仙台ナンダ札

2017年6月17日18日、本町スクエアにて「仙台ナンダ札」というカードゲームが行われました。
これは仙台商人プロジェクトというアートプロジェクトの一環で、仙台の街への想いを深めるイベントです。
今回は、私自身がこのイベントに参加し、それをレポートしてみました。

 

 

仙台ナンダ札とは?

仙台ナンダ札とは、対話によって勝敗を決めるカードゲームです。
参加できる人数は1テーブルにつき2~6名。
カードを並べたシートを囲んで、対戦が行われます。

ゲームシート

ルールは簡単。
まずプレイヤー全員がサイコロを振り、スコアキーパーとタイムキーパーを決めます。
ゲームを何周するか決定したら、順番に質問カードを引き、書かれているテーマについて3分間で回答。
それを参加者全員で採点します。

採点基準は「回答内容に同意するかどうか」ではなく「しっかりした答えであるかどうか」
採点方法は、同意するかどうかに関わらず素晴らしい回答だと思ったら10点。
まぁまぁなら6点、弱いと思ったら2点の3択方式。
また、制限時間に対して回答が短すぎるのも減点対象になります。

採点が行われたら、回答者はチャンスカードを引き、そこに書かれている内容に従います。
チャンスカードは「得点を+5する」「得点を-5する」など得点に絡むものから「同じ質問を別の人に」などの変り種まで、さまざまなものがあり、、ゲームを盛り上げます。

最初に決定した回数だけゲームを行ったら得点を集計し、合計点が一番高い人の勝利となります。

 

 

実際にやってみた!

というわけで、私も実際にやってみました!
最初のゲームは試しということで1周のみ。
参加者は、私とカメラマンとして同行してもらった友人、そして一般の方です。

最初に私が引いたカードは、

「牛タン、笹かまぼこ、ずんだ餅、仙台味噌、そんな仙台名物を食べるとき、どんな気分になりますか?たとえば、それらの原材料が仙台・宮城産じゃなかったら?それでも構いませんか?」

という質問でした。

仙台名物と呼ばれるものは私の大好物・・・気分は上々ということは言えるけど、原材料が仙台・宮城産じゃなかったら・・・?
というか、そもそも牛タンは仙台牛じゃなくてアメリカ産の牛タン使ってなかったっけ?

私の中で考えがグルグル広がっていきます。
しかし、その間にも制限時間は・・・!
結局、私が出した答えは、

「牛タンについてはアメリカ産だけど、仙台の職人さんが作ったからあんなにおいしい!だから構わない!」

というもの(要約)でした。
このように仙台ナンダ札の質問カードには、仙台に関するちょっと捻った質問が書かれているそうです。
得点は満点の30点!
そして気になるチャンスカードは・・・?

倍付け!
なんと合計60点の圧勝です!
しかし、この勝負では勝敗よりも一般の方から聞いた仙台の昔話の方が嬉しい収穫でした。
昔から仙台に住んでいる方は、質問や回答から色々なお話を聞かせてくれるのです。
仙台に住んで20年そこそこの私にとって、それは非常に貴重な体験でした。

その後、もう1ゲームを楽しみ、1時間程度で私はゲームを終えました。
最初は皆、優等生的な回答しかできなかったのですが、回数を重ねるにつれ、厳しい意見や意外な視点からの意見、ちょっと笑える回答など、その人が仙台に対して思っている『本当の言葉』をたくさん聞くことができたのが非常に印象的でした。

 

アーティスト、スー・ハイドゥーさんとお話ができた!

ゲームを体験した後、仙台ナンダ札を生み出したアーティスト、スー・ハイドゥーさんのお話を聞くことができました。

スー・ハイドゥーさんとお話

スーさんによると仙台ナンダ札を考案した背景には、仙台商人プロジェクトのヒアリング調査があったそうです。
「仙台商人」をキーワードに時間、街そして人との関係性の中から仙台アイデンティティを再発見する場を創出するプロジェクト。
そのプロジェクトの取っ掛かりとして、仙台に住む方々にヒアリングをしたのですが、その際に、

「仙台に住む方は、仙台らしさを説明できないのではないか?」

という気付きがあったそうです。
伊達政宗、七夕、牛タン、笹かま、ずんだ餅・・・仙台を説明するキーワードはいくつもありますが、それがどのように自分と関係しているのか、どんなところが魅力的なのか、実は私も上手く説明する自信はありません。
仙台ナンダ札は、そのような人たちへ仙台という街を深く考えるきっかけを作るためのアートなのです。

「コミュニケーションアートは、ゲームだけでなく参加者自身やその人のその後の人生も含めて作品の一つ」だとスーさんは言います。
私を含め、このイベントに参加された方々が作り出す「仙台の新しい未来」もまた、スーさんの言うアートの一部なのかもしれませんね。

仙台ナンダ札に参加した人たちの回答などは「せんだい・アート・ノード・プロジェクト」がまとめて、2017年10月ごろに展覧イベントとして発表されるそうです。
参加者の回答や私の回答に興味がある方は、アートノードのHPからの公式発表をお待ちください!

 

 

INFORMATION

名称 せんだい・アート・ノード・プロジェクト
公式URL https://artnode.smt.jp/