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日本のアンデルセンと呼ばれる童話作家の『浜田広介』は、山形県高畠町出身です。
代表作ともいわれ、国語の教科書にも載っていたことがある「泣いた赤鬼」は誰でも一度は聞いたことがあると思います。
高畠町には浜田広介記念館があり近くの駅(高畠駅)には、何と駅構内に温泉もあるのです。
全国的にも珍しい駅の温泉。その駅前で恒例の「冬咲牡丹まつり」も行われていました。
そんな高畠町にスポットをあて、ほんの一部ですがご紹介していきます。
駅の中に温泉!新幹線も止まる駅で?

駅職員通用口の横に入浴のための券売機があるなんて。驚きの光景です。
町内に住む人は普通にお風呂に入りにお風呂セットの入った籠を持ち、当たり前のように次々入っていかれました。
管内では新幹線の到着を告げるアナウンスが流れ……。
「ああ、本当にここは駅だ!」って実感しました。

観光で来て帰りに温泉に入ってから新幹線で帰路なんて、贅沢で良いですよね!旅行の〆に駅で温泉、あり得ないようでアリなんですね~ここ高畠町では……
INFORMATION
- 名称:高畠駅 太陽館
- 所在地:山形県高畠町大字山崎200-1(JR高畠駅内)
- 電話番号:0238-57-4177
- 営業時間:7:00~21:30
- 休業日:毎月第2月曜日(祝日の場合はその翌日)
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駅前に冬咲牡丹の幻想的な風景が
第22回まほろば冬咲きぼたん祭りが、2月9日~12日に開催されていました。
一面の雪の上、寒風から守られるように藁で編んだコモの中大輪の牡丹が咲き誇っていました。
赤、白、黄色、斑入りやオレンジ系など、様々な色合いに丹精込めて育てられた牡丹が見事で、アマチュアカメラマンたちがアングルを考えながら何枚も写真を撮っていました。
入場料は取らず、牡丹を育てる「協力金として100円以上のお気持ちをお願いします」と書かれた募金箱が設置してあるだけでした。もちろん皆さんちゃんと入れていましたよ。


夜には藁で編んだコモの中に、灯りが入り牡丹を美しく照らしています。
駅舎のライトアップと雪景色が重なり幻想的ですね!
赤鬼青鬼に会いに行こう!

1893年に高畠町で生まれた浜田広介は、約1000篇もの童話や童謡を発表しています。
代表作として「泣いた赤鬼」をはじめ「りゅうの目のなみだ」「むくどりの夢」など子どもは勿論ですが、大人になっても忘れたくない絵本として大変愛されています。
浜田広介の絵本を読むと、ほわッと心が温かくなると同時にホロッとする作品が多いです。
私も大好きな作品が多く、何度でも訪れたくなる記念館の一つです。

雪景色の中たたずむ記念館の手前に見えるのが、浜田広介の生家を移築したものです。
INFORMATION
- 名称:浜田広介記念館
- 所在地:山形県東置賜郡高畠町一本柳2110
- 電話番号:0238-52-3838
- 営業時間:9:00~17:00 (冬季間は9:30~17:00)*いずれも受付けは16:30まで
- 休館日:毎週月曜日
- 料金:大人500円、学生300円、小中学生200円、幼児3歳以上100円
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高畠町は他にも見どころがいっぱい!

高畠駅からは少し遠いのですが、高畠町亀岡地区にある「亀岡文殊」は、丹後(京都)の「切戸の文殊」と大和(奈良)の「安部の文殊」とともに、日本三文殊として知られ、知恵をつかさどる文殊菩薩が祭られています。
山懐に抱かれた名古刹。お堂の裏手には知恵水と云われる「利根水(天然水)」が湧き出ていて、飲むと文殊の知恵を授かると昔から言い伝えられているようです。
文殊様にあやかりたいと、毎年初詣には受験を控えた人やその家族などで大変な賑わいとなります。
お参りの際には知恵水もひと口いただきたいですね!

受験シーズンが近くなると亀岡地区の農家で作られた「つや姫」に、亀岡文殊住職が合格祈願の祈祷を行った「合格祈願米」が数量限定で販売されています。
受験生にとって力強くありがたいお米ですね!
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まとめ
全国的にも珍しいJR駅構内に温泉がある高畠町をご紹介とともに、先日まで開催されていた冬咲牡丹の美しく幻想的な景色。そして、心に深く温かく残る童話作家の浜田広介の原点と言える、郷里高畠町。
さらには知る人ぞ知る日本三文殊の一つ亀岡文殊のある高畠町亀岡地区。
今回はこの3つの見どころをご紹介しましたが、まだまだ見どころはたくさんあるようです。
またの機会に、他の見どころも発見のために訪れてみたいと思います。皆さんも駅の温泉に訪れてみたくなったのではないでしょうか。
ぜひ、Let’s go!高畠町へ