三内丸山遺跡

青森県にある縄文時代の古代遺跡「三内丸山遺跡」

三内丸山遺跡は、青森県青森市にある古代遺跡です。
縄文時代前期から縄文時代中期の終わりごろにかけて、千年以上にわたって存続していたとみられています。

日本最大級の古代遺跡

三内丸山遺跡は、沖館川の河岸段丘となっている高台の場所に営まれており、その総面積は35ヘクタールほどに及び、国内でも最大級とされる規模を誇っていることから、国の特別史跡としての指定を受けています。

この場所に遺跡があることは江戸時代から知られており、東北地方をはじめとする諸国を遊覧していた菅江真澄なども、土偶などが出土していたことを紀行文に書きとどめています。
昭和に入ると、この場所に青森県の県営野球場の建設計画が持ち上がったことから、事前に埋蔵文化財の調査が行われました。
その結果として、縄文時代の大規模な集落跡であることが明らかとなり、建設計画は中止され、遺跡の保存と活用が決定されました。

三内丸山遺跡からは、縄文時代の大規模な掘立柱建物や竪穴式住居、高床式倉庫、貯蔵穴、土坑墓などの跡がみつかっており、これらは道路で結ばれていて、計画的に配置されたものであることがうかがえます。
特に、三内丸山遺跡の中心にある大型竪穴式住居は、用途については諸説があるものの、長さが30メートルを超える巨大なものであり、現在は周囲の小型の竪穴式住居や高床式倉庫などとともに復元され、当時のようすを間近に見ることができるようになっています。
その脇には直径2メートルほどの柱を立てたとみられる6本柱の大型掘立柱建物があったことが判明し、こちらもその威容が復元されています。
三内丸山遺跡からは、ほかにも土器や土偶、木製品などが多数出土していることから、こうした遺物はエントランス施設のなかに展示され、いつでも見学ができるようになっています。
このエントランス施設は、青森県の観光施設のひとつとしても好評であり、なかにはミュージアムのほか、大型シアター、体験工房、レストラン、土産物店などがあります。

INFORMATION

名称特別史跡三内丸山遺跡
所在地〒038-0031 青森県青森市三内丸山
電話番号017-781-6078
公式URLhttp://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/
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