《きりたんぽ》秋田旅行では欠かせない伝統グルメ!

秋田県といえば日本有数の米どころとして知られています。平成28年農林水産省の発表によると、秋田県はお米の収穫量で全国3位となっています。そんな秋田県だからこそ、県内にはお米を使った料理がたくさんあるのです。中でも有名なのが、東京都などでも食べることのできる「きりたんぽ」!

今回は秋田県に足を運んだら食べておきたい伝統の鍋物であり「きりたんぽ鍋」をご紹介します。秋田県の冬はやっぱりこれ!と県民も愛する伝統的な食べ物なのですよ。


きりたんぽって何?お米で作った細長い食べ物

きりたんぽ鍋とは、「きりたんぽ」という食材の入ったお鍋のことです。

「きりたんぽ」とはお米を練って作った白く細長いもちもちとした食感の食材です。お米を固めに炊き、すり潰して棒に練り物のチクワのようにつけたものをきりたんぽと呼びます。秋田では家庭でも作ることがあり、固さやすり潰す際にどれくらいお米感を残すかは各家庭の好みが出ます。秋田に旅行をしたら是非とも食べたい味ですが、同時に秋田では家庭の味とも言える食材がこのきりたんぽなのです。

きりたんぽの語源になったのは、稽古用の槍であったと言われています。この槍は短穂槍と呼ばれ、形状がそっくりであったことから「たんぽ」=「きりたんぽ」という名前で呼ばれるようになったとか。お殿様に「この美味い料理は何だ?」と問われ、特に名前が決まっていなかったところ、とっさに「きりたんぽでございます」と答えたことが名づけの由来になったともいわれます。

きりたんぽは鍋でもいただきますが、他にも秋田では甘味噌をつけて炙って食べたりもします。県庁所在地である秋田市の駅前には、伝統のきりたんぽを出してくれるお店もありますよ。


ポイントは秋田県ならではの食材!

きりたんぽ鍋にはきりたんぽの他に、セリや長ネギ、ゴボウ、キノコ、糸こんにゃくを入れるのが一般的。ご家庭やお店によってはジュンサイや山菜を入れることもあります。お店や家庭によってちょっとずつ具材が変わることがあるあたり、伝統料理でありながら家庭で親しまれている味という感がありますね。

また、具材として忘れてはならないのが鶏肉!

秋田県は日本三大美味鶏の一つである比内地鶏でも有名です。きりたんぽ鍋は比内地鶏などの鶏で出汁を取り、使うお肉も弾力と旨味が詰まった鶏肉。鍋に使われる日本酒も秋田の名産ですから、お鍋一つで秋田の代表的な食材を味わえてしまえると言っても過言ではありません。

熱い鍋の中では米で作ったきりたんぽが色々な食材の出汁を吸い、ほろほろと溶けます。一口食べると、素朴ながら旨味たっぷりの味に驚くに違いありません。秋田は日本酒でも有名な県ですので、寒い冬に是非とも日本酒と一緒にいただきたいところです。


お取り寄せもできます!ふるさと納税でも

やはりきりたんぽ鍋は地元である秋田でいただきたいですが、なかなか来ることができない地域の方はお取り寄せも可能です。おみやげ売り場でもきりたんぽ鍋セットが販売されていますし、秋田県内の自治体にふるさと納税をすることで、返礼品としてももらうことができます。

お店ごとにセットに入っている具材が違いますので、色々見比べ、自分好みの食材が入ったきりたんぽ鍋を探すのも楽しいかも。


愛され過ぎてグッズ化もされている!

また、秋田県といえば真っ先に「きりたんぽ!」と出てくる知名度から、秋田県内の各所ではきりたんぽをモチーフにしたグッズを見かけることも。

きりたんぽの形をした耳かきやストラップなど、秋田県にはきりたんぽがいっぱいです。県民のみならず旅行で訪れた方も「この形状はきりたんぽ?」と仰るあたり、きりたんぽの知名度はけっこう高いと感じさせられます。

お土産品や伝統料理というだけでなく、秋田県民にとっても親しみ深い料理が「きりたんぽ」であり「きりたんぽ鍋」です。秋田県内にはきりたんぽ鍋を食べることのできるお店がたくさんあります。秋田に足を運んだ際は是非食べてみてくださいね。とっても美味しいですよ!

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