲は無料で飲み放題!

直売所には自社銘柄6種を無料で試飲できるサーバーが置かれていて、自分で注いで比較しながら試飲を楽しめます。
事実上「飲み放題」なのは嬉しいポイントですが、飲みすぎないよう節度をもって味わいましょう。ちなみに、筆者はドライバーなので試飲ができず、連れが楽しく味わっているのを指をくわえて見ておりました。

直売所の壁には工場内部を映し出すモニターが架けられていて、酒造りの様子を眺めながら試飲を楽しめます。
また、サーバーだけでなく直売所の冷蔵庫にも試飲用の銘柄が置かれており、社員さんに申し出れば試飲させてもらえます。

なお、筆者の連れはサーバーの全種類と「杜來」の純米大吟醸も試飲させてもらい、純米大吟醸「無濾過原酒」(720ml:2,970円)と、特別純米酒「氷温生(兎ラベル)」(720ml:1,705円)の2本を購入しました。

この2本については、記事を執筆している時点で未開封のため、味わいレポートは後日また別の機会にご紹介したいと思います。
六花酒造 直売所 <Information>
- 名 称:六花酒造 直売所
- 住 所:青森県弘前市宮地川添77-5
- 電話番号:0172-88-7280
- 営業時間:10:00~15:00
- 定休日:日曜・祝日
- 公式URL:六花酒造 公式サイト
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弘前銘醸 ハチドリ酒店(弘前市富田3丁目)

1932年(昭和7年)創業の弘前銘醸(ひろさきめいじょう)が経営している酒屋です。

弘前銘醸の銘柄のほか、青森県内外の全国の地酒も取り揃えられていて、とくにシードルは青森県内でも一番とされる品揃えを誇っています。

店内には広くきれいな角打ちスペースがあり、購入した地酒やつまみを持ち込んで楽しめます。

角打ちスペースは基本的には立ち飲みですが、外を眺めながら座って呑めるカウンターテーブルや、ワンちゃんを連れて座れるテラス席もあり、女性が1人で来店して角打ちを楽しめる雰囲気です。

また、お酒を購入しなくとも角打ちを楽しめるように、月替わりの試飲メニューが用意されているほか、試飲用の地酒の量り売りにも対応しています。
月替わりの試飲メニューを角打ちスペースで味わう

有料試飲はどんな銘柄も単品で30mlを135円で、そのほかに「弘前シールド工房kimori」のシードルが3種類試飲用として用意されていました。

ハチドリ酒店にはホテルでチェックインを済ませてから徒歩で来ました。筆者も思う存分地酒を味わうことにして、つまみとして店内販売の乾きものを2点を購入、9月の3種飲み比べをオーダーして今の季節快適なテラス席で試飲開始です。

9月のセレクトはいずれも弘前市内酒蔵の3銘柄でした。

- 六根:純米吟醸「古都の宵宮(ことのよいみや)」・松緑酒造
- 華一風:純米ひやおろし・玉田酒造店
- 白神:山廃純米「秋だし一番原酒」・白神酒造
六根(ろっこん)の純米吟醸は、軽い酸味が感じられるやや甘口テイストで旨味が強く濃厚な印象、華一風は「純米ひやおろし」でありながら吟醸香が感じられて、旨味が強くピリっとした酸味があり、白神は熟成感のある辛口で、山廃仕込みの濃厚な味わいでした。
弘前城・純米(300ml:880円)

弘前銘醸のお酒をお土産にと思い店長さんに聞いたところ、この弘前城の純米と純米にごりを勧められ純米酒を購入しました。淡麗ながらもコクがありのど越しが良く、どのような料理にも合いそうな食中酒です。

この「弘前城」純米酒ですが、自宅でボトルのラベルを眺めていたら製造元が「白神酒造」で販売元が「弘前銘醸」となっていることに気づきました。

調べたところ、弘前銘醸は1985年(昭和60年)に酒造りを止めており、「弘前城」などの自社銘柄は、弘前市内のほかの酒蔵に製造を委託しているとのことでした。
ハチドリ酒店 <Information>
- 名 称:弘前銘醸 ハチドリ酒店
- 住 所:青森県弘前市富田3丁目7-10
- 電話番号:0172-39-2525
- 営業時間:10:00~20:00(角打ちは 11:00~19:00)
- 定休日:1月1日
- 公式URL:ハチドリ酒店 公式サイト
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加藤酒店(弘前市西茂森1丁目)

弘前市内の曹洞宗のお寺が連なる「禅林街(ぜんりんがい)」の入口にある、落ち着きのある風情漂う酒屋です。

木の香りが漂う店内には、青森県内外200以上の銘柄の日本酒と、多数のクラフトビールが取り揃えられています。

店の奥に15坪(50平方メートル)ほどの広く明るいカウンターバー付きのおしゃれな内観のスペースがあり、そこで角打ちを楽しめます。

私たちの後に、お一人様の女性客が来店して角打ちを楽しんでいましたが、その姿が自然に溶け込んでいてカフェのような雰囲気でした。

店内には1合400円で飲み比べができる「量り売りサーバー」があって、角打ちスペースで味わうもよし、テイクアウトして自宅でゆっくり呑むもよし、色々なスタイルで楽しめます。
3銘柄飲み比べセット(800円)

角打ちスペースで「3銘柄飲み比べセット」を味わいました。
この日、セットとして用意されていたのはいずれも青森県内の地酒で、次の3銘柄でした。
- 豊盃:純米吟醸「豊盃米」・三浦酒蔵(弘前市)
- 菊乃井:純米吟醸「津軽の吟」・鳴海醸造店(黒石市)
- 陸奥男山:(名称不明)・八戸酒造(八戸市)

ドライバーの筆者はここでも香りだけ、飲み比べた連れの感想は、豊盃(ほうはい)は吟醸香の中で米の旨味とキリっとした酸味が口の中に広がり、菊乃井は熟成香のような香りで口当たりとノド越しが良く、陸奥男山も熟成香を感じ、軽い苦味とお米の甘味を強く感じたとのことです。
六根・特別純米(720ml:1,760円)

角打ちを楽しめなかった自分への土産として、地元弘前の酒蔵の一つ、松緑酒造(まつみどりしゅぞう)の銘柄「六根(ろっこん)」の特別純米を購入しました。
口当たりが優しく、米の旨味が口の中でふくらみ、アルコール度数がやや低めの14度と飲みやすく、食中酒におすすめです。
加藤酒店 <Information>
- 名 称:加藤酒店
- 住 所:青森県弘前市西茂森1丁目2-1
- 電話番号:0172-32-9346
- 営業時間:9:00~18:30
- 定休日:水曜
- 公式URL:加藤酒店 公式サイト
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三浦酒造(弘前市石渡5丁目)

弘前市内には、もう1軒、試飲ができる酒蔵があります。筆者が大好きな銘柄「豊盃」で知られる三浦酒造です。
2020年にリニューアルした直売所には、有料の試飲サーバーを備えたスペースが設けられています。今回は訪問できませんでしたが、次の機会には足を運び、試飲の様子をご紹介したいと思います。
三浦酒造 <Information>
- 名 称:三浦酒造
- 住 所:青森県弘前市石渡5丁目1番地1
- 電話番号:0172-32-1577
- 営業時間:8:30~17:00
- 定休日:土曜・日曜
- 公式URL:三浦酒造 公式サイト
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まとめ
弘前には角打ち店が少ないとされていますが、この記事でご紹介した2店の酒屋にはそれぞれ、雰囲気の良い角打ちスペースがあります。
また、日本酒の酒蔵は数が減っただけでなく小規模化が指摘されていますが、5つの酒蔵は大量生産を止め、純米酒や吟醸酒の少量生産に方針を切り替えて良酒を醸しています。
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