
伊達政宗と長男・秀宗の縁が日本酒に。仙台と宇和島を結ぶ「杜詩」「海詩」が誕生
仙台藩祖・伊達政宗と、その長男で宇和島藩初代藩主となった伊達秀宗。二人の親子の縁に着想を得た日本酒「杜詩(もりうた)」「海詩(うみうた)」が誕生。
企画・販売を手がけるのは、愛媛県宇和島市の名門サカイ。宮城と愛媛、それぞれの県産米を使い、二つの酒蔵が醸した特別純米酒を、親子の節目や家族のお祝いに贈る「親子祝い酒」として提案しています。
2026年10月29日に予約受付を開始し、発売は11月上旬を予定しています。
仙台と宇和島を結ぶ、伊達家の親子の縁
宮城県仙台市と愛媛県宇和島市。遠く離れた二つのまちを結ぶのが、伊達政宗と秀宗の親子関係です。
政宗の長男・秀宗は、大坂冬の陣に従軍した後、1614年に宇和郡10万石を与えられ、翌1615年に宇和島へ入りました。仙台藩とは別に、宇和島の地でも伊達家による治世が始まったのです。
この歴史的なつながりを背景に、両市は1975年11月3日に歴史姉妹都市提携を締結。2025年には50周年を迎え、歴史や文化だけでなく、祭りへの参加や特産品の販売などを通じた交流も重ねています。
「杜詩」「海詩」は、こうした両市のつながりを背景に企画された商品です。
企画元の名門サカイも宇和島伊達家にゆかりのある企業。同社によると1592年に京都で創業し、江戸時代初期には前身となる商家が秀宗の御用商人として宇和島へ移り、酒造業を始めた歴史を持つといいます。
宮城の「杜詩」と愛媛の「海詩」。二つの土地の米を使った特別純米酒
二つの酒は、政宗と秀宗をそれぞれ象徴しています。名前にも、仙台と宇和島の風土や、父から子へと受け継がれる思いが込められています。
杜の都・仙台と、父・政宗を表現した「杜詩」

「杜詩」は、宮城県産米「ひとめぼれ」を100%使用し、仙台市の仙台伊澤家勝山酒造が醸す特別純米酒。
名前の「杜」は、杜の都・仙台を象徴するとともに、守り、育み、包み込むものとして、父・政宗が次の世代を見守る姿を表現。「政宗公の香り」という言葉が添えられています。
宇和島と、子・秀宗を表現した「海詩」

「海詩」は、愛媛県産酒米「しずく媛」を100%使用し、愛媛県西予市の中城本家酒造が醸す特別純米酒。
宇和島の海を象徴する「海」の字には、受け継いだものを未来へ広げる意味を重ね、父のもとを離れて新たな地を歩んだ秀宗の姿を表しています。こちらに添えられた言葉は「秀宗公の響き」です。
| 項目 | 杜詩(もりうた) | 海詩(うみうた) |
|---|---|---|
| 種類 | 特別純米酒 | 特別純米酒 |
| 使用米 | 宮城県産ひとめぼれ100% | 愛媛県産しずく媛100% |
| 精米歩合 | 55% | 麹米50%・掛米58% |
| アルコール分 | 15度 | 15度 |
| 内容量 | 300ml | 300ml |
| 製造者 | 仙台伊澤家勝山酒造株式会社 | 中城本家酒造合名会社 |
| 製造地 | 宮城県仙台市 | 愛媛県西予市 |
ラベルの題字にも、もう一組の「親子」の物語
二つの酒の題字を手がけたのは、宇和島伊達家にゆかりのある書家・遠藤蘭舟(えんどうらんしゅう)氏です。
書の着想源となったのは、中国・東晋時代の親子書家、王羲之(おうぎし)と王献之(おうけんし)。父・政宗を象徴する「杜詩」には王羲之の筆法を、子・秀宗を象徴する「海詩」には王献之の筆法を取り入れています。
「杜詩」は内に秘めた力と深みを、「海詩」は外へと広がる伸びやかさを表現したもの。伊達家の親子の物語に、中国の親子書家の表現を重ねたラベルになっています。
また、商品名の「詩」は特定の詩歌の形式を指すものではなく、親子の思いや、二つの土地を結ぶ物語を象徴する言葉として使われています。
愛媛県産ヒノキの枡を組み合わせたギフトセットも

商品は、「杜詩」「海詩」を組み合わせた2本ギフトセットと、枡付きギフトセットの2種類です。
枡付きセットには、愛媛県産ヒノキを使い、底部に透明なアクリルを採用した枡が付属。木の質感に、底を光が透過する仕掛けを組み合わせています。
名門サカイは、親子の節目や家族のお祝い、大切な人への感謝を伝える機会のほか、事業承継や周年記念などの贈り物としても提案しています。
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