地方にはそれぞれ特産品があります。もちろん秋田県にもたくさんの特産品があり、お土産売り場には色とりどりのお菓子や民芸品が並んでいます。

お土産物の中では特に「金萬」というお菓子が有名で、秋田駅周辺ではアーケード街や駅ビルなど、各所で購入することができます。カステラのような生地に白餡が包まれたお菓子で、秋田県内では「28個食べました!」というフレーズも有名なCMが流れていたほど。秋田県民にはとても身近なお菓子であり、県外の方にとっては手に取りやすいお土産品であるといえます。

しかし、秋田県の有名なお菓子は金萬だけではありません。今回ご紹介するのは、金萬と同じくらい買いやすい銘菓「もろこし」です。とてもバラエティーに富んでいる、見るだけで楽しいお菓子なのです。

「もろこし」とは?秋田銘菓の歴史に迫る

「もろこし」とは、秋田県を代表する銘菓の一つです。諸説ありますが、漢字では「諸越」「唐土」「諸粉子」などと表記されます。小豆の粉を原料にして作るお菓子で、現在は上白糖や和三盆なども混ぜて、秋田県内のそれぞれの地方やそれぞれのお店で、形や風味の違うもろこしを販売しています。

もろこしの歴史は江戸時代にまで遡ると言われています。小豆の粉で作った落雁に似たお菓子をお殿様に献上したところ、時の久保田藩主が「諸々の菓子を超えて風味よし!」と褒めたところから「諸越」と呼ばれるようになりました。もろこしが県内でも有名になったのは、お殿様が「美味しい」と言ったからということですね。

そんなもろこしは現在も県民に愛されており、時代と共にたくさんの種類が販売されています。どれも色形が面白いものばかりです。一例として、実際に販売されているもろこしをご紹介しましょう。

色や形が面白い!秋田犬型や春にぴったりの桜型も

もろこしの面白いところはたくさんの種類があるところです。秋田犬の形を模したものや、秋田のお祭りである竿灯祭りの情景やフキを刻印したもの、中には梅や桜の花をかたどったものもあります。価格も小さなパックで数百円程度とお手頃で、若い人からお年寄りまで、ちょっとしたお土産として渡すととても喜んでくれます。季節に合わせてもろこしを選ぶのもいいですね。

秋田県内のお土産屋さんであれば、たいていのところでもろこしの扱いがあります。スーパーでも普通に売っています。県民に愛され続けているお菓子なのです。

こちらは桜色をした桜の形のもろこしです。ほうじ茶や緑茶などの、ちょっと苦味のある飲み物ととてもよく合います。美味しさと華やかさが同居した上品な甘さは、お茶会などにもぴったりですよ。原材料に使っているのは上質の和三盆で、口に入れると噛まなくてもほろほろと溶けてゆきます。桜の花びらがはらりと散る様を連想させます。春に秋田を訪れるならチェックしておきたいもろこしです。

こちらのもろこしは包み紙が竿灯祭りになっています。夏に秋田を訪れたら購入し、「竿灯祭りを見たよ!」と周囲に配るのがお勧めです。もろこしの形も凝ったものが多いのですが、包み紙も季節感や秋田を感じさせるものばかりです。

最後に

「諸々の菓子を超えて風味よし!」とお殿様を唸らせたもろこしは、「形よし」「包装も面白し」でもあるのです。駅をはじめとしてお土産屋さんにからりともろこしが並んでいる様は、見ているだけで面白いですよ。お子さんも「犬だ!」「お花だ!」と大喜びするに違いありません。

甘さも上品で、ほとんど噛まずにほろりと溶けるという特徴もあります。高齢の方や、日本茶を好まれる方のお土産として、是非もろこしをセレクトしてみてくださいね!とてもお勧めな秋田県の代表銘菓です。