秋田駅の西口を出て5分くらい歩くと、店舗やビルに紛れて広い公園があることに気づきます。大きなお堀には季節になると蓮の花が咲き、池にはたくさんの魚が泳いでいます。駅から近いロケーションでありながら、自然あふれ、散策にぴったりの史跡「千秋公園」。秋田を訪れたら一度は足を運びたい、城址公園をご紹介します。

 

佐竹氏の城址「千秋公園」とは

千秋公園は明治の版籍奉還まで秋田藩を治めていた佐竹氏の居城である久保田城の城址を整備して造られた公園です。自然の地形を利用し、石垣や天守閣を作らずに築城されたのが久保田城の特徴です。城址公園ではあるのですが、当時のお城が遺っているわけではありません。

公園として整備されたのは明治時代で、設計は日本の近代公園設計の先駆者である長岡安平が担当しました。命名は秋田県出身の漢学者である狩野良知です。秋田県の「秋」の字に、長い年月を現わす「千」という字を使って「千秋園」と名付けられ、やがて現在の呼び名である千秋公園になりました。

もともと佐竹氏の持ちものだったのですが、昭和59年に佐竹氏十五代によって秋田市へ寄贈されています。現在は、春は桜の名所として全国的に知られています。また、日本の都市公園100選やさくら名所100選、日本100名城にも選ばれています。

 

季節の花や動物の姿

千秋公園は桜の名所で、四月下旬になると公園内にはたくさんの露店が立ち並びます。桜の本数は758本。公園内各所に咲いているので、ひらひらと花びらが降る中でお花見グルメの代表格であるお好み焼きや焼きそば、たこ焼きなどを楽しむことができます。

夜も夜桜目当ての人たちがお酒を酌み交わし、賑わいます。

公園内は桜だけでなく、動植物の宝庫です。こちらはお堀の魚。すぐ側まで近寄ってきますよ。上の写真は魚目当ての鳥です。公園内を散策していると、鳥が魚を獲っているシーンなどに出くわすことがあります。写真好きの人がカメラを向けても驚く様子はなく、のんびりとお堀の中央に佇んでいました。

こちらのお堀では、七月上旬からお盆頃まで、ピンク色の花が美しいたくさんの蓮を楽しむことができます。堀が蓮でいっぱいになることを夢見て、秋田出身の学者と県職員が移植し、試行錯誤を経て現在の美しい蓮へと繋がったのだとか。

蓮は仄かな甘い香りが特徴です。側の歩道を歩いていると、風に乗る蓮の香りがします。蓮の香りは、秋田の夏の香りです。

 

周囲には資料館や美術館も

公園内には佐竹氏の資料館があります。佐竹氏はもともと源氏の流れをくむ古い一族であるといわれます。佐竹資料館にはそんな佐竹氏の歴史的な資料が展示されています。公園に入ってすぐのところにありますので、公園内の散策をしつつ歴史のお勉強をするのもいいでしょう。

千秋公園の道路を挟んだ向かいにあるのは秋田県立美術館です。期間ごとに色々な展示を行っており、公園の散策後にふらりと立ち寄り、絵画などを楽しむことができるようになっています。美術館内には千秋公園を見渡せる景観ばっちりなカフェもありますよ。

秋田県立美術館はエリアなかいちという商業・芸術施設の敷地内になります。大きな施設ですから、公園からすぐにわかることでしょう。

 

最後に

千秋公園には秋田市の歴史が詰まっています。現在は公園として整備されていますが、立派な桜の木を見れば、この木を昔の人々も大切にしてきたのだろうと感慨を覚えるに違いありません。

秋田駅から徒歩5分くらいの好立地です。ビルや店舗の中に突如として現れる公園の姿には、どこかノスタルジーのようなものを感じることでしょう。秋田に訪れたら一度は足を運んできたい場所です。

INFORMATION

名称 千秋公園
所在地 〒010-0876 秋田県秋田市千秋公園
電話番号 018-832-5893
公式URL http://www.city.akita.akita.jp/City/ur/pc/sensyukouen/default.htm
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