
東北ろっけん・おすすめの絶景ドライブコース!山間の絶景、2つのダム湖と田沢湖を巡る国道341号(秋田県鹿角市~田沢湖)【秋田県】
奥羽山脈の秋田県側を南北に走る国道341号は、青い湖面の2つのダム湖と周囲の山々が織りなす美しい絶景に出会える路線です。
この記事は、鹿角(かづの)市内の341号の起点から国道46号と重複する田沢湖まで、約100kmの絶景区間をドライブした際のレポートです。
国道341号・奥羽山脈に沿った山間ルート

秋田県内陸北部の鹿角市と日本海側南部の由利本荘市(ゆりほんじょうし)を結ぶ、総延長173.4kmの一般国道です。
国道に指定された1975年4月時点では、今回走った鹿角市から田沢湖町(たざわこまち・現仙北市)まででしたが、1992年4月に由利本荘市まで延伸されました。
鹿角市長嶺交差点(国道起点)~志張温泉

341号の起点は岩手県盛岡市と青森県平川市を結ぶ国道282号上にある、鹿角市南部の長嶺(ながみね)交差点です。

同交差点から熊沢川沿いに上流を目指して南下して行くと、それまで両側に見えていた民家や田畑がだんだん途絶えがちになります。

志張温泉(しばりおんせん)バス停そばにある秋田八幡平温泉郷のゲートからは林間の快適なワインディングロードが続きます。
志張温泉~八幡平アスピーテライン入口

ゲートをくぐった先からは登り勾配が続き、次第に高度が上がって行くのが感じられる区間です。
途中の別荘地帯にコンビニ(キャメルマート秋田八幡平店)があり、この先は田沢湖までは道沿いにコンビニや商店がないので、お菓子や飲料などの補給をここでしておくと良いでしょう。
八幡平アスピーテライン

八幡平アスピーテライン(岩手県道23号線)はこの分岐点と岩手県八幡平市を結び、全延長約27kmの壮大な景観の山岳ドライブウェイです(通行は無料)。
冬季は積雪により、11月上旬から4月中旬までは前面通行止めになります。

雪解けの時期には、除雪後にできる雪の壁「雪の回廊」や、八幡平頂上付近にある神秘的な「八幡平ドラゴンアイ」を見ることができます。
八幡平アスピーテライン入口~八幡平・大場谷地~玉川温泉入口

道はこの辺りから上り勾配がきつくなり、鹿角市と仙北市の境界となる峠が近づいてきます。

峠の頂上は「八幡平 大場谷地」と呼ばれ、さまざまな高山植物が群生している湿原で、遊歩道が整備された自然保護公園です。
この大場谷地から先の道は下り勾配が続きます。
八幡平温泉郷・広大な高原温泉地帯

秋田県と岩手県にまたがる八幡平にある玉川・後生掛・ふけの湯・大深・大沼・藤七温泉などの名湯・秘湯の総称で、国民保養温泉地に指定されています。

中でも秋田焼山の中腹にあり国道341号からすぐの玉川温泉は、一つの源泉からの湧出量が日本一の温泉で、ほかにあまり例を見ない塩酸が主成分の強酸性の温泉です。

各温泉の周辺には遊歩道が整備されていて、季節ごとに違った高山植物が観察できるほか、火山活動を観察できる自然研究路にもなっています。
ちょっと寄り道その1・玉川温泉源泉「大噴」

玉川温泉の源泉である大噴(おおぶけ)は世界でも珍しいpH1.2の強酸性の源泉で、98℃という高温の源泉が毎分約9,000リットルも湧出しています。

この強酸性源泉は微量の放射線を発するラジウム温泉として、日本だけでなく世界からも湯治客が訪れる人気の温泉で、地熱が高いことから岩場にゴザを敷き、大自然の中で「天然の岩盤浴」をする湯治客も多数訪れています。

「大噴」とその周囲では湯の花の採取が行われているほか、遊歩道「自然研究路」が整備され、岩肌から湧く大噴以外の源泉や、硫黄で黄色く染まった噴気孔からの噴気など火山活動を観察できます。
玉川温泉入口~宝仙湖展望台

玉川温泉から先には玉川酸性水中和処理施設への入口と新玉川温泉入口があり、この辺から渋黒川(しぶくろがわ)に沿って走る快適なワインディングロードになります。

やがて渋黒川は玉川に合流し玉川沿いを走るようになると、現在閉鎖中の公園「プレイパーク戸瀬」の先にある金倉橋で突然、宝仙湖(ほうせんこ)が現れます。

青く美しい宝仙湖の映えスポットの金倉橋から玉川ダム近くの宝仙湖展望台まで、湖に架かる橋が6本あり橋の上から宝仙湖の絶景を楽しめます。
ただし、わき見運転をしないことと、撮影で橋上に停車する際は安全確認をしっかり行うことをお忘れなく。
ちょっと寄り道その2・玉川ダム周辺

玉川ダム周辺は展望台・資料館・公園などの施設があり、休憩を兼ねての立ち寄りをおすすめしたい映えスポットです。
宝仙湖展望台とカリヨンの鐘

宝仙湖展望台に建つ塔の上に、宝仙湖のシンボル「カリヨンの鐘(幸せの鐘)」があります。

カリヨンの鐘は定時に自動で鳴りますが、中央にある大きな鐘は手動でいつでも誰でも鳴らすことができ、筆者もチャレンジしました。
大きな鐘を鳴らすためにロープを何度も強く引いて反動をつけますが、これにはかなりの力とコツが必要です。

苦労して鳴らした鐘の音が宝仙湖上に響き渡るのは爽快でしたが、放っておくといつまでも鳴りやまず、これを止めるのにも力が必要でとても大変でした。
玉川ダム資料館

ダム建設工事の様子や役割のほか、湖に生息している生物の資料などが展示され、冬季の国道閉鎖期間を除き9~17時まで見学できます(入館無料)。
玉川ダム下流公園

ダムの下流側は広大な多目的広場で、散策路や水路などが整備され、ピクニックやイベントなどに利用できます。

そびえ立つダムの真下に近づくことができ、漫画「進撃の巨人」に登場した「壁」のようなダムの威容が前の前に広がります。
宝仙湖展望台~秋扇湖ダム公園

玉川ダムから2kmほどの区間は玉川を離れますが、高森トンネルを抜けて直ぐの新玉川大橋で秋扇湖(しゅうせんこ)の絶景が現れます。

秋扇湖は、農作業用水や工業用水を確保するために建設された鎧畑ダム(よろいはただむ)のダム湖で、橋の上や秋扇湖ダム公園などが映え写真スポットとして知られています。
ちょっと寄り道その3・鎧畑(よろいはた)ダム

国道から離れ、道が狭く未舗装部分があるため訪れる人は少ないですが、写真撮影用のカード枠があり、管理事務所でダムカードをもらえます。
コバルトブルーに輝く2つのダム湖と水没林

玉川の水には上流施設の強酸性水中和処理で生じた微粒子が含まれ、それが太陽光を反射するため湖水が鮮やかな青に輝き、両湖では雪解けで増水する5~6月にかけて岸の木が水没し、コバルトブルーの湖面に木々が浮かぶ神秘的な水没林を見ることができます。
ただ、筆者が訪れた時はダムの水位が低下していたため、残念ながら水没林は見られませんでした。
下に、過去シーズン中に訪れた秋扇湖水没林の記事を貼りますのでご参考までにどうぞ。
秋扇湖ダム公園~田沢湖入口交差点

秋扇湖を過ぎてさらに南下した先に、田沢湖(たざわこ)に向かう秋田県道38号線(田沢湖西木線)と交わる田沢湖入口交差点があります。

最後の寄り道、コバルトブルーの田沢湖を一周!
田沢湖は最大深度423.4mで日本一の深さがあり、真冬でも湖面が結氷しないことで知られ、玉川から流れ込む青い水によって湖水がコバルトブルーに輝く絶景の湖です。

この美しい湖を素通りするのはあまりにもったいないので、ドライブの締めくくりとして県道38号から白い「鳴き砂」で知られる白浜に出て、周囲長約20 kmでほぼ円形の田沢湖を反時計回りに一周することにしました。

湖の北岸に面している御座石神社(ござのいしじんじゃ)の名は、秋田藩主・佐竹義隆(さたけよしたか)の田沢湖遊覧の際に、ここで石に腰をかけて休んだことに由来しています。
さらに湖畔を周回する県道をしばらく走ると、青い湖面に映えるブロンズの「たつこ像」が見えてきます。

美しさを永遠に保とうとお告げがあった泉の水を飲み、龍となり湖神になったと伝えられる「たつこ」の像は、青い湖中から浮上してくるかのように神秘的です。
田沢湖をぐるりと一周した後、白浜から田沢湖入口交差点に戻り、右折して再び国道341号線を南下します。
田沢湖入口交差点~仙北市野中交差点

旧田沢湖町(現在は仙北市)市街地の南にある野中交差点で341号は盛岡市と秋田市を結ぶ国道46号と重複します。
さらに341号は105号・13号・7号の各国道と重複しながら由利本荘市まで伸びていますが、今回のレポートはこの野中交差点までです。
まとめ
国道341号は大自然の中の絶景スポットがたくさんあり、それでいて交通量少なく快適で超おすすめな山岳ドライブルートです。
ワインディングを走る楽しさだけでなく、温泉や森林浴を楽しめ、さらに時間があれば高原植物や火山活動を観察する散策も楽しめます。
なお、341号は冬季(11月末~4月中旬)一般車両通行止めですが、その間JR田沢湖駅前から新玉川温泉まで、定期直行バスが1日4往復します。
国道341号(秋田県鹿角市~田沢湖)ドライブマップ
①鹿角市長嶺交差点
②玉川温泉源泉「大噴」
③宝仙湖展望台
④玉川ダム
⑤秋扇湖ダム公園
⑥鎧畑ダム
⑦田沢湖入口交差点(国道341号線/秋田県道38号線)
⑧御座石神社 鳥居
⑨たつこ像
⑩仙北市野中交差点(国道46号/国道341号線)
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