焼き物というと、どんな名前を思い浮かべますか。日本の代表的な焼き物というと、瀬戸焼や有田焼、九谷焼などを思い浮かべるかもしれないですね。確かにどれも有名な焼き物で、中には数百万円以上の値がつく一品もあるとか。この他にも日本各地には、それぞれの地域を代表するような焼き物が存在しています。焼き物はその素材や製法にそれぞれの県の歴史や風土が凝縮されています。

もちろん秋田県にも地域の特色を持った焼き物が存在します。そんな焼き物の一つが「楢岡焼」です。

 

楢岡焼とは?その歴史

楢岡焼は南楢岡(現在の秋田県大仙市)で生まれた焼き物です。

楢岡では昔からたくさんの粘土が採取できました。しかし粘土の質自体は悪く、焼くと変形し、乾燥するとすぐにひび割れしてしまうなど、使い勝手は決してよくありませんでした。試行錯誤の末に約140年前に生み出されたのがこの楢岡焼です。秋田県内では最も歴史の古い焼き物です。

インターネットで簡単に世界中の素材を手に入れられる世の中ですが、楢岡焼は現在も地元の粘土を使って造られます。

 

神秘的な青い光が特徴

楢岡焼の特徴は、何と言っても表面にたたえる青い光沢です。楢岡焼で使われる釉薬は白土と呼ばれるものが主原料になっています。この釉薬に白土を用いることにより、全国的にも珍しい神秘的な青さをたたえた焼き物が完成します。

秋田県には田沢湖という湖があります。この湖も、青い神秘的な湖として有名です。また、秋田県と青森県にまたがる白神山地にも青い水をたたえる湖が存在されています。

秋田県は湿気と雨の多い県でもあります。そのせいか、森や山が青色がかって見えることがあります。青はまさに秋田県の水や山を象徴するような色であるといえるでしょう。

表面に近づいて見てみましょう。表面は青一色というわけではなく、微妙に青の濃淡になっていることがわかります。湖の水のように光を受けるとゆらめくように光ります。

こちらの楢岡焼はフキの形をしたお皿です。フキも秋田を代表するような植物です。特に関東以北に生息する秋田フキは、大きなものに2メートルにもなります。ぽきんと折れば傘になってしまうサイズです。秋田の山や農道にはフキがそこかしこにはえています。秋田の料理にも欠かせない食材です。

 

窯で陶芸体験も可能

秋田県内で楢岡焼を現在も作り続けている窯はわずか一社となっています。

こちらの窯では事前に予約することで陶芸体験をすることができます。珍しい青い焼き物を自分の手で造ってみるのはいかがでしょう。よい旅行の思い出になりそうです。

 

最後に

神秘的な青が特徴の楢岡焼をご紹介しました。

焼き物の面白いところは、釉の濃淡や焼き方によって一つ一つ色の濃淡が変わっているところです。地の部分が焦げ茶色でその上に青い光沢が乗る様はとても上品に感じられます。秋田県内のお土産屋さんでは各所で扱いがあります。

県外ではあまり手に入らない品ですので、秋田にいらっしゃる際には是非お一つ手に取ってみてください。その時は、そっと光にかざして見てみてください。きっと神秘的な青に魅せられることでしょう。

INFORMATION

名称 秋田楢岡焼
住所 〒019-1846 秋田県大仙市南外梨木田344−1
電話番号 0187-73-1018
URL http://www.naraokayaki.com/
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