秋田県は自然に恵まれた緑豊かな日本海に面した県です。そんな秋田県の中で「雄大な自然」と言われて真っ先に県民や観光客が想像する場所の一つが「白神山地」です。

今回は、自然が織りなす美しい色彩を交え、観光地でありながら手つかずの自然でもある白神山地の魅力をお伝えします。

白神山地は日本初のユネスコ世界遺産認定の地

白神山地は秋田県と青森県の県境に広がる標高1,000メートル級の山々が連なる山岳地帯です。青森県と秋田県にまたがっていることから二県により管理されているこの山岳地帯は屋久島と一緒に1993年に、日本で初めてのユネスコ世界遺産に登録されました。

白神山地は手つかずの広大なブナの原生林でもあり、内部には現代の科学では解明できていない色をした美しい湖や、天然記念物のイヌワシやクマゲラといった珍しい動物が生息しています。

ほとんど手付かずの自然であり、植物を採取すること、木の枝を折ること、漁業、焚火、ペットの入山は一切禁止されています。また、自然に悪影響を及ぼすためゴミ捨ても禁止され、トイレもやむを得ない場合をのぞいて白神山地内ではしないでくださいという注意喚起があります。ユネスコの世界遺産として厳しい決まり事を定め、白神山地は近隣住民から愛され、守られています。冬季も危険なため制限や閉鎖されることがあります。

トレッキングコースも設けられていますので、のんびりと美しい森の中を散策することは可能です。ガイドがいますので、ガイドをお願いし、白神山地の自然について解説をしてもらいながらの散策もできます。きちんと勉強したガイドばかりですから、自然散策もなお一層有意義なものになることでしょう。

原生林だけでなく滝も綺麗!遊歩道を歩けば癒される?

そんな秋田県と青森県のみならず日本の宝の一つともいえる白神山地には、ここでしか目にすることのできない美しい風景を楽しむことができます。青がかった神秘的な森の風景に、皆さん心を掴まれてしまうことでしょう。


白神山地内には樹齢400年を超える大きなマザーツリーや、澄んだ水を降らせる鳴門滝など、手つかずの自然を存分に満喫することができます。世界遺産ですから森の中にほとんど手を入れることができないため、天候によって滝は降水量が増えてしまい、見ることができなくなってしまいます。このあたりも手つかずという感じがしませんか?

また、白神山地は森の中自体が景観美にあふれた見どころとさえ言えます。遊歩道を歩いていると虫の声、原生林の葉擦れ、珍しい動物の鳴き声など、都会では決して聞けない音があふれています。綺麗な空気を胸いっぱいに吸い込んで、聴覚や視覚で存分に楽しんでいただきたいところ。

青い池?科学では解明されていない宝石のような湖

白神山地の中には、とても不思議な池があるのです。十二湖の中の青池と呼ばれる池は、水がインクのような青色をしている神秘的な池です。青い透き通った水の中に小魚が泳いでおり、木の葉が落ちて水面を揺らす様、そして日光の加減によって、深い青にも、薄い青にも、そしてサファイアやアクアマリンといった宝石のようにも見える白神山地の中でも大人気の名所です。

実はこの青池、どうして青い色をしているのか、科学的に解明されていないそうですよ。まさに大自然の神秘ですね。

白神山地に入山するための森の入り口には、センターなども開設されていますので、トイレや休憩の心配はいりません。

リゾート列車「リゾートしらかみ」で旅行はばっちり!

秋田県の県庁所在地からは白神山地最寄りの駅まで一本で行ける「リゾートしらかみ」という列車を運行しています。日本海の海岸線を通り、絶景を眺めながら白神山地へアクセスできる旅客列車です。列車内では秋田のお酒や伝統の味を楽しむことのできるラウンジなどが設置されており、白神山地へ足を延ばしながら、秋田を思う存分楽しむことができます。

また、秋田市内には白神山地で発見された「白神こだま酵母」という酵母を使ったパンの販売をしているお店や、白神山地の水を使ったコーヒーを出している喫茶店があります。日本でも歴史のある世界遺産、そして手つかずの自然の恩恵を、是非とも味覚でも味わってみてください。

白神山地は日本の東北地方が誇る自然の一つ。直に目で見れば、秋田県のみならず、東北の自然というものがどんなものか、その歩みを五感で感じることができることでしょう。

INFORMATION

名称 白神山地ビジターセンター
所在地 〒036-1411 青森県中津軽郡西目屋村田代神田61−1
電話番号 0172-85-2810
公式URL http://www.shirakami-visitor.jp/
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