
東北六県ご当地ラーメン食べ歩き!県内屈指のラーメン激戦地・盛岡で愛される老舗の醤油ラーメン【岩手県盛岡市】
目次
総務省の家計調査によると、盛岡市は2021年から2024年まで4年連続で、家庭における中華麺購入額が全国1位となりました。
家庭でも中華麺をたくさん食べる盛岡市民はとてもラーメン好きで、市内ではさまざまなジャンルのたくさんのラーメン店がしのぎを削っています。
そんな盛岡市内のラーメン店の中から、昔から市民に愛されている3つの人気醤油ラーメン店をご紹介します。
たかみ屋(盛岡市肴町)

まず最初に、昭和18年(1943年)創業の老舗中の老舗、「たかみ屋」をご紹介します。
盛岡の2大ラーメンの1つとも賞賛されている名店で、鶏出汁の旨みたっぷりな、甘めで濃いめの醤油味スープが特徴です。
2024年9月に店舗がリニューアルされて、それまでの「昭和のラーメン店」から女性1人でも入りやすいお店になりました。

それまではテーブル席が多く混雑時には相席が普通でしたが、リニューアル後はカウンター席が増えて、お一人様も気兼ねなく食事を楽しめます。


ラーメン(800円)

濃い醤油ダレのスープには鶏油がたっぷりかけられていて鶏の旨みが強いなかで、かつお節や昆布などの出汁の味わいもしっかり感じられます。
もちもち食感の縮れ細麺に、この濃い醤油味スープがしっかりと絡み、具はチャーシュー・メンマ・ネギ・海苔といたってシンプルです。
メンマの味付けはやや甘めで、チャーシューは赤身がほろほろと柔らかいロース肉と、とろとろ食感のバラ肉が1枚ずつ入っています。
その美味しいチャーシューがたくさん乗った「チャーシューメン」や、野菜たっぷりの熱いあんかけが美味しい「うまにラーメン」も人気メニューです。

スープがよく絡む縮れ細麺の茹で具合は「かため」と「やわらかめ」を選べ、スープも「うす味」か「こい味」かを注文できます(全メニューOK)。
雲呑(ワンタン・750円)

お店手作りのワンタンは口の中でふんわりとろけるような食感で人気が高く、これを目当てにリピートする常連客も多いようです。
「たかみ屋」よもやま情報

平日でも行列必至の人気店で、入口のボードに記名して店内の待合で順番を待ちますが、店外で待つこともあるので、冬場はしっかり防寒対策をとることをおすすめします。

なお駐車場がないので、近隣のコインパーキングなどを利用してください。
たかみ屋 <Information>
- 店舗名称:たかみ屋
- 所在地:岩手県盛岡市肴町3-20
- 電話番号:019-656-1898
- 営業時間:10:50~18:00
- 定休日:水曜、第3木曜
- URL:たかみ屋 公式サイト
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中河(盛岡市本町通1丁目)

昭和30年(1955年)創業の「中河(なかがわ)」は、「たかみ屋」とともに「盛岡2大ラーメン」として君臨する、市内老舗ラーメン店の双璧です。
趣を感じる外観の店内は清潔感が感じられ、昭和レトロな雰囲気が漂います。

メニューは「中華そば」のみで、大盛りや具材の追加の設定やサイドメニューもなく、今やラーメン屋で必須となっているレンゲもありません。
シンプルなラーメンは老若男女問わず市民から愛され、盛岡の昔ながらのあっさり系醤油ラーメンを味わいたい人におすすめのお店です。
中華そば(650円)

鶏に煮干や昆布の出汁が効いていて、脂が少なくクセのないすっきりとした黄金色のスープに醤油ダレが合わされ、ほのかな甘みと奥行きが感じられます。
麺は喉越しの良い低加水の中細ストレート麺で最初は固めに茹でられていますが、食べているうちにモチモチした食感に変化します。
具はチャーシュー2枚・メンマ・海苔・ネギと「たかみ屋」と同じくシンプルで、適度に塩味が効いたチャーシューは噛み応えのある食感です。
昔ながらの、どこか懐かしさを感じさせてくれる、あっさり醤油ラーメンです。
「中河」よもやま情報

入店して着座しても注文を効かれず、黙っていても中華そばが出てきますが、その理由はメニューが「中華そば」しかないためです。
その昔、お店と道路を隔てた向かいに駐車場があったころは、調理場の窓から車から降りる人数を数えて、注文前に麺を茹で始めていたという逸話が残されています。
今はその駐車場がなくなってドラッグストアが建ち、お店の無料駐車場はありませんが、ドラッグストアの駐車場が時間貸しコインパーキングなので来店時に利用できます。
また中華そばの大盛対応がないので、1杯では食べ足りないと、もう一杯注文するお客さんはけっこう多いとのことです。
なお、先に書いたように2014年ごろより店内での写真撮影は禁止となっています。
閉店は16時ですが、麺やスープがなくなると早めに閉店することが多いので、とくに遠方から来られる方は早い時間の訪問をおすすめします。
中河 <Information>
- 店舗名称:中河(なかがわ)
- 所在地:岩手県盛岡市本町通1丁目7-37
- 電話番号:019-622-5763
- 営業時間:11:00~16:00
- 定休日:日曜
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はすの屋(盛岡市紺屋町)

市内を流れる中津川にかかる与の字橋を、市役所方面から渡った先にあり、昔ながらの風情が残る旧市街地の一角にあるラーメン店です。

店内はカウンター8席のみで、優しいお母さんがワンオペで切り盛りしています。
少し前にお笑い芸人である「ナイツ」の塙氏が、「盛岡で行きつけのラーメン屋」としてSNSに投稿して以来、行列ができるお店になりました。
支那麺(800円)、にく麺(1,000円)

スープは鶏出汁がベースで昆布や煮干しの旨味もあり、少し豚骨のようなニュアンスがあるとても奥深いスープです。
麺は縮れ中細麺で少し柔らかめの茹で加減で提供されますが、ツルツルとした食感を楽しめます。
このお店の特徴は、何と言ってもチャーシューの美味しさにあります。

巻かれたバラ肉のチャーシューは厚みがありながらも、トロトロと溶ろけるようで、肉の旨味と脂身の甘味が口の中いっぱいに広がります。
予算に余裕があるのなら「にく麺」が断然おすすめです。
チャーシューごはん(150円)

以前は日替わりの混ぜご飯などが無料でサービス(数量限定)されていましたが、現在のご飯類は「チャーシューご飯」のみになりました。
チャーシューごはんは、サイコロ状にカットされたチャーシューが煮汁と一緒に炊き込みまれたごはんです。
最初はそのまま食べて、次はテーブル上にあるコショウを振りかけて食べて、残りにはラーメンのスープをかけて食べると味変を楽しめます。
「はすの屋」よもやま情報

店内の券売機で食券を購入してカウンターに座り、お母さんに渡すシステムです。
メニューの中で目を引く真っ黒なスープの「黒麺」はとてもスパイシーと評判で、塙氏のYouTube動画でも紹介されています。
私はいつも迷っては「支那麺」や「にく麺」を頼んでしまうので、実はまだ一度も食べたことがありません。
次回は、この青なんばんの辛さでスパイシーな「黒麺」を味わってみようと思います。
はすの屋 <Information>
- 店舗名称:めん処 はすの屋
- 所在地:岩手県盛岡市紺屋町2-20
- 電話番号:
- 営業時間:11:30~14:45
- 定休日:月曜
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まとめ
ご紹介した3軒は、盛岡市内ラーメン店の数からすれば、ほんの氷山の一角です。
「盛岡ラーメン」にはこれといった定義はなく、独特な納豆キムチラーメンの「柳家」などのほか、二郎系や家系につけ麺、油麺などのお店もあります。
そのなかでこの記事でご紹介した「老舗」とされる3店の共通点は、いたってシンプルな鶏出汁や魚介出汁の醤油ラーメンであることです。
ぜひ一度これらの老舗店のラーメンを味わってみることをおすすめします。




















